梅星こめ先生インタビュー

恋人なんかいらないと思ってたのに……いつのまにか求めてる♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3720回
梅星こめ／心交社／Chocolat comics
コミックス『限界ネオンシティ』7月18日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
ラブホ暮らしの売れない俳優・尚はセックス依存症。セックスしないと眠れないけど、恋人は欲しくない。ある日アプリで出会った翔は、ほんわかしていて純情そうな、尚の好みとはかけ離れた男だった。尚がキスしただけで赤くなって突き飛ばし、「こういう事はもっとお互いを知ってから」ときれいごとで尚を怒らせる始末。でもなぜか尚は翔が忘れられず、また連絡してしまう。ただの友達みたいに会って、尚の愚痴も夢も聞いてくれる翔に癒されながらも、セックスしたくてムラムラが抑えきれない尚。翔には別の顏があることも知らず…

――作品紹介をお願いします
同時期に先に連載していたデビュー作(『時々お待ちください』)が地方舞台だったので、2作目は東京舞台にしたいなと思い、ゲイ向けのマッチングアプリで出会ったプラトニックな年下男に翻弄される性に奔放な売れない俳優のラブコメになりました。
ただ一番はじめの着想のきっかけが、Netflixのドキュメンタリー『トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして』を観て「フィクションでマイノリティを描く時、その物語は一体誰に贈られる物語なのか？」ということを意識的に描きたいと思ったのがきっかけなので、表層はラブコメなのですが、ゲイをカムアウト済みの俳優のサクセスストーリーにもなっています。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
プラトニックモンスターほわほわ眼鏡編集者(クローズドゲイ)×セックス依存症の売れない俳優(オープンリーゲイ)。

――当て馬や重要な脇役は？
当て馬とは少し違うかもしれませんが…出てくる映画監督が2人いて、どちらも描くのがすごく楽しかったです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
こだわりは受けである尚のわかりやすい性格と攻めの翔のひねくれた性格のぶつかりです。
その2人のやりとりと並行して背景の夜景の色を塗ったりキラキラを散りばめられたのが楽しかったです。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
立ち上げから担当してくださった編集さんが退職されてとてもショック！ だったと同時に、一期一会を強く感じた瞬間でした。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
連載時、1冊で一気に読んで貰いたい！ と思って描いてきたのでやっと本にできてすごく嬉しいです。
前担当さん、現担当さん、fRag掲載時や単話配信で読んでくださった方にも感謝の気持ちでいっぱいです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
初めまして、梅星こめと申します。ここまで読んでくださってありがとうございます！ BLも映画好きな方にも、楽しく読めるBLになっているんじゃないかなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

担当編集より
梅星こめ先生の新刊コミックス『限界ネオンシティ』は、疾走感あるラブコメディです！
俳優を夢見て上京したものの30歳を過ぎても全く売れず、ラブホで住み込みバイトをしている尚(受)。
鬱屈のせいか男とヤらないと眠れないのに、アプリでマッチングした翔(攻)は明らかにワンナイト向きじゃないほんわか純情系で――というがっかりな出会いから始まる本作。二人の需要と供給がかみ合わなすぎて、その日は険悪な別れで終わります。
でもなぜか翔が忘れられない尚は彼を落とそうと決意しますが、駆け引きが通用せず自分ばかりが執着を深めることに…。

「セックスだけでいい」という主義だった尚が優しいわんこのような翔に癒され、彼の心も求めるようになると、俳優業にも変化が生まれます。
そして、ついに翔の態度にも変化が――。
全力で口説いて全力で傷つく夢追いビッチ・尚の恋に、意外な展開が待っています。
翔の真実と二人が迎える結末を、ぜひコミックスで確かめてください！

コミックス『限界ネオンシティ』

特典情報

【コミコミスタジオ】
描き下ろし1Pペーパー

【ホーリンラブブックス】
尚さんサイン入りチェキ風イラストブロマイド

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