嘉内先生インタビュー

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嘉内先生インタビュー 年下ドラマー×先輩ギタボ♥恋愛初心者なバンドマン同士の恋の行方は……!?初コミックス『アウターハロー』

2024/05/16 17:00

運命の再会から始まる究極のラブストーリー‼

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3662回
嘉内/講談社/ハニーミルク
コミックス『アウターハロー』5月14日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
「別れがあったから俺らは出会えた」学生時代から組んでいたバンドが解散し居場所を失ったような気持ちの宙(そら)は、たまたま足を運んだライブで、一時期同じ中学にいた先輩の環(たまき)と再会する。この声、知ってる――よみがえる10年前の鮮烈な記憶。彼が立つこの柵の先に、光の中に、自分も行きたい――。思い切って声をかけた宙は、サポートドラムとして環のバンドに加わる。さらには、環の部屋にも居候することになり…!?銀河の果て、孤独を抱えた惑星たちは、音に呼ばれてまた巡り合う。再会から始まるバンドマンの恋!

 

――作品紹介をお願いします
他のメンバーの就職を機にバンドが解散し、消化不良のまま大人になれずにいたバンドマン(Dr.)の宙が、ライブハウスでバンドマン(Gt.Vo.)の環と約10年ぶりに偶然再会し、一歩踏み出して青春を再開する話です。青春をバンドに捧げてきて恋愛は初心者同士な二人が、周りを巻き込みつつステップアップしていきます。

 

 


――主人公たちはどんな攻×受ですか?
人当たりはいいのに、どこか人間関係に諦観気味だった二つ年下の宙(攻)と、ちょっと不思議で、ものぐさで、周りがつい構ってしまう雰囲気のバンドマン兼会社員の環(受)です。二人とも恋に不慣れで不器用なので、周りの協力を得たり、アクシデントをきっかけにしたりして距離を縮めていきます。

 


――当て馬や重要な脇役は?
重要な脇役は、環の幼馴染で同じバンドのギターを担当している暁です。面倒見がよく、環の親友であり、保護者的な立ち位置にいます。本作では詳細を一切明かしていませんが、小学生の頃のとある出来事がきっかけで環が暁にだけ懐くようになり、暁もまた環を守るようになりました。環がバンドを始めるきっかけも暁です。
気に入っているのは全員! と本当は全員分の紹介を書きたいところですが、思いがけず活躍してくれたのは、環のバンドの元ドラム担当の宇野です。暁と同じく面倒見がいいのですが、不安の種は潰すタイプの暁と比べて、宇野はいろんな状況を面白がるタイプです。実家が飲食店で人の出入りが多く、初対面の人とも臆さず接する性格に育ったので、宙ともすぐに打ち解けます。宇野が一人いると話が動かしやすくて助かりました。あと顔がとても描きやすいです。

 


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
全体の「っぽさ」をできるだけ意識して作画をしていました。私が入り浸っていた関西のインディーズバンドの雰囲気をベースにしています。ライブハウスも実際に大阪にあるキャパ200人くらいの場所を描いています。楽器は3Dモデルを使いつつ、使用感がある作画を心がけていました。またバンドは3~4人の集まりになるので、キャラの性格付けや外見の「っぽさ」は意識して描きました。

 

 


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
とにかく登場人物が多いので、画面内の人口密度が高いシーンは描いていて大変でした。その分一人一人に個性を持たせるためにバックボーンを考える作業はとても楽しかったです。その中でまたストーリーが生まれたので、今後描く機会を作れたらいいなと思っています。

――今作にまつわる裏話はありますか?
2話の最後で酔った宙が環にキスをするシーンがあるんですが、最初はその写真を誰かが面白半分でSNSに載せたらバズり、気まずくなりつつもそれがきっかけとなって距離が縮まる展開を始めは想定していました。でも誰も載せなさそうだな、と思って今の形に落ち着きました。
あと最初のプロットでは宙が大阪に住むにあたり、環ではなく暁の家にお世話になるとしていました。これは担当さんから環にしてくださいと言われて今の形になりました。

 

 


――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
久々にライブハウスに行くようになりました。好きだったバンドの活動休止や社会的なコロナ禍などが重なってライブハウスから遠ざかっていましたが、今はほぼ以前の状態に戻ってライブを楽しんでいます。
知らなかったバンドを対バンでたまたま見てみたらとてもよくて、その人たちを見るために遠征で名古屋や新潟に行ったりもしました。名古屋まで突発的に遠征したら、関西に住んでいるので新幹線の自由席の通路で30分くらい立ちっぱなしになったんですが、その日新たに出会ったバンドの曲を聴いていたら結構気にならなかったのが自分的に楽しかったです。ライブに行くと出会いの連続で、その出会い自体もまた楽しいです。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
もともと男性同士の友情、あるいは愛情など、さまざまな感情が濃い関係が好きで、そのうちの一つとしてBL漫画も読んでいました。
自分でオリジナル作品を描こうと思ったのは大学3年生の冬です。さまざまな要因が重なって疲れてしまったときに、やりたいことをやろうと決めて一作描き切りました。初めてのオリジナル作品だったので誰も読まないんじゃないかと不安でしたが、インターネットに公開するとたくさんの反応をいただき、当時に投稿していた白泉社さんのマンガラボ! で担当編集さんがつき、気がつくとデビューが決まっていました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
初の連載で無事に単行本を出せて、とっても! めちゃくちゃ! 嬉しい! がまずあります。その次に、描き切れてよかったなあと安堵していて、最後に反省が出てきます。反省はまた次回に活かしていくつもりです。
ともかく、分冊版で読んでいた人が単行本でもまた新しい楽しみを見つけられるように、と意識して描き下ろしなど用意したので、何度でも楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
改めまして嘉内です。ここまで読んでくださってありがとうございます。
とにかく好きなものを描こう! とキャラクター、テーマ、世界観などを作って私の好きなものてんこ盛りとなった『アウターハロー』を、同じように好きだと思ってくださればとても嬉しいし、ありがたいことだなあと思います。キャラクターもたくさんいるので、推しメンができたらぜひ教えてください。名前だけでも覚えて帰ってください。

 


講談社ハニーミルク編集部より
透明感のある繊細な絵柄と、まるでその場で会話を聞いているような、手触りのあるキャラクター造形が魅力の嘉内先生の初コミックスは、再会から始まるバンドマンどうしの恋を描いた『アウターハロー』です! たまたま中学時代の先輩の環と再会した宙は、環のバンドにサポートドラムとして加わることに。さらに、10年前の環への気持ちが「初恋」だったと知った宙の思いがあふれだし……!? 恋のゆくえはぜひ本編でお楽しみください! また、圧巻のライブシーンも本作の見どころのひとつです。ステージ上の環と目が合う宙、やがて同じステージに立つようになった2人の昂揚感がページから伝わってきます。別れはけして悲しいことではなく、新しい出会いや、次へ進もうとする勇気をくれる。そんな前向きな気持ちになれる作品です!

 

コミックス『アウターハロー

 

特典情報

 

とらのあな:両面イラストカード
コミコミスタジオ:描き下ろし4pリーフレット
ホーリンラブブックス:描き下ろし4pリーフレット

詳しくはこちら

 

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(C)嘉内/講談社

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