“雄”を受け入れる儀式にむけて、夜な夜な行われる神官の調教♥大学院生の朔弥は、論文制作のためにある島の秘祭に潜入! しかしそこで彼を待っていたのは、淫らな性具で後ろを拡げられ、朝まで犯され続ける屈辱でした……。6月19日発売、砂床あい先生の新刊小説『神々の婚淫』。今作のために数々のお祭に取材したという砂床先生。ちょっとニンマリしてしまうお祭にも足を運ばれたようです! それでは「801 AUTHORS 108」第362回、砂床あい先生どうぞ!
Q. 新刊の紹介をお願いします!「海神(一つ目の人魚)」の真の姿を曝くため、離島の秘祭に潜り込んだ学者の卵が、反対にとっ捕まって海神として祭り上げられ、身も心も蕩かされていく話です。秘祭は人と神の婚姻を模した豊年祭なので一応、花嫁ものとして書きました。
九割方フィクションですが、学生時代に所属していた自主ゼミで、教授から聞いたフィールドワークの体験談より着想を得ています。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?神社の禰宜(神官)×民俗学者の卵(大学院生)
受け:朔弥。今年の海神。身体的コンプレックスからのトラウマ持ち。根は素直。
攻め:玉藻。海神の世話と開発役を担うストイックの権化。根はムッツリスケベ(?)
Q. 当て馬や重要な脇役は?重要というか可哀相な脇役No.1は、花婿なのにほとんど登場しない「マレビト」。あと主人公の指導教授である櫻居(さくらい)。最初のプロットでは櫻居が攻めでした。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?お道具プレイです。祭具として、「男茎形」というダイレーター(≒性具)を使用するシーンが多々あります。
BLの花嫁ものは、攻めが受けを自分好みの花嫁に仕立てていく展開が王道だと思いますが、本作は花婿が別にいます。受けも同様ですが、攻めが感情や欲を殺し、他の男に抱かせるために花嫁の身体を仕上げていく、その切なさに共感していただけるよう頑張りました。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!趣味に走って書いた作品なので、全体的にとても楽しかったです。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?・参考文献が八割方、学生時代のノートだったこと。
・プロットは三年前に通っていたのですが、当初のストーリーでは、現攻めは一脇役に過ぎませんでした。が、今回、実際に執筆するにあたり、編集部からの要望に従って手直ししていくうちに、攻めと脇役が入れ替わって現在のストーリーになりました。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!執筆にかかる前の年、男根を奉る豊年祭をいくつも見に行ったり、火焚祭や神楽舞を見学したりと、とにかく暇を見つけてはあちこちの神社に行っていました。御利益なのかこの一年、風邪ひとつ引いていません。
Q. 今、何かハマっていることは?神様とか妖怪とか魔物とか、人外の魅力に取り憑かれています。
Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?憧れの奈良千春先生に挿絵をいただける僥倖にドキドキわくわくしています。あとはもう、読者様に気に入っていだけますようにと…もっぱら神様に祈っています…。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!ミステリーっぽい土壌に育ったエロ小説です。独特の世界観を楽しんでいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
担当編集より砂床先生は作品ご執筆の際に多くの取材をされますが、その取材メモ&写真がまたすごい!
世の中にはいろんなお祭りがあるのだな…と感心してしまいました。
本作はそんな砂床先生の好奇心溢れる取材センサーをベースに、ひと味変わったディープな「花嫁もの」BLが楽しめる作品です。夜な夜な行われる神官の調教…エロくて凄いです!!
(c)砂床あい/奈良千春/Libre Publishing