吹屋フロ先生インタビュー

平家物語を彩るCPが繰り広げる、華やかで切ない歴史“恋”絵巻！
日本史や古文の授業で、誰もがかじる源義経と弁慶の主従。思わず萌えていたBLファンも多いのではないでしょうか!? 深い絆で結ばれながら、その身を挺してまで自分を護ろうとする弁慶の強い想いに、義経が選んだ未来とは……。9月20日発売、吹屋フロ先生の新刊『桜花 咎の契』。弁慶×義経をメインに、平家物語を彩ったさまざまなキャラが、CPとして登場します！ それでは「801 AUTHORS 108」第427回、吹屋フロ先生どうぞ！

Q. 新刊の紹介をお願いします！
平家物語を主題とした謡曲作品等を元にして作った話をまとめて頂いた形になっております。そういったわけで歴史ものファンタジーかと思います。史実とかけはなれた設定もございますが、そこはご愛嬌という事でひとつどうか、よろしくお願い致します。カップリングとしましては弁慶×義経、俊寛×有王、景時×頼朝、行慶×経正の話で、1180～1185年頃の流れを追っています。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
どちらかといえばヘタレ攻めな弁慶×何となくツンデレな義経…でしょうか。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
描いたり調べたりする内に、頼朝という人物がとても好きになりました。余談ですが富士の人穴調査を命じたのは頼朝の子の頼家だったそうですね。勘違いして頼朝が命じたとばかり思っておりました。何か命じそう。洞窟とか好きそう。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
こだわりと申しますか、鎧にはもっとこだわりたかったと無念です。こだわる事が出来るほど構造が理解できず、描き下ろしの漫画を描く段階でようやくわかってきた…？ ような…？ といった具合でした。未だにあやふやです。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
源平合戦前後を多少勉強すれば大丈夫かな…と軽く考えておりましたが、全く追っ付かず、さかのぼって保元・平治の乱、朝廷の荘園制度、その後延々と継承される事になる八条院領…。荘園は優良な土地から微妙な土地までランクがあったらしく、優良な荘園はほぼ貴族に寄進されていたそうです。また自ら土地を開墾し、その土地を守って武装した集団が武士として大きな力を持つ事になります。「一所懸命」という言葉からも、当時の武士が自分の領土に対して必死だった事がわかります。そんな事は置いといて、資料探しが大変であり、またとても楽しい事でした。資料を眺めるだけで一日が終わります。眺めるだけで頭に入らないまま…。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
漠然と、最後は公暁の話を描いて世の無常を訴えて終わろうと考えておりましたが、それ以前にページ数が大幅にオーバーしてしまいましてボツです。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
毎日起きては漫画描いて…ご飯食べて…寝て…の繰り返しでございました。スーパーが近くに２店ありまして、買うものによってどっちに行くか決めます。スーパーがあるせいか微妙に離れた距離に各種コンビニがあり、特にセブンイレブンはスーパーを中心として結界でも張っているのかのような広がりです。一番行くコンビニはセブンイレブンです。…本当に特に面白エピソードも何もございませんでした。申し訳ないです！

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
緊張しています。あと、怒られそう…(史実的な間違いがあったりで。それ以前に歴史上の人物をお前！ という感じで…)。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
出版社様がとても気を使って下さり、裏表紙のあらすじ文に「圧倒的なスケールで～」との勿体ない文言を入れてくださっています。ありがとうございます。でも１巻に収まる程度ですので、是非どうぞお気軽にお手に取って頂けると嬉しいです！ 歴史ものが苦手な方は…仕方ないです！ 気が向かれましたら何卒よろしくお願い致します！


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