Mingwa先生インタビュー

お金で始まった関係から、二人は少しずつ心を通わせていく

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3962回
Mingwa／レジンコミックス／BeLTOON × レジコミ フーシア
コミックス『JINX：ジンクス』 2023年2月11日～配信中
サイン入りグッズプレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
総合格闘家ライトヘビー級チャンピオン、チュ·ジェギョンは不敗神話を更新し続けている。しかし、実は彼には人知れぬジンクスがある。それは試合前日に、満足のいくセックスをしてこそ勝利を収めることができるということ！ ジェギョンはそのジンクスを理学療法士のキム·ダンを通じて解消しようとするのだが…。

――作品紹介をお願いします
『JINX：ジンクス』は、総合格闘技のチャンピオンである チュ・ジェギョン と、理学療法士のキム・ダンが「ジンクス」によって結びつく物語を描いた、大人向けBL作品です。　

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻め：「リング上の暴君」という異名を持っているチュ・ジェギョンは、鍛え抜かれた体と端正な顔立ちで、世界的に有名な格闘技選手です。しかし、その性格は非常に気難しく、自己中心的です。自分にとって不要な人間を容赦なく切り捨て、時には暴力を振るうこともあります。それでも、魅力的な容貌と圧倒的な実力で人気を博しています。不愛想ながらも、時折相手を気遣うツンデレな一面もあります。26歳で、受けよりは年下です。体のすべてが大きいです。

受け：理学療法士で、以前、病院でのトラブルが原因で就職が難しくなっていた時期にジェギョンと出会い、彼の専属理学療法士で働くことになります。優しく、思いやりがあり、人を気遣うあまり自分のことは二の次にしてしまう性格です。怖がりで涙もろいものの、その姿が人の心を動かしたりもします。
温厚で可愛らしい顔立ちをしており、ジェギョンと並ぶと小柄に見えますが、実際にはそこまで小さくありません。意外とモテるタイプですが、本人はそのことを全く自覚していません。恋愛経験ゼロの純情系で、すごく童顔です。

――当て馬や重要な脇役は？
キム・ダンの祖母：ダンにとって唯一の家族であり、生きる理由でもあります。貧しい環境の中でも、孫を愛情深く育て、温かい心を持っています。しかし、現在は病を患い、危篤状態にあります。ダンがジェギョンと仕事をするようになったのも、祖母の医療費を稼ぐための理由が大きいです。
また、ダンが理学療法士になったのも祖母のためであり、彼の人生において欠かせない存在です。しかし、祖母自身はダンが自分だけのために生きていることを心配しており、もっと広い世界を見てほしいと願っています。
初めてダンの知人としてジェギョンに会った際には、すぐに気に入りました。二人の掛け合いも見どころの一つです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
作画において、キャラクターの衣装や背景、小道具などをできる限り現実に即したものにするよう努めました。読者の皆さんが作品の世界観に没入しやすくなるようにするためです。
「現実にも チュ・ジェギョンとキム・ダンが存在しそう」と感じてもらえたら嬉しいです。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
話の配分の調整が難しいです。毎回、予定よりコマの数が多くなり、作画に時間が結構かかってしまいます。これは、ストーリーの区切り方が原因で、読者が一番気になると思うポイントまで描こうとすると、自然と長くなってしまうのです。その上で、急ぎすぎずに描くことにも気を配っています。
連載が10日ごとに更新されるため、1話ごとに読者が満足できるよう作品作りをしています。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
もともと総合格闘技には興味がなく、知識もゼロだったため、「直接体験するのが一番」 と思い、総合格闘技ジムに通いました。想像以上にハードなトレーニング で、怪我をすることもありましたが、とても楽しかったです。
人生の新たな挑戦でもあり、貴重な経験となりました。漫画のためにここまで長く学んだのは初めてで、一つ成長できた気がします。
サンドバッグを打つとストレスが一気に解消されるので、もし興味があればおすすめです。続けているとチュ・ジェギョンへのリスペクトが増すかもしれません。
今はバレエを習っています。下半身の筋肉を鍛えたいです。

――今、何かハマっていることは？
バレエです。以前から身体が全く柔らかくなかったので、挑戦してみたいと思っていましたが、想像以上にすごい運動(ダンス)ですね。
バレエウェアも可愛いですし、ストレッチと筋トレを同時にできる感じがします。特に股関節が強くなり、スクワットの可動域が広がったのが嬉しいです。最近はもっと上手くなりたくて夢中です。

――配信に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
初めてシーズン分けの連載となるため、シーズン2(2部)は新しい作品を始めるような感覚です。
また、序盤ではジェギョンとダンがなかなか会えないので、読者の皆さんがもどかしく感じるかもしれません。そのため、初めて2話同時更新も試してみました。
今回は事件より感情の動きを重視したストーリーにも挑戦しています。色々と新しい試みをするシーズンになりそうですが、作家として成長できる機会でもあり、とても楽しみです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
日本でも作品を読んでくださる読者様がいることが、毎回不思議であり、嬉しいです。
子どもの頃、日本で漫画を連載するなんて夢のような話でしたが、こうしてレジンコミックスやBeLTOONを通じて作品を届けられることを幸運に思います。
これからも『JINX：ジンクス』、そして ジェギョンとダンを愛していただけると嬉しいです。
「ちるちる」ユーザーの皆様の毎日が、幸せで健康に満ちたものとなりますように。ありがとうございます！
Mingwaより

◆担当編集より
Mingwa先生より「凶暴な格闘家と穏やかな理学療法士の組み合わせです」と企画案をいただいた際、「これは必ず世に出すべき作品だ」と強く感じました。
面白さ、エロさ、キャラクター同士の関係性、そしてビジュアルの魅力まで、どれ一つとして欠けることのない、まさに最強のバランスを誇る作品――それが『JINX：ジンクス』です。
本作が日本の読者の皆様にも多くのご支持をいただいていることを実感でき、担当編集として大変嬉しく思っております。
今後も、ジェギョンとダン、二人の心が徐々に通い合っていく過程を、ぜひ温かく見守っていただければ幸いです♡

コミックス『JINX：ジンクス』

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