木村ヒデサト先生インタビュー

この痛いお兄ちゃんに幸せは来るの～!? 5月に発売後、一気にヒット！
心に言いえぬ寂しさを抱えて生きる美容師、ヨシキ。最愛の弟に執着する傍ら、男たちに体を売り、なぶられ、それでも求められることにすがる彼は……!? 5月にリリースされた木村ヒデサト先生の最新刊『マリアボーイ』がヒット中！ 傷だらけの、表紙の彼が気になっているみなさんも多いのではないでしょうか？ 既読のファンも注目の、カバー下の裏話もあるインタビュー！ それでは「801 AUTHORS 108」第368回、木村ヒデサト先生どうぞ！

Q.『マリアボーイ』の紹介をお願いします！
高校生のポエミーな恋愛に茶々を入れるいい年したかわいそうな大人が生き方を見つけるお話です。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
背伸びしたい高校１年生と誰にも迷惑をかけたくない高校１年生のカップルと、精神がかわいそうな大人と生活がかわいそうな若者のカップルです。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
もともとはしゅうちゃんが主人公のつもりで描きはじめた漫画でしたので、しゅうちゃんがお気に入りです。描いてて一番楽しかったです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
お兄ちゃんがこのままだとかわいそうなのでどうにかしてあげてください、と担当さんからの指示もあり、作ったキャラクターが加藤くんでした。表紙の彼をどうにか幸せにしなければとがんばりました。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
プロットやネームを提出するたびにBLを忘れないで！ と聞かされておりましたので、自分がBLをどう履き違えているのかはわかりませんが少女漫画にしなくてはとがんばりました。こんな恥ずかしいポエムは読者さんに受け入れていただけるのだろうかと常にドキドキしておりました。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
１話まるまるエピソードがボツになったときはどうしようかと思いましたが、どうしても描きたいのですがと編集さんに掛けあいましたところ、カバー裏に小説を書くとか…と言われたので真に受けてその通りにしたのですが今考えるとあれは冗談だったのかもしれません。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
担当さんと長々キン肉マンの話をしたことがとても印象に残っています。

Q. 今、何かハマっていることは？
もう生牡蠣のことしか考えられません。
Q. 発売後、BLファンから高評価が寄せられています！
まさか私の作品が、こんなにもたくさんの方に読んでいただけるなんて思ってもいませんでした。ありがとうございます。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
多々拙い部分もあるとは思いますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
あと宣伝ですが、『Fig vol.8』にお兄ちゃんと加藤くんのエピソードの続きを1本描かせていただきます。

担当編集：東京漫画社 Oさんより
表題の『マリアボーイ』の主人公・ヨシキ(通称お兄ちゃん)は元々、本書前半に収録されている『好きだよ、秘密だよ』の高校生カップルのお邪魔虫的な位置づけだったのですが、お兄ちゃんナシに語れない一連の作品として表題＆表紙になりました。
(実は“マリアボーイ”という秀逸なタイトルにも惚れ込んでしまいました…！)

裏話(？)としましては、お兄ちゃんの経歴を伺ってはいたものの、確か残りあと2本で単行本ですね、(『好きだよ～』が最終回を迎えた後)というところでカバー下の壮大なプロットをスッ…と頂き、大変に興味深いものの、これはあと二話では無理なのでは…!? と打ち合わせ直した結果、加藤君がやって来てくれました。
生まれてくれてありがとう、お兄ちゃんを引き取ってくれて私も一安心です！

ヒデサト先生はいつも頭がフル回転しているエネルギッシュな方で、それが作品に目一杯詰まっています。
まだ未読の方は是非とも体験してみてください！

特典情報
共通：初版のみ描き下ろしペーパー封入
TSUTAYA限定：描き下ろしペーパー
応援書店限定：描き下ろしペーパー
詳しくは東京漫画社ホームページへ

(c)木村ヒデサト／東京漫画社