三月えみ先生インタビュー

商店街の再開発で、地上げにやって来たヤクザがいきなり…!?
地域再開発計画で下町の商店街が存続の危機！ 亡くなった父の跡を継いで洋品店を営む板橋くんのもとに、地上げ担当のヤクザがやってきます。ただそのヤクザが、中学で同級生だった足立。彼はなぜか「テメエの願い、叶えに来てやった」と言い放ち、いきなり……。12月20日発売、三月えみ先生の新刊『結んで、ほどいて、キスをして』。足立の言う、板橋の願いとはいったい!? それでは「801 AUTHORS 108」第499回、三月えみ先生どうぞ！

Q. 新刊の紹介をお願いします！
板橋が経営している仕立て屋がある商店街に、元同級生の品川と足立が、地域再開発計画の事業主と立退き担当ヤクザとして現れる所から始まるお話です。だけどヤクザになった足立は「板橋の願いを叶えに来た」と言い出します。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
一途なヤクザ・足立(攻)と町の仕立て屋・板橋(受)、中学の同級生です。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
このお話、板橋の幼なじみの墨田しかツッコミ役がいません。あと全員ボケです。なので墨田を応援していますが、一番裏設定があるのにほとんど描けてない三宅さんで…。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
何もない所から特別な感情を持つまで…よりも、自分の変化を自分で自覚するときのきっかけとかパターンを考えるのが好きです。受けの板橋は感情切替えの瞬間が4回あります。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
作中で事件があるんですが、尺を考えず壮大に作りすぎて…それだけじゃなく詰め込みすぎて担当さんには大変お世話になりました…。
楽しかった事はとにかくスーツ描く事です！ 仮縫い合わせシーンも入れたかったです！
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
キャラの裏設定を…品川の父親は天下りです。足立の父親はイタリア人です。三宅さんには仲のいい私立探偵がいます。
板橋は学生服も作ってるので慕われてる中学生がいます。墨田は美大卒です。銭湯にいつかロックな富士山を描く野望があります。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
夏まっさかりにPCが壊れエアコンも壊れマイコプラズマ肺炎になった事です。人生ではじめて40度以上の熱出しました。

Q. 今、何かハマっていることは？
飛行機とビー玉迷路(設計と作るほう、やるのは興味ない)とミラーキューブ(ルービックキューブの仲間)です。
Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
押し入れに隠れていたいです…。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで読んでくださってありがとうございました！ 手に取ってくださった方が少しでも楽しんでいただける作品に仕上がっていれば嬉しいなと思っております。

担当編集より
“スーツ”と“ヤクザ”というエッセンスを交えつつ、ドラマティックに、ときにはホロリとなるような、大人の恋を描いた本作は、下町の洋服店を舞台にした、ヤクザ×仕立て屋さんの長編ラブストーリーです。

亡くなった父の跡を継いで、テーラーとして働く板橋の前に、ヤクザになった中学時代の同級生足立が現れます。
店を構える商店街一帯を地上げしにやってきた足立は、中学時代に約束した板橋の“願い”を叶えにきたといい…。

見所は、強面だけど見た目に反してとっても一途な足立の情熱的なアプローチでしょうか。
三月先生の裏設定がイタリア人とのハーフということで、成る程納得！ の一面ですが、とにかく足立が格好良くてキュンとさせられてしまいます♥
又、足立のスーツを板橋が仕立てるシーンでは、触れるか触れないかのふたりの距離感にドキドキしたり、個性豊な脇キャラクターの活躍も見逃せません。

三月先生の丁寧な人物描写と物語を、じっくり楽しんで頂ける作品となっていますので、是非ご覧ください！

特典情報
ホーリンラブブックス限定：描き下ろしペーパー
アニメイト限定：描き下ろしペーパー
とらのあな限定：描き下ろしペーパー
コミコミスタジオ限定：描き下ろしペーパー
詳しくはG-Lishホームページへ

(c)三月えみ／ジュリアンパブリッシング