12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2024/11/09 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3816回
町田響/eBookJapan Plus/BLfranc
コミックス『左利きの夜』10月25日発売
サイン色紙プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
高校生で文壇デビューし、孤独を抱えた天才小説家の宇野夜。しかし30歳の今、夜に残ったのは孤独だけだった―そんな中、自身の書いた小説が映画化されることに。その映画の主演は、なんと高校生の頃、夜に告白してきた後輩の津田遼路だった…!この再会を機に再び夜に想いを伝える遼路。夜は「今の俺はそんなにいいもんじゃない」と思いつつも遼路の魅力に抗えず――!? 若手俳優×天才小説家が魅せる孤独で甘い恋の世界。
――作品紹介をお願いします
『左利きの夜』は自分の性質故に孤独になってしまった30歳の小説家が、高校時代にフッた後輩で今は有名俳優になっている28歳の男と再会し、人生が変わるような恋をするお話です。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
イケメンハイスペックだけど影のある受溺愛年下俳優くん×生活力がない人生ドロップアウトした年上元天才小説家です。
――当て馬や重要な脇役は?
二人を繋ぐ、受原作・攻主演の映画を撮る映画監督がいます。脇役も脇役ですが、手を出し過ぎずに二人を見守りながら、ちょっとした変化に気付く渋いキャラ……になっているといいなと思っています。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
全てです、と言いたいのですが、特に受の夜は一度社会との繋がりを諦め、「誰かと解り合うのは不可能」と答えを出してしまった人物なので、それを変えるような力のある言葉と行動を攻めの遼路にさせねば! と苦心しました。少しの狡さと押しの強さがないと鎧が剝がれない厄介さ。だけどそれが描きたいんだ! と思ったので、頑張っています。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
描いている時は大体楽しいのですが、遼路のキメ顔は凄く描いてて楽しい種類の顔だったので、テンション上がりまくりでした。苦労したのは……いつも何かもう一工夫、と悩みながら作業をしているので、何か一点挙げるのは難しいですが、遼路も夜もなかなか髪の作画コストが高くて「何でこんな髪型してるんだ」と夜中によく唸っていました。夜は単純に線の数が多く、遼路はインナーカラーが青のパーマヘアなんてキャラデザにした自分が憎いです。
――今作にまつわる裏話はありますか?
最初に夜のキャラデザが浮かんでから話を作っていったのですが、当初はもっと陰鬱でクズで、生活力がないどころか定住してないし、気が付いたら裏路地で寝てるような、近代文学の作家みたいなキャラにしようかなと思っていました。ただこれだと遼路が惚れるか? と思って今の性格にしています。そこそこ売れてる=一般の人の心が解る小説家という設定なので、余りに世間と隔絶し過ぎているのもおかしいかな……と。でもその片鱗が2話の担当編集さんと話し合う場面(17ページ目)で垣間見えるように出来たので、ちょっと嬉しかったです。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
通っている整骨院の道すがらにいる、地域猫ちゃん達ととても仲良くなれました。連載開始時は近付くのもままならなかったのに、今では私の姿を見ると駆け寄って来てくれます。ゴロスリで全身撫でさせてくれて……。自分の頑張りの指標のように勝手に感じております。
――今、何かハマっていることは?
オモコロチャンネルはじめ、バーグハンバーグバーグという会社の動画やWEB記事などが大好きで、ライターさん個人のゲーム実況まで見に行っています。発想やコメントがいちいち己のツボど真ん中なので、毎日に潤いをいただいています。また、日々音楽や映画、小説、アニメ、漫画、ゲームなどを暇さえあれば鑑賞し、眼がしょぼしょぼですが幸せです。あとは仕事のご褒美に行く友人との食事や旅行、服やコスメ・文具で散財するのが永遠に好きです。
――BL作家になったきっかけを聞かせてください
中学生くらいから「BL」を意識して読むようになり、好んでいました。その延長で同人活動を始め、もっとたくさん漫画を描きたい、いろんな方に読んでいただきたいと考えると、自ずとプロになるしかないな……と思って、下手くそな読み切りを作っては持ち込み、アドバイスをいただいて修正・日々練習……を重ねて、何か賞を取った訳ではないですが、お仕事のお話をいただけるようになりました。まだまだ努力の途中ですが、今は毎日が夢のようです。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
長い時間をかけて制作したものが、一つの纏まったものになるのが嬉しいと同時に、これをきっかけにより多くの方に読んでいただければいいな……と願っております。また、これからも頑張ってエモい話を描くぞ! と決意を新たにしております。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
個人的にもいつもお世話になっております。もしご興味がございましたら、拙作もお手に取っていただけますと幸いです。貴方様の心に残る為に生きております。
◆BLfranc Nより
BLfrancとして『左利きの夜』電子単行本(合本版)のPRをする機会をいただけて光栄です。
作品のタイトルにもある『左利き』というキーワード。
作中の様々な場面でとても大事なものになっているので、『左利き』がふたりにとってどういうものなのか、考えながら読んでいただけると嬉しいです。
どのお話も素敵なのですが、個人的には最終話で夜の髪を切るシーンが特に大好きです。1つ1つの言葉や行動にとても深い意味が込められていて、グッとくるシーンになっていると思います。
先生の言葉選びがとても素敵なので、心がぎゅっとなったりほっこりしたり…ふたりが魅せる孤独で甘い恋の世界をお楽しみください。
eBookJapanでは、1話まるごと無料配信中ですので、ぜひお試しくださいね。
・全書店共通特典:描きおろし漫画6P
・ebookjapan限定特典:描きおろし漫画3P
・コミックシーモア限定特典:描きおろし漫画1P
皆さんの感想が先生に届きます♥
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