下野圭先生インタビュー

愛し愛され本当の愛を知る、救済ラブストーリー♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3850回
下野圭／オーバーラップ／リキューレコミックス
コミックス『愛欲オーバードーズ』12月15日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
触れるだけで病気を治療することができる”ドラッグ”と、慢性的な体調不良を抱える”クランケ”が存在する世界。病をなくす唯一の方法はドラッグと”番”になること。どんな治療も効かない一匹狼の”クランケ”三ヶ崎（みかさき）は、医療施設に新しくやってきた”エリートドラッグ”の遊馬（あすま）と出会う。「大丈夫、気持ちよくなっていいよ」治療だと分かっていながらも、深くキスされて体液を摂取するとつい快感がせり上がってきてしまう。最初は自分とは真逆の男に苦手意識を抱いていた三ヶ崎だが、いつしか心も体も遊馬を求めてしまい――…救う者と救われるしかない者…不条理な世界で生まれる究極の愛《ドースバース》。

――作品紹介をお願いします
バース設定を調べるなかでドースバースというものを初めて知り絶対これで作品を描きたい!! という衝動から出来上がったお話です。
万病を癒すドラッグの攻と今までどんな治療も効かなかったクランケ受の体の関係(治療)から始まる純愛ラブストーリーだと思ってます。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
爽やかだけどどこか影を感じるスパダリドラッグ(遊馬)×孤独に生きる一匹狼の病弱受(三ヶ崎)です。

――当て馬や重要な脇役は？
施設という箱庭設定なので登場人物自体少ないのですが、一番のお気に入りは三ヶ崎母です。ぜひ読者の皆様には三ヶ崎母にイラついてほしいです！

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
ドースバースの設定を自分なりに解釈しストーリーに落とし込こむ事に一番力を入れた気がします。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ストーリーを考えることが楽しくもあり、また一番苦労した記憶があります。プロットを書き始めた段階ではドースバース作品は商業ではゼロ・二次創作でも数が少なかったので参考するものが無い反面オリジナリティが出せたかな～とも思っております。
あととにかく可哀そうな受が大好きなので、三ヶ崎と三ヶ崎母のやりとりを描くのがとても楽しかったです。いじめすぎて編集セーブがかかってしまう事が何度かあったので、その節は暴走列車になってしまい本当にすみませんでした…。

――今作にまつわる裏話はありますか？
初プロットを提出した際、箱庭設定にしていたので担当さんが「乱交医療施設ってことですか…？」とおっしゃっていたのをすごく覚えています。多分この先も一生忘れないパワーワードだと思います。

ちなみにネタ案では遊馬はカルト宗教の教祖で三ヶ崎は宗教二世みたいな設定を提出した結構重めな話だったんですがそれがボツになり今の形に落ち着いたので、遊馬のうさん臭さはこの元ネタを引きずっていたりします。(でも普通にいいやつなので安心してください！)

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
作業用PCがぶっ壊れたこと……………と、色々あって3話の冒頭部分は病院で作画作業をしていたので思い出深いです。

――今、何かハマっていることは？
怪談・オカルト系の動画を見るのにハマってます。いつか怪談バーにいきたいな～。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
自身初のバースものがコミックスになるというのは貴重な体験だなと思いつつ、少しでもドースバースの萌えが伝わればいいなと思っております。そして遊馬と三ヶ崎を好きになっていただけたら嬉しいです！
また連載中にSNSやお手紙でご感想を送っていただいた皆様には本当に感謝してもしきれません!! おかげ様で無事発売日を迎える事ができました。(できてますよね!?)
またここまで制作に携わってくださった担当さん・編集部の皆様本当にありがとうございます…！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで読んでいただきありがとうございました。
もし作品を楽しんでいただけたのであれば、ぜひレビューなど書いていただけると嬉しいです、とても励みになるので…！
何卒『愛欲オーバードーズ』をよろしくお願いいたします！

◆担当編集より
下野圭先生最新コミックス『愛欲オーバードーズ』が12月15日にリキューレより発売いたしました!

ドースバース作品となる本作は、人を救うことができる”ドラッグ”と救われることでしか生きられない”クランケ”、それぞれの苦悩を抱えながらも、お互いに出会い惹かれあう中で救われていく、優しい救済ストーリーとなっております…！

お話は、治療が効かないクランケの三ヶ崎が、新しくやってきたドラッグ・遊馬の治療を受けることから始まります。
愛を知らず、他人と関わることを避けながら生きてきた三ヶ崎が、遊馬と一緒に過ごすうちに愛し愛されることを知っていく過程は涙なしには読めません…。

そして個人的に注目していただきたいのが遊馬の治療シーン！
ドラッグの治療は触れるだけでも可能ですが、深く接触することでより高い効果を得られるため、症状の重い三ヶ崎を救いたい一心で、体の深くまで触れていきます。初めは治療を拒んでいた三ヶ崎が、治療の効果と快楽に徐々に溶かされていくシーンは悶絶必至…！ 色気満点だけどもこれは治療のため…というドースバースならではの萌えポイントを詰め込んだシーンとなっておりますので、ぜひ注目してみてください！

また、治療という体の関係から始まったふたりですが、体だけではなく徐々に心も繋がっていく繊細な心理描写や、周囲との関係性の変化、ふたりの過去など、読み応え満点のストーリーとなっております。ドースバースをお好きな方はもちろん、まだ読んだことがないという方にも楽しんでいただける作品となっておりますので、ぜひお手に取ってみてください…！

コミックスの書き下ろしや各書店様の特典では、本編ではみられなかった、デレ多めな三ヶ崎やちょっぴりSな遊馬など、恋人になったふたりのその後がたっぷり見られますので、そちらもお見逃しなく…！

コミックス『愛欲オーバードーズ』

特典情報

コミックシーモア＆全国特約店＆オーバーラップ通販共通：描き下ろし漫画ペーパー
アニメイト限定：描き下ろし4Pリーフレット
アニメイト限定VERSEフェア：描き下ろし漫画ペーパー
とらのあな限定：描き下ろし両面カード
中央書店限定：描き下ろし漫画ペーパー
中央書店限定【有償】：描き下ろし12P小冊子
ホーリンラブブックス限定：イラストブロマイド
電子書店限定：描き下ろし3P漫画

詳しくはVERSE by LiQulle公式Xへ

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(C)下野圭/オーバーラップ