誰の恋も成就しないまま終わる読みきりだったはずが、まさかの展開!惚れっぽくて、いつも誰かに恋している芥くんと、幼なじみである彼への初恋をこじらせて10年の青くん。こんなに好きなのに、芥が惚れるのはいつもの別の男なのです。そして失恋を慰めるのは青……。4月26日発売、桂小町先生の初コミックス『片恋オペラ』。青のヘビーな片想いは、どう成就するのでしょうか!? それでは「801 AUTHORS 108」第331回、桂小町先生どうぞ!
Q. 新作の紹介をお願いします!表題作『片恋オペラ』は、初恋を10年こじらせて性格が歪んだ茶屋町青という腹黒男の片想いが報われるまでのお話です。
同時収録の『ファーストボーイフレンド』は初めて描いたオリジナルBLで、ナイーブな真面目君(受)が誰とでも寝る先輩(攻)とお付き合いをして痛い目みたり、恋にがんばっちゃったりするお話です。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?性格の歪んだ腹黒×幼なじみです。
攻めの青は性格が悪いです。ジャイアニズム全開の双子の姉にイジメ抜かれて育ったせいもあり、思考が歪んでいます。
そんな青が唯一大事にしている相手が、幼い頃姉のイジメから守ってくれた受けの芥君です。
芥君は聖母のような性格なんですが、惚れっぽくて青以外の男の子に片想いしては失恋を繰り返しています。
青が眼中にないんです……かわいそうな青……。
Q. 当て馬や重要な脇役は?芥が片想いをしているバスケ部エースのさわやか君、鳴海というキャラです。
薄っぺらいように見えてなかなか味のある男の子に描けたので、お気に入りです。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?若者は恋で傷ついてなんぼやと思ってるので、青と芥を傷つけることに執着しました。
もちろん結末はハッピーエンドです。ここはもうこだわりというか信念なので…!
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!元は読みきりで、誰の恋も成就しないまま終わるお話でした。
一度自分の中で完結した物語の続きを考えるのには苦労したのですが、その分「青を幸せにしてやれてよかった!」という満足感も大きかったです。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?青の双子の姉である紅はかつて芥を巡って青に敗北したという設定がありました。
紅は女の子なのでBL誌では描けませんでしたが、青の人格形成に関わるエピソードなのでいつか描いてwebにでもアップしたいなと思っています。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!胃を壊して病院に行ったら胃カメラだけでなく大腸内視鏡検査までする羽目になったことです。
内視鏡があまりに苦痛で点滴が抜けるほど悶絶して「世界中の攻めは受けに土下座しろ!」とずっと考えていました。
そして私は胃がちょっとやられてただけであとは健康でした。
Q. 今、何かハマっていることは?脱稿後の長風呂です。元々お風呂が長いタイプなんですが、原稿中は時間がないのでセーブしていて、だから脱稿後は思う存分長風呂してます。
このあいだは気づいたら5時間入ってて、さすがに全身ふやけました。お風呂の中で映画を観て泣くのが好きです。
Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?わくわくしたりナーバスになったり、凄く気持ちがゆれるタイプなんですが、今回は揺れすぎて解脱しました。徳の高い坊さんみたいな気持ちになっています。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!はじめまして、桂小町と申します。
読んでくださってありがとうございました!
編集部からのコメントデビューコミックスです。
意地悪だけど格好いい攻めや、健気な受けがいます。腹黒だけど実は一途(執念深いともいう…)な攻めもいます。
人を好きになるって、片想いって、甘いだけじゃないですよね。
ちょっとしたことで幸せ気分にもなれるけれど、胸が痛くなって泣きたくなることもたくさんある。
切なすぎてちょっと自棄になったり、なりふり構わず必死になったり……。
そんな一生懸命な想いが詰まった一冊です。
片想い経験のある人なら共感できるのではないでしょうか。
期待の作家さんです。お勧めします!
購入特典共通:書き下ろしペーパー
とらのあな限定:書き下ろしペーパー
配布店は
コチラをご覧ください。
(c)桂小町/プランタン出版