NEW!11/19 鹿島こたる先生インタビュー オラオラ系ヤクザ×永遠を生きる人魚、狂おしく美しい執着の行く末は…コミックス『人魚心中』
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2025/11/19 17:00

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4160回
鹿島こたる/心交社/Chocolat comics
コミックス『人魚心中』11月19日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
ヤクザの水島は少年時代に見た弥勒菩薩像に心を奪われて以来、人外のものにしか欲情できない。ある夜、港で男を始末していた水島は、暗い海で人魚を見つけた。月明かりを浴びた妖しくうつくしい姿、死んだ男の肉を喰らう無邪気な笑顔――焦がれていた存在をようやく見つけた水島は、恐ろしい怪物だと知りながら人魚を飼い始める。人魚にプール付きの豪奢な部屋を与えた。欲望のままに抱き、無垢な体に快楽を教え込んだ。「ミロク」という名を付けた。水島がもたらす全てに喜んでみせながら、他の人間をも気まぐれに魅了するミロク。こいつを誰にも触れさせたくない、見せたくない。募る独占欲と執着は、水島を狂わせていく――
――作品紹介をお願いします
怪物にしか欲情できないヤクザが人魚に出会い、この人魚は俺のものだ! と連れ帰るが…というストーリーです。
「向かう先は地獄か極楽か──」というコピーがばっちりその通りの作品です!
展覧会で鏑木清方の『妖魚』を見た衝撃で、人魚の話が描きたい!と思ったのがきっかけで考えました。
ホラーっぽい雰囲気ですが、作者はホラーが超苦手なのでそんなに怖くないと思います!

――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻:水島
怪物にしか欲情できないヤクザ。珍しくオラオラ系の攻です。果たして最後までオラオラできるのか!?
受:ミロク
永遠を生きる妖怪系人魚。一見すると天真爛漫ですが、人間とは違う思考回路の存在として表現できるように頑張りました。
ちなみに、人魚は人間にならないのでご安心ください。

――当て馬や重要な脇役は?
佐々木
水島とは違う視点で人魚を見る存在として登場します。優しいまともな人っぽいですが、しっかり人の道は踏み外しています。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
愛していることを表現するために「愛している」という台詞はあまり使いたくない派なのですが、今回の物語終盤で水島がミロクに「愛している」と告げるシーンは結構気に入っております。
絵の面では、今作は黒ベタのバランスや変則的なコマ割りで作品の雰囲気を出せるよう意識しました。3話あたりから画面構成のレベルがちょっとアップしたような気がします!
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ミロクのどこまでも伸びる髪を描くのが楽しくもあり大変でもありました。
また、水島の刺青は点描で元絵の素材を描きました。和彫り感にこだわりましたので、注目していただけましたら幸いです。
今回はコミックスのカバーイラストを久々にアナログで描きました。アングラ感のある素敵なデザインにしていただけてとても嬉しいです!
カバー下でイラストの全体像が見られるので、こちらもぜひご鑑賞いただければと思います。点描祭開催中!


――今作にまつわる裏話はありますか?
ネタ案の段階では、夢破れたチェロ奏者の攻が自然豊かな美しい海で人魚と出会う…という案もありました。最終的にヤクザ・東京湾・夜の工業地帯となりました。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
取材を兼ねて行った水族館のふれあい体験イベントで、アザラシのウニちゃんに触らせていただきました。しっとりぷにぷにで忘れられません…。
みんな人間を信頼してくれているお顔で大変癒されました。
――今、何かハマっていることは?
編み物にハマっています! 編むペースは遅いのに可愛い毛糸を見かけるとつい買ってしまうので、どんどん在庫が溜まっていきます…。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
執筆に多大なご助力をいただいた担当編集様方、大変な作画をこなしてくださったアシスタントさん、そして連載中に応援してくださった読者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです!
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ここまでお読みいただきありがとうございます!
今までの作品とはまた少し違う雰囲気ですが、「美しく永遠なるものに魂を捧げる」という癖はいつも通りの作品です。
描き下ろしもございますので、ぜひ楽しんでいただけましたら幸いです!
担当編集より
鹿島こたる先生の新刊コミックス『人魚心中』は、ダークなラブストーリーが好きな方に絶対に読んでほしい作品です。
まず人魚ミロクがかわいい。
姿形は妖艶で美しく、行動は時に恐ろしいのですが、天真爛漫な表情や無邪気なリアクションが彼を愛玩すべき生きもののように見せます。人外ならではのヤバい行いも、猫ちゃんの悪戯のように思えてしまうのが不思議なところ。
ですが、主人公・水島はミロクのその愛すべき側面に魅了されているわけではありません。ミロクが人間とは決定的に違う化け物だからこそ惹かれ、ただの人の身では所有も束縛もできないという事実に苦しみます。「お前は俺のものだ」と言い聞かせながらも、奔放なミロクに振り回され、膨れ上がる執着に追い詰められていく水島の姿はまさに圧巻! 嫉妬、迷い、独占欲ーー愛ゆえの苦しみに心を揺さぶられます。
「すごいものを読んでしまった」という感動を味わえるエンディングまで、ノンストップで読んでください。
そして、あわよくばスリット姦のエロさにも目覚めてください!

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(C)鹿島こたる/心交社
