スーツで草むしり… 市役所のエライさんが公園に“飛ばされた”事情は?派閥争い? 権力闘争!? 公園事務所の最近の話題は、何らかの事情で市役所から“飛ばされてきた”仏頂面でスーツ姿の蓮池さん。嘱託職員の平岸は、周囲に馴染もうとしない蓮池に根気よく話しかけますが……。6月23日発売、伊東七つ生先生の新刊『花とスーツ』。少しずつ育まれる二人の関係を、ムフフと楽しみましょう! それでは「801 AUTHORS 108」第365回、伊東七つ生先生どうぞ!
Q. 新刊の紹介をお願いします!どちらの話もなんらかの過去や、捨てきれないしがらみや、壁にぶち当たっている人をもう一人が背中を押したり、ささやかに救いを与えるお話だと思います。植物がもりもり出てくるところも共通点かもしれません。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?『花とスーツ』はミステリアスな年上受と感覚で生きてる年下攻のお話です。
『白紙』の2編はどっちが受攻とか決めてないので、読んだ方の印象にお任せします。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?一度お堅い年上受を描いてみたかったので、そこが楽しかったです。
堅いようでいい加減なところ、かわいいところもあったりする、人として愛嬌のある感じが描けていたらいいなと。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!わたしの漫画はだいたいラブが始まったところで終わる事が多いんですが、シリーズということで、その先を描かねばならず、担当さんから散々ラブが足りないと言われながら直し直しでなんとかハッピーエンドにもっていけました。
結果的にものすごく勉強させていただいたので感謝しています。未だにあちこちでラブ足りないと言われますが…(笑)。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?『花とスーツ』の平岸くんは趣味で人気の園芸ブログとアドバイザーをやってて、その副収入がそこそこある。
『白紙』に出てくる神様ネタは御蔵島の伝説が元ネタでもうちょっと掘り下げて書く予定でしたが、本来の大筋(BL)がぼやけるのでだいぶあっさり目になりました。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします! 『花とスーツ』連載中に、読者の方からモデルになった近所の公園をドンピシャで当てられたことがありました。
そしてその当の公園の温室でネームやったりしていました。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?『花とスーツ』は1本と1本の間が開いたりして感覚としては長いこと付き合ったな…と思いつつ、やっと単行本にまとめることが出来て嬉しいです。
それだけに最初の一話の技術的な拙さとか恥ずかしいのですが、多少なりとも成長のあとを見て頂ければ…。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!お手にとって、少しでも楽しんだり、共感して頂けるところがあれば嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします!
担当編集よりショコラでの初コミックスとなる今作は、花を愛するお人好しと、無愛想な堅物お役人が愛を育む、公園を舞台とした温かいお話となっています。
何らかの理由で公園に赴任してきた、スーツ姿で黙々と草むしりをする仏頂面のリーマン・蓮池さん。
でもこの人、実はとっても可愛いんです!
その可愛さを知ったら、きっと平岸くん同様蓮池さんにキュンキュンしちゃいますよ~!
描き下ろしの二人のその後は、蓮池さんからまさかの……!?
同時収録は、仕事から逃げてとある島に来た小説家と、その島に住む小説家志望の少年のお話です。
どちらも伊東先生の緻密で繊細な描写が存分に発揮されているので、是非ご堪能ください。
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