11/04 愛葉もーこ先生インタビュー ヘタレチェリー攻め×クール美人受けの予想外ラブ!?♥コミックス『片想い中の後輩とマッチングが成立しました 1』
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2024/10/30 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3807回
みよしあやと/竹書房/バンブーコミックス moment
コミックス『愛しのアンダードッグ』10月30日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
ゲイ風俗で働く仕込み屋・忍のもとに、突然現れた謎の青年・仁。聞けば、好きな人に「恋人にはしてやれないがセフレなら」と言われ、セックスを頑張りたいが上手く出来ない。このままでは捨てられる!と必死な様子。なんだそれすげえバカ…と呆れつつも、仕事としてならやってやる、と渋々引き受ける忍。それが、2人の出会いだった──「あーあ、クソだりぃことしてんなぁ俺…」仕込み屋×捨て犬系男子の予想外甘きゅんLove開幕!
――作品紹介をお願いします
性的な仕込み屋と仕込んでほしい捨て犬として出会ったっていうのに、まさかここからはじまるのが純愛なんて事があるんですか…?
という感じである意味、体から始まった2人がきちんとデートをして、思いが育つのをゆっくり待って、童貞返りと処女返りの状態で結ばれるまでのお話です。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻めの忍は、アウトローなゆるゆるお兄さんで俺様系? と見せかけて倫理観しっかりめ。
めんどくさがりつつも、なんだかんだ面倒見るし捨て犬をほっとけないタイプ(苦労するね笑)。
対して受けの仁は、堅物そうなのに倫理観ゆるめ。典型的な「勉強はできるけどちょっとズレてるせいで猪突猛進」なタイプで、なんだかんだ振り回す困った捨て犬くんです。
担当さんの言葉を借りれば、「性に貪欲」。(何かというと「仁が性に貪欲でよかった」と言っていました…笑)
そんな感じで見た目と中身が逆な二人です。
――当て馬や重要な脇役は?
仁の最低のセフレ男こと笠間です。
本当は、彼なりの『仁に酷くしてしまう理由』がちゃんとあったのですが、担当さんから「作中では潔く悪役になって頂きましょう!」という提案を受けてそのあたりの描写は省きました。
読んで下さった方はうっすら気づいているかもしれないのですが、彼の本命は仁の兄(ノンケ)です。
自分が屈折している分、仁があけすけにまっすぐに「好き」の気持ちを表現するのが憎らしかったのと悔しかったのとで、自分と同じ所まで落としたくてあんな感じになってしまいました。
そうはいってもあそこまでする事ないやろがいという、本当に最低なんですけど…!
あとは、忍の相棒ことハリーは描いていて楽しかったです。ある意味彼が一番不思議な人かもしれません。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
まず連載を始めるにあたり、担当さんから「とにかくどちらも少しずつ癖を作ってキャラを強くしよう」というような提案を受けました。
日常を…普通をだったかな? すみませんもはや言い回し曖昧なのですが、そういうお話をみよしさんはうまく描けるけれど、キャラも普通の人にしてしまうと淡々としすぎてしまうから…というような事を言われ「なるほどたしかに」と思って、まずはキャラから作りました。
あとは、スロースターターぎみなので最初からややギアをあげて行こうというような話も。
見た目もアイコン的なわかりやすさを入れようと、髪色や作中の服などを忍は白・仁は黒で統一したりもしています。
服に関しては、デート時など二人の気持ちが交わっていくのに合わせてグレーになったり、忍に黒がまざったり、逆に仁に白がまざったり…という微妙な変化も実はつけていました。
作画面でも雰囲気トーンなどは少な目に、白黒のバランスで画面作りをしてみようと試行錯誤したりなどなど(特に最初の方)。
こうやって考えてみると、自分のキャラ作りや物語作りの癖と一度向き合う所からスタートした作品だったのかなと…!
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
池袋が舞台なので、どこを歩かせようか、どこにお店がある事にしようかなどなど…Googleマップで散策しながら決めていくのが楽しかったです。
実際に池袋で写真もたくさん撮りました。
2人のデート先も実在する場所なのですが、第一課題が『都合よく終電を逃さないといけない』なので
・関東近郊で2人が選びそうな所
・21時台の電車を逃すと近い所まで帰るのも困難(タクシーも高額になる)
という縛りに該当するものを乗り換え案内で調べたりしつつ決めたのも楽しかったです。
架空の場所にしてもよかったのですが、せっかく池袋というリアルな場所を舞台にしているのできちんと地続きにしたくて。
――今作にまつわる裏話はありますか?
カバー裏にも描いたのですが、さきほど決めた2人のデート先である某フラワーパーク…実際に担当さんと行った時のエピソードすべてです。
あれ、ちゃんと池袋で待ち合わせて2人が使う電車で行ったんですよ。
まあ…3日前に決まった臨時休業で入れなかったんですけど……(笑)。
特大ハプニングはありましたが、車窓から景色をながめつつ思いをはせる時間は楽しかったし、カバー裏に描けとばかりなオチがついて結果大笑いだったのでまあよし! という気持ちです。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
3作品同時に連載していたので、とにかく日常がほぼすべて漫画執筆で日常エピソードを思い出そうとしても霞がかって全然思い出せなくて…(笑)。
そんな感じだったので、たまに電車に乗ってどこかに出かけることをすべて『脱走』と呼んでいました。
――今、何かハマっていることは?
作業中にオーディブルでミステリを読む(読んでもらう)事にハマってます。
子供の頃は読書家といっても許されるかな程度には本を読んでいたと思うのですが、最近は時間をうまく作れず読書をする機会が減ってしまっていて。
元々作業中は海外ドラマや大河ドラマ(とにかくずっと長し続けられる長い作品が大好き)を流していたのですが、去年少し目の調子を悪くしてからは動画が厳しい時も多く、そんな中オーディブルの存在を知って試しに1作流してみたらすっかり夢中になりました。
記念すべき1冊目はアガサ・クリスティーだったので、そこからありとあらゆるミステリを制覇していってます。
ある程度、制覇したら純文学を改めて読むのもいいかなと思っています。
アクティブ方面ではバスケのBリーグをたまに見に行くようになりました。
着ぐるみマスコットという存在が大好きなので、マスコットたちを眺めつつ試合も楽しみつつなエンジョイ勢をやってます!
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
コミックス発売はいつもかなり緊張するんですが、今回は不思議と緊張していないんです。
もしかしたら当日、急にぶわっとくるかもしれないんですが…。
あと最後まで描ききって気づいたのですが、仁、幼くなっていませんか…?
これは、作者である私だけが気になるだけかもしれないんですが。
1話の頃はキャラの癖を強めに出して描かないと、と思っていたのと、連載期間が少し長くてシンプルに絵柄が微変化したせいかもしれません。
忍の恋フィルター越しの仁はかわいいという事でここはひとつ…!
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
インタビューまで読んで下さってありがとうございます!
実はコメントやレビューで気づかされる事って案外多く、無意識的に描いていた部分を良かったと言ってもらえる事で自分の癖を知るなんてことも。
逆に、こういう部分はひっかかりになってしまうんだなあと自省に繋がる事もありますが。
なので、日頃から言葉にして下さってる方々にまずは感謝です。
今作を少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!
◆担当編集より
「セフレのために、Hを仕込んでくれ!」という強烈なスタートから始まり、1話の最後にとある事実が明らかになってから、2人の関係は意外な方向に転がっていきます。
そして気づけば、まさかの“純愛”に陥っていく2人…。
中盤以降は、スタートから想像できない甘きゅん展開が待っています!!!
飄々としたアウトローな攻め(超絶かっこいい)が、ピュアで健気な受け(暴走気味)に調子を狂わされ、本気になっていく…。
そういうのお好きですか? ここにあります。今作を是非読んでください!
▼アニメイト
【有償】12P小冊子(描き下ろし)
▼とらのあな
【有償】アクリルスタンド
【無償】4Pリーフレット(描き下ろし)
▼コミコミスタジオ
【有償】アクリルカード
▼コミックシーモア限定
1P漫画(描き下ろし)
▼特約店・その他電子書店
1P漫画ペーパー(描き下ろし)
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