12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2024/08/24 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3748回
犬居葉菜/祥伝社/on BLUE COMICS
コミックス『狼への嫁入り~異種婚姻譚~ 3』8月23日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
狼族の練が、兎族の楓と番になってしばらく。楓の家出をきっかけに、練は人の心を感じるような不思議な「糸」が見えるようになった。これにより、練は電灯開発部の同僚たちと向き合えるようになるが、楓からの「糸」には問題があった。楓と目が合うと、練は動悸がして顔が熱くなり、なんだかソワソワしてしまうのだ。つまり練は番になってから初めて、楓を直視できないほど意識してしまっているのである――。
――作品紹介をお願いします
既に祝言を済ませ「ふうふ」となっているふたりですが、攻めが遅い恋心を自覚していきます。
感情を持てなかった攻めがどのようなステップを踏んでその恋心に気付き対応するのかが見どころのひとつなのではないかと思います。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻めの練(狼族)はクーデレが一番近いのかもしれません。2巻から「感情」を知り感じるようになったことで、それに適応しようとどんどん変化していきます。彼なりに頑張っていますが基本的には他者から見ると無神経でぶっきらぼうです。
受けの楓(兎族)は猪突猛進の元気っこです。明朗快活で負けん気と向上心が強く、潜在的に結構な野心家でもあります。空回りすることもありますがネガティブに吞まれず乗り切る力を持っています。
――当て馬や重要な脇役は?
練に人生初のモテ期をもたらした兎族のゆりちゃん(4歳)が「兎族村編」では引き続き出てきます。貴重なギャグ枠でもあります。
もう一人、本作世界の歴史や世界観の一端を体現する脇役が出てきます。世界設定などを見るのがお好きな方は是非ご注目いただけたらうれしいです。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
これは2巻から引き続きですが、視覚的演出です。練や楓の心情をより視覚的・直感的に理解できる表現になるよう全編を通して模索しました。
また3巻で最終巻となる本作ですが全体の構成には連載開始当初からの狙いがあり、巻が進むにつれて隠されていたものが暴かれていく謎解き風の構成にしています。
1巻は楓の視点のみで構成したので極めて主観的・限定的な情報のみで成り立っていましたが、3巻は様々な視点が交わり1巻や2巻への「回答編」のようになっていますので、その辺りも楽しんでいただけたらうれしいです。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ネームでは悩んだり考え込むことが増え、絵では描き込みがどんどん増えていったので常に気力・体力との戦いでした。
ですがそのぶん様々な面において非常に濃い研鑽が積めたと感じます。「いい漫画が描けた!」と思える回も最終話に近付くにつれ増えていきました。
悩んでいる際にいつもフォローしてくださった担当さんや編集部の方々には感謝しきりです……!
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
12月頃、寒波により動けなくなっているカマキリが庭にいたので、せっかくならと家の中で老後を過ごしてもらうことにしました。
爪楊枝に肉を巻き付け「漫画肉」のようにして与えると、しっかりと楊枝の部分を両カマで掴んで食べる姿が愛らしかったです。
遅く生まれたのか屋内環境によるものかはわかりませんが結局3月初旬まで生きました。家の中での日々が彼女にとっても悪くないものだったなら良いなと思います。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
楓と練の物語をひとまずの区切りとなるところまで描き切ることができ、ほっとしています。この物語に対しての責任をひとつ果たせたような気持ちです。
1巻執筆当初に思い描いていたものをすべて初志貫徹、というわけにはならず、形を変えて表現することにした部分もありましたが、それがいつも物語に思いがけない深みやスパイスを生んでくれていました。
一方で一番表現したかったものはそのままの志で最終巻までブレずに持って行くことができ、そのことがとてもうれしいです。
しかしそれもこれも一人で描いていただけでは恐らく達成出来なかったことです。
『狼への嫁入り』を読んでくださった方々からのメッセージやご感想がいつも大きな励みと原動力になっていました。本当にありがとうございます!
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
犬居葉菜と申します。
本作の舞台はファンタジーで登場人物は獣人オンリーなのですが「"獣人ファンタジー"以外にも様々な楽しみかたが出来る作品」を目指して描いたものでもあります。是非お目に留めていただけましたらうれしいです。
ここまでお読みくださりありがとうございました!
担当編集・鹿より
飢餓の村に、「食物寄付の代わりに嫁に来い」という投げかけから始まったこの物語ですが、信じられないほど、世界観が広がっていき、犬居さん、絵がうますぎるんですが…話が深すぎるんですが…と、本当にワクワクさせられた楽しい連載でした。
時代物/人外もの/異種族/御曹司と村育ち/ケンカップル/結婚もの/お仕事ものとお話を表すキーワードがどんどん増えていき、最後にはたまらない読後感を残す壮大なお話となりました。どんな方の心も打つ大名作です。
完結を機に、ぜひお手にとっていただけたら幸いです!
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(C)犬居葉菜/祥伝社 on BLUE COMICS