12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2024/11/11 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3818回
merorico/文苑堂/.Poika
コミックス『君のこと好きになりたくないのに』11月15日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
つきあっていた先輩に裏切られ引きこもりとなった青井は、母の勧めで田舎の高校に転校することに。「もう二度と失敗はしない」と意気込む青井だったが、そこで出会った一見無愛想だが世話焼きな方言男子・鳥羽の優しさに惹かれる自分がいて——? 「俺やったら青井のこと、絶対泣かせたりせんのに」みずみずしく愛おしいキャラ達が話題の新星・meroricoが贈る、きらめく等身大の恋と青春。
――作品紹介をお願いします
『君のこと好きになりたくないのに』は学校を舞台にした高校生BLです。
主人公の青井は、同級生に同性の先輩との交際を知られてしまい、学校に居づらくなったため田舎の学校に転校します。そこで出会ったクラスメイトの鳥羽と、豊かな自然とのふれあいを通じて、傷ついた心を少しずつ癒していきます。
新しい環境で、青井は再び前向きになり、明るい青春を取り戻そうと歩み出す物語です。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
無口でぶっきらぼうだけど、面倒見が良い方言男子の攻めと、明るく恋愛体質で少しトラウマを抱えた健気な受けです。
読者さんからは、攻めが「等身大のスパダリ攻め」と評されています。
――当て馬や重要な脇役は?
青井が付き合っていた前の学校の先輩がこの物語の重要な役割を担っています。
物語冒頭の青井視点では、全く何を考えているか読み取れないキャラクターですが…。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
この物語は、前の学校でのアウティング(本人の性のあり方を同意なく第三者に暴露すること)をきっかけに展開するデリケートなテーマを扱っています。そのため、先ずは誠実に描くことを大切にしました。
本作には悪人は登場しませんが、善意からの行動や言葉でも誰かを傷つけることがある…、言葉は受け取る人やタイミングによって意味が変わることがある…というコミュニケーションの難しさも意識して描きました。
また、絵については、田舎で鳥羽と出会い青井の世界が変わったことを表現するため、画面の光を意識しました。キラキラとした瑞々しい空気感を、読者の方にも味わっていただけたらと思います。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
初めての連載ということで物語の組み立てなど…全てが難しく、担当さんにはよく助けて頂きました。
また完全なモノクロ原稿作業も、今回がほぼ初めてでしたので作画作業もすごく緊張しました。
描けば描くほど、漫画も絵も上手くなっていくのが感じられて、そこは嬉しかったです!
――今作にまつわる裏話はありますか?
私は「何事も取り返しがつけばいいのに」とよく考えているんですが、現実はそんなに甘くなく、誤解が解けることもあまりありません。そんなとき、有島武郎の『一房の葡萄』を読んで、心がすごく晴れたんです。主人公が絶望するほどの失敗が、第三者の助けで自然に解けていく感じが心に残りました。こんな風に、誤解や過ちがふと解ける瞬間を描けたらと思っています。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
私は九州の田舎に住んでいて、バスは1時間に多くて2~3本くらいしかないんです。だから1本でも逃すと予定が狂っちゃうんですが、先日、東京のイベントに行ったときにバスを乗り間違えて、全く知らない場所で降りちゃったんですよ。でも東京ってバスがどんどん来るから、すぐにリカバリーできて。
その時「都会って何度でもやり直せる場所だな」ってふと感じました。
自分にあった場所で生きていきたいものですね。
――今、何かハマっていることは?
私は元々、創作の同人誌とグッズを作るのが大好きで、生涯の趣味なんですが、今はフルカラーの旅行本とか、その本に合わせたグッズとかを色々作りたいなって計画しています。
同人誌作りって楽しいだけでは無く、達成感や自己肯定感など、作成後のプラスの効果がすごいので、皆さんにお勧めしたい趣味です。
――BL作家になったきっかけを聞かせてください
私は元々創作BLが大好きで、趣味で10年程創作BLを描いておりました。
今回はイベント会場でご縁があって声をかけて頂けたのがきっかけです。
漫画を描くのが大好きなので、お仕事でも描かせて頂けて本当に嬉しいです!
まだまだBL作家として未熟ですが伸び代はあるので、今後も楽しみにしてて下さい。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
初めての単行本ですので1ヶ月前から激しく緊張しておりますが、表紙や帯のデザインも本当にとても素敵に仕上げていただいたので、是非手に取って頂けたら嬉しいです!
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
『君のこと好きになりたくないのに』が、読んでくださった方にとって好きな物語になってくれればとても嬉しいです!
◆担当編集より
とにかくピュアピュアな本作、メインキャラの青井くんと鳥羽くんに嫌なところが一切なく、作画もキラキラと輝いていて、読んでいると心が洗われるような心地になります。
先生のインタビューにもありましたが、攻めの鳥羽くんは「等身大のスパダリ」の名にふさわしく、クラスにいたら絶対に好きになる、そんなかっこよさを持っていて、私もネームを拝見するたびに悶絶しておりました…!(笑)
そんな鳥羽くんと出会ってからの青井くんは本当に素直で明るく、恥ずかしがらずにまっすぐに言葉を伝えてくれるので、見ているこちらがHAPPYになれるような、そんなかわいい子です。
「青春」「方言男子」「田舎」「ピュアラブ」、このワードの中でピンとくるものがある方に自信を持ってオススメできる一冊です!
晴れた土曜日の午後14時にぜひ読んでください〜! 最高の気分になれます!
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コミックシーモア限定描き下ろし1P
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(C)merorico「君のこと好きになりたくないのに」/文苑堂