にかわ柚生先生インタビュー

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にかわ柚生先生インタビュー 互いの傷を舐め合ううちに… 世話焼き大学生×ヘタレ院生♥ コミックス『レプリカごっこ』

2015/01/14 17:47

出会いのきっかけは収集癖!? 友だちになることを条件に…
大学院生の小美野優太郎は、とても臆病な性格。恋人との別れを機に目覚めた収集癖が、心の支えのひとつです。コレクションを飾る部屋を改装しようと、建築事務所で働く幼なじみにお願いすると、ひとつの条件を出されて……。1月16日発売、にかわ柚生先生の新刊『レプリカごっこ』。幼なじみが連れてきたのは建築学科の大学生、寺橋祐。この出会いをきっかけに、生まれる恋とは!? それでは「801 AUTHORS 108」第522回、にかわ柚生先生どうぞ!

Q. 新刊の紹介をお願いします!
一冊丸ごと同一カプのお話です。
収集癖のある男の子のお話が描きたいな~と思っていたところに、建築が好きなら描いてみてはという担当さんに頂戴した提案が加わって、優太郎と祐が出来ました。優太郎のコレクションを納めるための離れを作ることになって、設計を幼馴染の希和が請け負います。希和が助手として引きずり込んだのが建築科学生の祐です。
優太郎と祐、お互いがお互いの傷を舐め合ううちに次第に一緒に居続けたいという気持ちが育つ様子を描けていたらいいなと思います。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
世話焼き学生×ヘタレ院生、です。
私はよくヘタレ君を描くのですが、今作の受け・優太郎は特にヘタレで臆病です。
裕福な家の一人息子でとてもセンシティブで、向けられた敵意や悪意をいつまでもひきずってしまうような子…と考えながら描きました。
急激な変化が怖いタイプで、そのせいもあって恋人との別れをきっかけに収集癖が目覚めます。

攻め・祐は家でも学校でも世話焼きさんです。
妹の世話をするうちにオカンスキルを習得したという設定があります。
愛玩されるふわふわワンコを意識して作り始めたキャラなのにどんどんしっかりしていきました(笑)。
Q. 当て馬や重要な脇役は?
優太郎の幼馴染の希和です! 優太郎を持ち上げてひっぱって明るいところで育ててくれた快活ちゃんです。
描いていてとても楽しかったです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
そんなに長くないお話ではありますが、優太郎と祐が抱えるさみしさをちゃんと二人分描きたくてがんばりました。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
プロットを一通り終えたあとに数十ページ単位で話を縮めたり伸ばしたりすることになってしまって、話の作り方が個人的にかなりイレギュラーで大変でした。もっと早くお話を考えられるようになりたいなといつも思っています。
楽しかったのは研究室の様子を描くときです。知人に貰った写真や色んな大学のHPを見るのがとても楽しかったです。時間泥棒でした(笑)。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
希和の弟と祐の妹が同じ高校に通っているという設定で少女マンガっぽい話を妄想していました。ナルシーな弟くんと強気美少女な妹ちゃんのベタな学園ライフ!

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!
普段はとても忙しいシェアメイトが休日に抹茶ケーキを作ってくれました。
一緒に作ろうと誘ってもらったのですが、不器用過ぎる私は抹茶を提供しあとは食べるだけでした!
Q. 今、何かハマっていることは?
某ボードゲームを覚えたくて初心者サイト読んでますがもうすでに躓いています。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
不安満点です!! そこから逃げたいがための諦念が顔を出しています。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
はじめまして。またはこんにちは。にかわ柚生と申します。
お陰様でまさかまさかの2冊目の単行本を出していただけることになりました。ありがとうございます。
なかなかいちゃつかないまま雑誌掲載分を終えた二人ですが、単行本描きおろしで優太郎くんがちょっと頑張っているので、読んでにやっとしていただけたら嬉しいです!

それでは、本年も日々精進で漫画を描き続けたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様に再びお会いできるよう頑張ります!
担当編集より
にかわ柚生先生の2冊目のコミックスは、臆病だけれど愛情に飢えている収集癖のある大学院生の恋のお話です!

大切なものは閉じ込めて、誰にも触れられないところに――。

小美野優太郎は収集癖のある大学院生。
コレクションを飾る部屋を改装しようと、幼なじみで建築事務所で働く村谷希和に設計をお願いすることに。
希和は設計を引き受けるかわりに、優太郎に自分の大学の後輩・寺橋祐と友だちになることを条件としてつきつける。
希和以外の人間に心を許していない優太郎はうろたえるが、当の祐は二つ返事で引き受けてしまって…。
傷つくことから目を逸らし、恋をするのにも臆病になった――。
閉じ込めた心が、泣いていることにも気づかずに…。
臆病者の精一杯の恋のお話。

二人の恋の結末はぜひお手に取って確かめてください!

(c)にかわ柚生/一迅社

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