雪染兎なさ先生インタビュー

隠された素顔に悶絶不可避！2人の不器用でエチチなラブストーリー♥

 

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4181回
雪染兎なさ／forcs／piu
コミックス『One night milky』12月12日発売
サイン色紙プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

 

STORY
可愛らしいルックスから、ハプニングバーの「姫」と呼ばれるミツキは、毎夜、違う男とワンナイトを楽しんでいた。そんなミツキが次に目をつけたのは、遊び人のイケメン大学生・優翔だった。 酔ったふりをして優翔を押し倒し、いつも通りのワンナイトを過ごす――つもりだったのに、エッチは上手いし、「誰でもいいなら俺にしとけよ」と直球な優翔に、ペースを崩されっぱなし！ 少しずつ優翔に心を開いていくミツキだが、どうしても「恋愛に本気になれない」理由があるようで…? 

 

――作品紹介をお願いします
チャラい大学生のユウト(ゆーくん)×ビッチ姫のミツキが出会い、ワンナイトから始まるストーリーです。
ミツキのようなタイプはこれまでにも描いたことがありましたが、ユウトのようなキャラクターを描くことは初めての挑戦でした。

 

 

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
ミツキ(受け)はカワイイ・ビッチだけど実は深い理由があり、暗い過去があるキャラクターです。セックスをすることで自分の承認欲求を満たしている、ちょっとかわいそうな子です…！ もともと「ビッチ受け」や「かわいい男の子」が好きなので、ミツキはラフの段階ですぐに形になりました。
ユウト(攻)はチャラそうに見えて実は硬派。見た目とのギャップが魅力です。属性的には“年下ワンコ攻め”ですが、描いていくうちに少しずつ変化していきました。

ふたりの関係性としては、ミツキが年上・ユウトが年下。
ミツキはこれまで「姫」としてチヤホヤされることはあっても、誰かに甘えられることはなかったんです。そこにユウトの甘え上手さが刺さって、母性をくすぐられるようにハマっていきました。

一方ユウトは、過去の恋愛で「重い」と言われることが多く、うまくいかなかった経験を持っています。そんな孤独を抱えたふたりだからこそ、パズルのピースのように噛み合う関係になりました。

 

――当て馬や重要な脇役は？
五島(バーテンダー兼ハッテン場オーナー)です！
ちょっと私の性癖の話になるんですが(笑)、NTRとかモブ攻めが好きで……そういう要素を入れたくて生まれたキャラクターです。

「どうしてミツキがビッチになったのか？」という過去を掘り下げる中で、彼は欠かせない存在になりました。
実は、五島とミツキの過去編もいつか描いてみたいと思っています！

 

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
初の商業作品だったので、BL読者さんに受け入れてもらえる作画を目指しました。
特に「ミツキをとにかくエロく・かわいく描く！」という気持ちは強かったです。
BLの“エモ”よりは、成人向け寄りのエロシーンを意識して描いています。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ユウトの描写には苦戦しました。キラキラしたイケメンを描くのって、意外と難しくて…(笑)。正直、五島の方が描きやすかったです(笑)。

商業BLはストーリーが重要なので、「このセリフってミツキが言われて嬉しいかな？」とミツキの気持ちを何度も考えながら描きました。
キャラクターたちの気持ちを裏切らないように、編集さんと相談しながらセリフを練る作業は苦労しましたが、頑張ったポイントです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
私の地元では、昔「ハッテン場」の噂があって、知らずに男子一人で行くと危ないよという暗黙のルールがあったんです。
それを編集さんに話したら、「東京にもそういうバーあるよね」って話になって、今回の設定のきっかけになりました。
そこから自然とストーリーやキャラクターたちが生まれていきました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
実はデビューの1か月前に父が亡くなってしまって…。
そんな時期に完成した作品だったので、すごく思い入れがあります。

無心で筆を執って作品を描いている時間が、自分にとっての救いでしたし、実りのある時間だったと思います。ミツキやユウトと向き合うことで、私自身が助けられた作品でもあります。

――今、何かハマっていることは？
漫画を描くようになってから、引きこもりがちになってめちゃくちゃ太っちゃって(笑)。
そこで“太らないお菓子”作りにハマっています！豆腐やヨーグルトを使って、レンチンでできるヘルシーなお菓子をよく作っています。
もともと漫画を描くのが趣味だったので、仕事になった今は新しい趣味を見つけたいな～という気持ちもあって。
でも…料理そのものはあまりやらないんです(笑)。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
きっかけは、去年の出張編集部への持ち込みでした。その頃ちょうど仕事を辞めたタイミングで、「もしチャンスがもらえたらラッキーかな」くらいの軽い気持ちで持ち込んだら、デビューできることになりました。

昔から商業BLは大好きでよく読んでいたのですが、「自分が描く側になる」とは正直思っていませんでしたので…どこにチャンスが転がってるかわからないなと実感しました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
オリジナルも連載も全部初めてで、まさに“初めて尽くし”の作品でした。
まだまだ未熟なところもありますが、読んでくださる方がいること、反応をもらえることが本当に嬉しいです。

単行本の表紙や帯を見た時、「商業BLになったんだ！」って実感が湧きました(笑)。
いろんな人の力で作品が世に出ることって、すごいことだなと改めて思っています。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
とにかく今作は「エッチでかわいい」というコンセプトで描いてきた作品です。そういった作品が好きな方は是非お手にとって見てください！

担当編集：piu編集部より
この二人、どっちもギャップ萌えが爆発しすぎてる―!?

チャラくてキラキラ大学生のゆーくんは、実は愛が重すぎるワンコ隠れSでメロい攻めだし、童顔年上ビッチ姫のミツキは、実は過去が暗くて愛に飢えている闇系の受けだし…！

この二人じゃなきゃ、満たされあえないんだ！ という完璧なパズルのピースがハマっていく恋愛模様が最ッ高に尊いんです♡

雪染兎なさ先生の記念すべき商業デビュー作品『One night milky』、ぜひお手にとって見てくださいね！

 

コミックス『One night milky』

 

特典情報

 

全書店共通：おまけ漫画4P
コミックシーモア・DLsite・ebookjapan・FANZA限定：R18版 電子単行本あり

 

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(C)雪染兎なさ/forcs