朝葉紫先生インタビュー

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朝葉紫先生インタビュー美形商人の奴隷に!?イケメン商人×会社員のほのぼの異世界BL♥小説『売れ残り異世界奴隷ライフ』

2024/04/23 17:00

「持ち主と奴隷」の関係に変化…？幸福感溢れる後日談も♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3640回
朝葉紫／北野仁／幻冬舎コミックス
小説『売れ残り異世界奴隷ライフ』4月26日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
「ある日、突然異世界へ転移してしまったら――。」そんな話に花を咲かせるのが日常の会社員・コウは、いつものように電車に揺られていたはずが気付けば異世界に来ていた。森をさまよい数時間、奇跡的に出会えた商人・アルベリクの助けを借りるもなにしろここは異世界。剣と魔術が存在するこの世界で、現代日本を平凡に生きてきたコウはなんの価値も見出せそうにない。生きていくための選択肢として「奴隷」を提示されたコウは、暫定”持ち主”であるアルベリクから過剰に撫で回されながら、【脱・売れ残り】を目指し奴隷として気高く生きていく……‼

――作品紹介をお願いします
ある日突然異世界に迷い込んでしまった会社員の青年が、最初に遭遇した超美形の商人によって奴隷にされる、イケメン商人×普通の会社員のお話です。マシな待遇を目指し、自分自身の価値を上げようと奮闘する主人公・コウと、そんな彼を利用しながら見守る商人・アルベリクの関係性がだんだんと変化していく、少しすれ違いがありつつも基本はほのぼのした緩めの物語です。書き下ろしでは完結後の二人のお話を収録しています。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
主人公のコウは、自分ではそこそこイケメンと自認している、実際はちょっと清潔感のある普通の会社員です。根が強気で、転んでもただでは起きない気概があり、奴隷として売られると言われても諦めずに努力します。
攻めのアルベリクは顔が美しすぎてトラブルを招いてしまいがちなため、普段は外套のフードを被って顔を隠している商人です。顔がいいのでコウはしょっちゅう見惚れていますが、中身は商人らしくしたたかで打算的です。コウと出会ってからは、彼を撫で回すことが趣味に加わりました。

――当て馬や重要な脇役は？
作中に出てくる主なキャラクターとしては、先代からアルベリクに仕えているベルナールとその伴侶のオリヴィエ、コウにちょっかいを出してくる冒険者のデジレ、それから奴隷として買われてきた少年たち、フェリシアンとジスランがいます。
ベルナールの伴侶であるオリヴィエは幼稚園の先生のような柔らかい雰囲気の青年ですが、見た目にかなりそぐわないところがあるキャラクターなので、とても気に入っています。
フェリシアンとジスランは貧村から買われてきた子たちですが、コウに懐いて可愛がられている、この作品でも特に可愛いキャラクターたちです。本作を読んでくださる方にも気に入っていただけたら嬉しいです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
この物語は、「異世界って本当に行ってみたいものかな？」「普通の人にできることは限られているのでは？」という疑問から生まれました。異世界に行ったとしても、特別な技能や知識がなければ生計を立てることすら難しいのではないでしょうか。現代人は様々な技術や機械に頼って暮らしているので、それらが使えない場合は、異世界では一般人以下なんですよね。主人公のコウも、最初は奴隷としてすら価値が低いという事実に直面して衝撃を受けますが、そこから自分の価値を上げようと努力していきます。彼のそんな試行錯誤と、それに伴うアルベリクとの関係性の変化がこだわりポイントです。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
主人公のコウはめちゃくちゃ面食いで、アルベリクの顔が良すぎるために何度も内心で彼の顔を褒めています。特に最初の頃は彼を気に食わない奴だと思っているのですが、それでも彼の顔は綺麗なので、不満に思いつつも見惚れるシーンがあります。そういった描写をするのが楽しかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
惚れっぽくて色んな人に粉をかけて回っている、冒険者のデジレというキャラクターがいるのですが、彼はコウを珍しく思って度々ちょっかいをかけてきます。本編では、彼の相棒で常に全身鎧を身につけているエマニュエルは主にツッコミ役をしていたのですが、彼には実は細かい設定があるので、そのうちどこかで書けたらと思っています。
それから、これも本編では書く機会がなかったのですが、コウの本名は水上航(みなかみ・こう)といいます。最初に下の名前を名乗ってから、この世界では庶民は名字を持たないのが当たり前であるため、誰も疑問に思わなかったので、出す機会がないまま終わりました。水や海からは旅をイメージできるので、異世界に旅立つ主人公としてこの名前をつけています。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
この作品はもとは「小説家になろう」系列の『ムーンライトノベルズ』で連載していたものですが、実は更にその投稿前にX(旧Twitter)で公開していました。フォローしてくださっている方々が応援してくださったり感想を寄せてくださったりするのがモチベーションになって、無事最後まで書ききることができました。また、本編中に出てくるシーンにも、読者さんのご意見が反映された部分があったりします。本当にありがとうございます。

――今、何かハマっていることは？
最近はクロスステッチ刺繍と、TRPGの配信視聴にはまっています。クロスステッチはちょっと不器用でもコツコツ進めさえすれば完成できる手芸で、今は大きめの作品に挑戦中です。TRPGは、すずきさんというシナリオライターの方がとにかく面白くて、友人におすすめされてはまってしまいました。自分で遊ぶにはルールも複雑だし慣れるまでは難しいかもしれませんが、配信を視聴する分にはシナリオやロールプレイを楽しめるので、かなりハードルが下がると思います。もし興味を持っていただけましたら、是非見てみてください！

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
自分でも気に入っている作品なので、こうして書籍化していただけてとても喜んでいます。書籍化にあたって、本編完結後を描いた書き下ろしも執筆していますので、ますます愛着が深まりました。皆さんにも、この物語の二人を気に入っていただけたら幸いです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで読んでくださってありがとうございました。ちるちるさんにこうして作品を紹介していただけて嬉しく思っていますし、この記事で本書を知ってくださったことが、お手に取っていただくきっかけになればと願っています。よろしくお願いします。

担当編集より
朝葉紫先生の書籍『売れ残り異世界奴隷ライフ』がいよいよ登場いたします。
異世界好きの方にはもちろん、なかなか触れ合ってこなかった方にも、是非お手に取っていただきたい一冊が出来上がりました。

ある日“ほんとうに異世界転生してしまった”、異世界小説好きの会社員・コウ。
彼の邁進する姿や、暫定持ち主であるアルベリクの見守り(溺愛)っぷり。
そして【持ち主・奴隷】の関係だったはずが……？
色んな意味で変化してゆく(♡⁉)二人の関係性も存分にご堪能ください。

また、朝葉先生に書き下ろしていただいた幸福感溢れんばかりの後日談もどうぞお見逃しなく！

イラストは、北野仁先生に<小説イラスト>として堂々初登場いただきました。
物語の世界観を見事に表現いただいた北野先生の美麗なイラストの数々も、是非ご注目いただきたいポイントです！

どうぞ麗らかな春のおともに、「売れ残り異世界奴隷ライフ」をお手に取っていただけますと幸いです。