鳴坂リン先生インタビュー

「躾の時間だ」「てめえ… フザけんなよ」 強き獣が、ドSの玩具に…
誰にも懐かず、多くの敵を持つヤクザのミハル。その美しき強さから「黒豹」と呼ばれる彼は、なんとひとりの男に飼われてしまいます!! 裏社会も一目置く実業家の屋敷。冷徹に鬼畜に、ミハルを調教する屋敷は、ときに優しいキスで……。鳴坂リン先生の新刊コミックス『楽園の檻』が2月10日に発売!! 愛とエロスに支配され、快楽に満たされた“楽園”、そこは!? それでは「801 AUTHORS 108」第537回、鳴坂リン先生どうぞ！

Q. 新刊の紹介をお願いします！
裏社会の美しき「黒豹」が鬼畜なSに調教される表題作『楽園の檻』、X-BL「PINK GOLD」に掲載された元恋人のヤクザと刑事が重ねる体の取引『宛なき手紙』など、私にしてはアダルトでエロ多めのコミックスです。ラストは15歳少年が養父に想いを寄せるピュアなお話『おかえりなさいの聞こえる家』も収録されておりますので、最後はほっこりした気持ちで読み終えて頂けるかと思います。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
『楽園の檻』
誰もが羨む成功を収め、裏社会からも一目置かれる冷徹な実業家×黒豹の異名を持ち、誰にも懐かない孤高のヤクザ
『宛なき手紙』
取引だと言って強引に体を強要する攻と、過去の想いに引き摺られつつも自分を強く保とうとする受

『おかえりなさいの聞こえる家』
イケメンだけど雑でデリカシーのない養父(36歳)×家事全般をこなし養父とずっと一緒にいたいと願う少年(15歳)

Q. 当て馬や重要な脇役は？
当て馬とかではないのですが、『楽園の檻』に出てくる受の兄貴分・笹井さんが気に入ってました(＾＾)
躾けシーン見せつけられたり、貰うはずのメモリースティックを汚されたり、組織と攻の関係性の中で板ばさみにされたり、一番の苦労人な気がします。そういう人とても好きなのでニヤニヤします。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
『楽園の檻』は攻の「狂気」と、受の「強靭さ」を描けたらいいなと思って描いていました。関係は主従だけれど、あくまで均衡のとれた二人を目指しつつ。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
今回なぜか、黒髪率がとても高くてツヤベタするのが大変でした。筆ペンの消費が異様に早かったです。
作画時「しばらく黒髪キャラは絶対描かない」と心に決めるのですが、気がついたら毎回黒髪になっている。…謎です。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
『おかえりなさいの聞こえる家』の攻・浩輔さんは作中で筋肉質な裸体を披露しているのですが、彼はビール党の地方公務員で、数年前までなかなかのビール腹(メタボ)だったのですが、受・真紘の養父になる前にメタボ撲滅運動のモデル公務員に任命され(本人不本意)、1日20分のウォーキング＋週1回のジム通いの結果、誰に見られても恥ずかしくない腹筋になりました。
という設定を考えていました。メタボな浩輔さんについて真紘は知りません。秘密です。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
表題作の作画中に体調を崩して2回病院に駆け込みました(^_^; 普段は風邪すらめったに引かない人間なのでびっくりでした。健康第一です！

Q. 今、何かハマっていることは？
近所にある洋菓子店のケーキがとても美味しいことが判明したので、用事で前を通る度に買ってしまいます。
ハマると毎日食べたくなってしまうのでとてもキケンなのですが、お店があまり通らない場所にあるので月1の楽しみにしています。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
より多くの方に読んで頂けたらいいなと思います。そして、少しでも気に入って頂けたら嬉しいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまでインタビューを読んでくださりありがとうございます。『楽園の檻』発売になります。
ヤクザものが好きな方にはもちろん、苦手な方にも楽しんで頂けたらと思います。よろしくお願いいたします！
担当編集：リブレ出版 Iさんより
「躾(しつけ)の時間だ」「てめえ… フザけんなよ」 強き「獣」が、ドSな男に玩具にされる…！ その屈辱的な快楽の先にあるものは――？ 鳴坂先生の美麗イラストで描く大人たちの不器用な恋愛模様!! 生い立ちゆえに愛情というものを知らない王様・屋敷が強く美しいミハルの前で見せる愛情が見所です！
今回のこだわり、一つ目はカバーイラスト。繊細で色気のあるタッチのモノクロ絵が美しい鳴坂先生のイラストを楽しんで、そこから想像してほしい！ということでモノクロ絵をカバーに採用。書店さんでも目立つ目新しさをご堪能ください。そして二つ目は、「大人の恋」。大人の恋愛といえば駆け引きや丁々発止のやり取りを思い出される方も多いと思います。もちろん、そんなアダルトな関係も楽しんでいただけると同時に、大人になってしまったからこそ「素直になれない不器用さ」もふんだんに盛り込まれています！　大好きな人の前でだけ本性を見せる大人の男たちのいとしい姿もチェックしていただきたいポイントです。
描き下ろしは表題作のその後。これまた全く素直じゃない攻がめぐりめぐって抱きしめたくなります(笑)！
ページの隅から隅まで描き込まれた濃密な画面とともに、色気ある恋をお楽しみください♪

特典情報
アニメイトオンライン特典：サイン入りブロマイド
リブレ出版フェア情報

(c)鳴坂リン／Libre Publishing