木原音瀬先生&麻生ミツ晃先生インタビュー

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木原音瀬先生&麻生ミツ晃先生インタビュー 小説漫画化『COLD LIGHT』、新作小説『COLD HEART in TOKYO』

2014/07/07 17:38

8月には小説続編『COLD HEART in NEWYORK』も登場!
木原音瀬先生の人気小説「COLDシリーズ」が2ヶ月連続、3冊の作品として楽しめます! まずは7月10日発売、麻生ミツ晃先生によるコミカライズ『COLD LIGHT』。こちらは2011年のコミックス『COLD SLEEP』の続編です。そして、7月18日は木原先生の新作小説『COLD HEART in TOKYO』が発売! 8月には続編も放たれます! このたびは、お二人にインタビュー! 興味深いお話がたくさんうかがえました。それでは「801 AUTHORS 108」第371回、木原音瀬先生&麻生ミツ晃先生どうぞ!

Q. COLDシリーズのコミックス&ノベルズの発売おめでとうございます。今の率直なお気持ちをお聞かせください。
木原 『COLD LIGHT』がコミックスの形になったこと、シリーズのスピンオフノベルズ(!)『COLD HEART in TOKYO』が揃って出せたことが嬉しいです。

麻生 コミックスは、いつもは不安が強いのですが…今回は「嬉しい」と「不安」が半々くらいです。
前作では宙ぶらりんだった透さんと藤島さんの関係を最後まで描くチャンスを頂
けて、最終話まで描けて…、多分、それだけで満たされている部分があるように思います。

ノベルズは、身近なキャラとしてずっと楠田君が好きだったので! 楠田君の恋が読めるのがとても嬉しいです。
雑誌の連載が、すごいところで終わったので…、着地点が早く読みたくて仕方ありません……。

Q. ノベルズ『COLD HEART in TOKYO』についてお聞かせください。
木原 短編連載でしたが、まさか9回も続くとは思いませんでした。毎回、ライブ感が凄かったのと、物語の引きをどうするか考えていた気がします。そして短編連載がゆえにまとめて読んだ時に色々と不都合があり、直すのが大変でした。

Q. コミックス『COLD LIGHT』についてお聞かせください。
麻生 前作『COLD SLEEP』では明かされなかった、藤島さんと透さんの経緯が分かる、過去の部分と引き続き発展してゆく二人の関係、という現在の部分が書かれている作品、と思って描かせて頂いていました。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
木原 攻は頭が悪く、エキセントリックな人です。リアルでいたら、近づきたくないです。受は普通の青年のつもり……。

麻生 わ、私が語るのはおこがましいので、アレですが;;

攻の透さんは、記憶喪失で一度過去を無くした人。『COLD SLEEP』で、 そのまっさらな状態から、悩んで自分というものを獲得した方なので、物事に対する自分のスタンスが率直で一本芯が通っているといいますか…。
「こう」と思ったときの行動や感情が、ストレートな気持ちがよい人…、と思って描かせて頂いています。
ちょっとワンコっぽいというか、可愛い年下の仕草を描くのが、楽しかったです。

受の藤島さんは、逆に過去に囚われている人。生育環境や生い立ちが壮絶で、そこで根付いてしまった価値観や透さんに対する罪悪感が、行動原理になってしまった人…なのですが、その植え付けられたものが強烈すぎて透さんとは別の意味で、行動や感情が(歪みつつ)筋が通っているといいますか…。
そのねじれ具合が、寂しいというか、悲しい方だな…、と思って描かせて頂いていました。
甘いものが好きで、ケーキがでると可愛くなります。

こういう解釈で、描かせて頂きました…; 間違っていたら申し訳ありません…;

Q. 当て馬や重要な脇役は?
木原 『COLD LIGHT』(漫画):何と言ってもお母様……麻生先生の書かれるお母様が半端ない。
『COLD HEART』(小説):主人公が酷すぎて、今回は脇役の高久透が常識人に見える不思議。

麻生 藤島さんのお母さんが…。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
木原 こだわりポイントはあるのですが、それを話すとネタバレに……雑誌で読んで下さった方はもうおわかりかと思いますが。あと一度、天才肌の役者というのを書いてみたいなと思っていたので、それにチャレンジしてみました。演技の才能よりも、本人の痛い言動の方が目立ってしまっていますが……。

麻生 絵を誤魔化さないこと…でしょうか…。

前作同様、かなりのシーンや心理描写をカットしてしまっているので、原作ファンの方には、食べでがなく感じられると思います。
その分、絵の密度を上げたい、原作を拝読した時に感じたイメージや感情を快・不快に関わらず、なるべくそのままの形で描きたい、と思ったのですが…。
上手く描けないところ・はまらないところがたくさんあって…反省しています;

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
木原 楽しかった点(漫画):麻生さんがあのお母さんをどう書かれるのか、すごく楽しみにしてました。そして想像以上でした。

苦労した点(小説):8回ぐらいまで書いても幸せな結末が見えてこなかったこと。ラブラブは書き下ろしに託すことになってしまったこと。

麻生 苦労したのは、原作と構成を変えて描いた事です。
編集さんから依頼があり、打ち合わせを重ね、こういう形を取りましたが…、ずっと、今も、「これでいいのだろうか…」と思っています…。

楽しかったのは、子供の頃の二人を描けた事です。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
木原 『COLD HEART』の連載時、表紙の扉絵はノベルズになったら全て収録したかったので、本文の挿絵にしてもらったこと。そのためアップのフォ○チオシーンが扉絵になったことがあり、ものすごいインパクトがあったこと。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!
木原 作中にポップアップトースターを出したかったけれど、よくわからなかったので買って使ってみたこと。数ヶ月もせぬうちに落として壊したこと……。

麻生 一番しんどかった5話を描き終わった後、微熱が出て寝込みました(笑)。
知恵熱ってこういう時使っていいんだっけ? 後で調べよう…と思ったことを今、思い出しました。

Q. 今、何かハマっていることは?
木原 今、シーズンオフなので気持ちが落ち着いていますが、ここ数年フィギュアスケートに嵌ってます。ステップを見分けられるようになったら、次のステージにいける気がしていますが、その道のりは遠い。カフェオレにはまり、美味しいカフェオレをいれるべく奮闘中です。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
木原 ドキドキします。是非とも漫画、小説共に手に取っていただきたいです。小説は……攻がどう思われるんだろうと思います。

麻生 「嬉しさ」と「不安」が半々です。今回は特に、原作と構成を変えてしまっているので…。
木原先生ファン・COLDシリーズファンの皆様を傷つける形になっていたら…とい
うのが…。

Q. 木原先生、8月19日発売の『COLD HEART in NEWYORK』ついて教えてください。
木原 こちらは、『COLD HEART in TOKYO』 の続編で、サブタイトルの示すとおり、舞台はNYになります。アップダウンの激しい巻になりますが、最後まで二人の行く末を見届けていただけたら……と思います。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
木原 『COLD HEART in TOKYO』はCOLDシリーズのスピンオフで、懐かしの面子も出て来ます。スピンオフを含め、この話の続編を書くことはないだろうと思っていましたが、COLDシリーズの漫画化というお話をいただいて、また書いてみたいな、という気持ちになりました。スピンオフですが、単体で読んでも大丈夫になっています。

漫画の『COLD LIGHT』は、きつい話を麻生先生の緻密な画で美しく恐ろしく表現して下さったと思っています。こちらには、久々に記憶が戻る前の透と藤島の小説を書きました。そこに大学時代の楠田諸々が絡んだ話になっています。過去の二人を懐かしみつつ、楠田の今後に想いを馳せてもらえたらと思っています。漫画の『COLD LIGHT』から小説の『COLD HEART in TOKYO』の流れで読んでいただけたらいいなと思っています。

麻生 自分の描き方・読み方の癖や主観で、作品を別物にしてしまうことに後ろめたさを感じつつ、それでも、すごく幸せな気持ちで描きました。
ここまで、お読み下さり、本当にありがとうございました

コミック担当編集より
木原音瀬先生の大人気ノベル、COLDシリーズコミカライズ第二弾です!! 今回も麻生ミツ晃先生の繊細かつ美麗な画で、透と藤島の過去とこれからを描き出します。記憶を失って藤島の愛を欲する透、記憶があるからこそ透の愛を拒絶する藤島……。ふたりの想いがせつなくて、内容を知っているくせにゲラを読みながら何度も涙ぐみました。

今回は木原音瀬先生渾身の大量書き下ろし小説、麻生先生の描き下ろしマンガをダブル収録した豪華ボリュームの一冊です。マンガを読んで思い切り泣きたいかたには本当にお勧めです!! ぜひともお手にとってご覧ください!! そして、もしよろしければ前作のBBC『COLD SLEEP』もよろしくお願いいたします。

ノベルズ担当編集より
木原先生久々の新刊はCOLDシリーズのスピンオフ、透の良き友人、楠田くんの話です。『COLD FEVER』から4年後の話になります。そして楠田くんの相手は天才俳優とかつて言われていた秋沢。エキセントリックな部分の表現はさすが木原先生、と唸ること間違いありません!

『COLD HEART in TOKYO』はこの二人が紆余曲折を経て、恋人同士になるまでの話です。もちろん透も藤島も、そして黒川も出てまいります。彼らの4年後もぜひぜひお楽しみください! そして8月は続けて『COLD HEART in NEWYORK』が発売予定。東京からニューヨークに舞台はうつります。『小説b-Boy』で衝撃の最終回を迎えたあとの話を書き下ろしで収録予定。こちらもどうぞお楽しみに!

特典情報
COLD LIGHT
アニメイト限定:麻生ミツ晃先生描き下ろしマンガペーパーA
コミコミスタジオ限定:麻生ミツ晃先生サイン入りイラストカード
COLD HEART in TOKYO
アニメイト限定:麻生ミツ晃先生描き下ろしマンガペーパーB
コミコミスタジオ限定:木原音瀬先生サイン入りイラストカード
COLD HEART in NEWYORK
アニメイト限定:麻生ミツ晃先生描き下ろしマンガペーパーC(予定)
コミコミスタジオ限定:木原音瀬先生サイン入りイラストカード(予定)
詳しくはリブレ出版ホームページへ

(c)木原音瀬/麻生ミツ晃/Libre Publishing

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