12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2024/08/31 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3755回
雪下みのり/幻冬舎コミックス/リンクスロマンス
小説『獣王の嫁取り~奥様は花の国の純潔王子~』8月30日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
多くの花が咲き誇る美しい小国・ルーディーン王国の第三王子であるエリファスは、可憐な見た目と慈愛の心から『ルーディーンの天使』との二つ名で国民から愛されていた。そんなある日、予期せぬ神託が下る。それは“夜の国の王にエリファスを嫁がせよ”というものだった。『夜の国』とは、太陽の昇らない最果ての孤島・マギルス王国のことで、そこには、かつて人間に危害を加え、大陸から追放された 『マギト』という魔力を扱う凶暴な獣人が棲んでいる。さらに、国王のレオンは黒い巨躯で鋭い牙と角をもつ、すべての獣から畏怖される伝説の魔獣だとも言われている。百年前に国交を断ったマギルス王国は現在謎に包まれているが、そんな国の王にたったひとりで嫁ぐことになってしまったエリファスは…?
――作品紹介をお願いします
誰からも恐れられている孤独な獣王と、心優しく純粋な人間の王子との異種婚姻譚です。獣人は「人間を害する危険な種族」として最果ての孤島に追放されているのですが、神託により受けのエリファスが獣人の国の王・レオンと結婚することになります。
異種婚BLにも様々なタイプがあると思いますが、今作は読み終えた時に心がほっこりするような優しいお話を目指して執筆しました。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻めのレオンは感情を一切おもてに出さない無表情クール系の攻めで、とある事情から心を殺してしまっています。そんな彼が物語の中でどう変化していくのかをぜひ楽しんでいただきたいです。
受けのエリファスは、とても健気で純粋な受けです。「花の国」と呼ばれる美しい小国の第三王子として、両親や兄たちから愛情を注がれてまっすぐに育った素直で心優しい青年です。
――当て馬や重要な脇役は?
脇役としては、レオンの忠臣である宰相のジュネ、結婚後にエリファスの従者となるニコ、とある事件を引き起こすブルーノなどがいます。宰相のジュネはエリファスが初めて出会う獣人ということもあってイラストにしていただいているのですが、とても美形に描いていただいて、お気に入りキャラです。また、エリファスの幼なじみとしてルーカスという人間の王子が登場します。彼の役回りにもぜひ注目していただきたいです。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
愛を知らなかったレオンが、エリファスとの出会いによって色んな感情を知り、血の通った人になっていく過程を大切にしたいと思って執筆しました。また、エリファスの輿入れによって獣人の国自体も変わっていくので、その変化の描写にも力を入れました。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
獣人の国であるマギルス王国は最果てにある孤島で、昼間も日が射さないことから「夜の国」と呼ばれています。この設定自体はとても気に入っているのですが、太陽の光がない中でどうやって生活するのか、植物は育つのか……? など、細かい部分を詰めていくのには苦心しました。
また、今作では花が重要なモチーフとして度々出てくるので、色々な花や庭園の写真を探したりして妄想を膨らませるのが楽しかったです。
――今作にまつわる裏話はありますか?
本編中ではこの設定を活かす場面がなかったのですが、受けのエリファスに関して、「中性的な容姿ゆえに男性に一目惚れされることも多く、他国の男性王族から度々求婚を受けていた」という裏設定がありました。エリファスが獣人の国に嫁ぐと知って、号泣した王族はたくさんいたと思います……。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
近所に小さな稲荷神社があり、執筆中は通るたびに「良い作品になりますように」「デビューできますように」と願掛けしていました。特に信心深い訳ではありませんが、願掛けすることで煮詰まった時も心を強く保てたような気がします。発売日が決まった後、お礼参りに行きました。
――今、何かハマっていることは?
Youtubeで手芸系の動画を見るのにハマっていて、特にドールハウスの制作動画をよく見ています。自分でも作ってみたい! と思ってちょっとずつキットや材料を買っているのですが、なかなか着手できておらず……。ちまちま手を動かすのが好きなので、近いうちに作り始めたいです!
――BL作家になったきっかけを聞かせてください
幼少期から漠然と小説家に憧れを抱いていたものの、学生時代は作品を最後まで書き切る力がなく、ちょっと書いては途中で挫折して……を繰り返していました。大人になり、しばらく創作から離れた時期もありましたが、仕事で行き詰まりを感じた時に「もう一度真剣に小説を書いてみたい」と思い立ち、新人賞に応募するようになりました。色んなジャンルの小説を読みますが、一番好きでよく読むのがBLだったので、自然とBLでのデビューを目指しました。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
自分の小説に絵をつけていただくことが夢だったので、小禄先生に素敵なイラストを描いていただき、作品として世に出せることを本当に嬉しく思っています! たくさんの方の支えとお力添えのおかげで発売を迎えることができ、喜びとともに感謝の気持ちでいっぱいです。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
はじめまして、雪下みのりと申します。よく拝見していたちるちるさんにこうして紹介していただき、とても光栄です。私自身、BL作品からたくさんの癒しやときめきをもらってきました。今作を通して皆様に少しでも心温まる時間をお届けできたら、これ以上の喜びはありません。どうぞよろしくお願いいたします!
編集部より
リンクス新人大賞から期待の新人作家がデビューします!
今作は、獣の頂点に立つ完全獣人の国王と可憐な人間の王子の異種族ラブストーリー。
優しく丁寧に紡がれる雪下みのり先生のデビュー作、ぜひこの機会にお手に取ってご堪能ください♪
▼コミコミスタジオ
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(C)雪下みのり・小禄/幻冬舎コミックス