三田織先生インタビュー

甥っ子×叔父さんの禁断の恋『深い森』も収録した“ぶっとい”一冊
BLにも“ぽっちゃりブーム”がくるでしょうか!? 2月20日発売、三田織先生の新刊コミックス『ほっぺにひまわり』。同じ高校に通う野球部部長×園芸部のぽっちゃり君が繰り広げるラブストーリーです。そして、ギャグ要素も満載の表題作とは打って変わって、同時収録作は甥×叔父のシリアスBL『深い森』。充実のボリュームで、コミックスが通常より厚くなっています！ それでは「801 AUTHORS 108」第288回、三田織先生どうぞ！

Q. 新作の紹介をお願いします！
表題作の野球部男子×ぽっちゃり君のお話と、もうひとつ、甥っ子×叔父さんの『深い森』というお話が入っています。
『ほぺひま』のほうは、ふだんの学校生活ではモブキャラになっちゃうような、あんまりいけてない男の子を主人公にしてあげたいという思いで描きました。
ギャグかと思うくらいのぽっちゃり君が、ちゃんと恋をして少しずつ変わっていくお話です。

『深い森』は、表題作とはがらりと雰囲気が変わって、幼いころから叔父さんへの恋心を隠して生きて来た男の子が主人公の、少し薄暗いお話です。
ほんとうは各３話＋３話で、ちょうど半分のバランスになる予定だったのですが、『深い森』のほうが少し長くなってしまったせいで、とてもぶっとい本になりました・笑！

その太さも、楽しんで頂けたらなぁと思います。


Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
『ほぺひま』の舞台は男子高なのですが、攻めのアライ君は、部活でも教室でも目立って活躍できるような、いわゆる「いけている」子で、野球部の部長です。
受けのヨネちゃんは、表紙でもどどーんとおなかが出ちゃってるのですが、
完全なぽっちゃり男子です。
自分で育てた野菜を食べたいと、園芸部でせっせと畑を作っています。

そんな、見た目もポジションも正反対のふたりで、でもお互いがとても大切になるという関係です。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
こだわりは、ヨネちゃんのほっぺとおなかのラインでしょうか…！
まるっともちっと触りたくなるように描きました。


Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
ぽっちゃりした人をちゃんと描いたのは初めてだったので、最初は慣れずに、他のキャラとの身長のバランスとか、調整がちょっと難しかったです。
でも、いろいろ人体の資料をみたりして、太っている人って首がないんだ…！ とか、ちょっとした発見がとても楽しかったです・笑。

『深い森』のほうは、ふたりが大変うしろめたい関係性なので、あまり前向きに恋愛ができないという中で、それでも一緒にいたいという気持ちをどう表現するかという壁に、何度もあたりました。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
『ほぺひま』を描いているとき、〆切前ピンチになると、当時おつとめしていた職場に原稿を持っていって、同僚の人に見られないように休憩中に描いていたのですが、わたしがあまりにも原稿を隠すので、いつのまにか「ものすごいえろまんがを描いている人」だと噂が流れていました…。
あたらずとも遠からずです…！ でも中身はぽっちゃり男子…！


Q. 今、何かハマっていることは？
まだ始めたばかりなのですが、お寺や神社の御朱印集めにはまっています。
地元の厳島神社からはじめて、今度は京都に御朱印帳を持っていきたいなぁと思っています。

それぞれの朱印に地域の特色（しゃもじ形とか…）があって、デザインにとてもときめきます！

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
ぽちゃ君に萌えて頂けるかどうか、それ以前に、このドドーンな表紙で手に取って頂けるのか、それだけが心配でドキドキです…！



Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
こんにちは、ここまで読んでくださってありがとうございます、三田織ともうします。

ちょっぴり変わり種な今回の単行本ですが、ぜひぜひ読んで楽しんで頂けるとうれしいです。
よろしくお願いします～！


編集部コメント
三田織先生の新作は遂に登場、マシュマロ男子☆
なんとその体重は90キロ！ ぽちゃかわヨネちゃんが憧れの野球部員・アライ君と恋に青春に突っ走ります！ 笑いあり涙ありのハートフルラブストーリーをお見逃しなく！
描き下ろしの大人になったヨネちゃんは超必見ですよ！
また、同時収録には叔父と甥の禁断の恋を描いた『深い森』を収録。
雰囲気の違ったシリーズ2編を是非ご堪能下さい♪

特典情報
TSUTAYA限定：描き下ろしペーパー
『ほっぺにひまわり』応援書店限定：描き下ろしペーパー
詳しくは東京漫画社ＨＰへ

(c)三田織／東京漫画社