シリーズ第4弾のミッションは海上!アイススケートのスターを警護しろアメリカ東部最大の警護会社「P3S」のエースであるグレイと、新米のジュンが活躍するBL小説第4弾! たけうちりうと先生の『海とボディガード』が文庫化され、4月7日に発売です! 今作の警護対象はアイススケートのスター、ニール。グレイとジュンは、豪華客船で開かれるショーで彼を守りきれるでしょうか!? 美形ぞろいの「P3S」メンバーも登場し盛り上がる今作、注目です! それでは「801 AUTHORS 108」第316回、たけうちりうと先生どうぞ!
Q. 新作の紹介をお願いします!ボディガード・シリーズ4作目、今回の警護は海上です。豪華客船が舞台。
船内のアイススケート・ショーに出演する天才肌のスケーター、ニールを警護します。
警護チームはジュンとグレイ、途中からP3Sの面々が飛び入りで参加。
そして例によって、ややこしくて難しい警護となります。
守る側も守られる側も、そしてニールを狙う側も、一筋縄ではいなかい面々だらけ。
果たしてジュンはターゲットを守りきれるのか、ハラハラしつつお読みいただければ幸いです。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?えーと。鉄面皮攻め・純情受け、というのでしょうか。もしくは黒冗談攻め・天然受けか? 書いた本人にも、じつはちょっとよくわかっていないのです。適切な表現をご存じのかた、教えてくださーい。
Q. 当て馬や重要な脇役は?今回、脇役だらけです。P3Sのおかしな野郎ども総出演。
世紀の男たらし、トムの手際の良いタラシっぷりをご覧ください。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?ジュンのナチュラルさが警護にどう活かされていくか…というあたりでしょうか。
あまりloveに関係ないので気が引けますが。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!1巻目の『薔薇とボディガード』に、ちょびっと書きましたが、主役のジュンはもともと、警護の現場に出て活躍しようと思ってP3Sに入ったのではなかったのでした(裏方志望でした~)。希望部署は情報処理、他に航空機や船舶の操縦、車等の運転といった業務内容を想定して入社したんですね。その後、諸般の事情により(ランディの陰謀説とか?)(笑)、警護部門に配属されました。ですから、心理的にちょっと弱い面があったり、懐疑心に乏しかったり、現場で警護を行うボディガードとしてはゼロライン…というよりむしろマイナスレベルから、少しずつ成長してきたわけです。
その成長具合を描きたかったのでした。なので、作者も書きながら、なんかこう、焦れったいつうか、もどかしい気分だったりして。「ソコ簡単に信じないでもうちょっと疑ったら?」などと思いつつ、我慢、辛抱、我慢、でした。ジュンは成長はゆっくりだけれども、会得すれば確実。その成長をじっくり楽しみながら描けたという点で楽しかったと思ってます。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?裏話。グレイの異装について、既製品で可能かどうか。パリコレあたりですと身長180センチのかたもおいでですが、P3Sの予算で、デザイナーブランド、しかもショーものを買うという判断をするかどうか。しかも身長だけでなく、横幅、厚みなどの問題も出てきますからね。ということで、これは物品部門のチーフ、レスリーが、ファッション誌を参考にして作った一点モノ。ということにしてみました。作中で説明していないので、これが初出情報ということになります、ハイ。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!執筆中の出来事ってーと…じつは、この作品は半分以上書いたところでパソがヘソ曲げてデータが吹っ飛んだ。という怖ろしいエピソードが(笑)。ホントにもう、どうなることかと思いました。データはハードディスクだけでなく外付けメモリにも保存して、二重三重のバックアップを。と、以来、心がけてます。
Q. 今、何かハマっていることは?相変わらず庭遊び。このところ、日本で作出されたバラに入れ込んでます。
「シエラザード」というバラに一目惚れ。あと「かおりかざり」と「ガブリエル」。
ドイツのバラではコルデスの「ノヴァーリス」。フランスのデルバールのバラ「ローズスネルジック」。他にもいろいろ。バラ症候群は止まらない……。
Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?読んでくださったかたに楽しんでいただけますようにと祈っております。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!細々と筆歴を重ねてきました、たけうちです。永のご愛読、御礼申し上げます。
ボディガード・シリーズは「薔薇と」で始まって、「星と」「琥珀と」「海と」と書かせていただきました。ノベルズからの文庫化にともない、各作ともに、新作書き下ろしSS、入っています。そして次回作はシリーズ最終の「探偵と」。ぜひぜひ最後まで、お付きあいください。よろしくお願いします。
大洋図書 編集部からのコメントたけうちりうと先生のボディガードシリーズ文庫化第4弾です。
今作は豪華客船が舞台。
アイススケートショーのスターを狙った脅迫状に、次々と浮かび上がる容疑者たち……。
目が離せない展開です。
当然ハラハラだけではありません。
ジュンとグレイの甘い時間はもちろんですが、P3Sメンバーの思わずくすっと笑ってしまう掛け合いもオススメです。
ボディガードシリーズは現在、『薔薇とボディガード』『星とボディガード』『琥珀とボディガード』、そして今作『海とボディガード』が文庫化しております。
読み始めたらクセになること間違いなしのボディガードシリーズ、みなさまぜひお楽しみくださいませ☆
(c)たけうちりうと/北畠あけ乃/大洋図書