12/04 もりもより先生インタビュー 孤独に生きる寡黙な竜×居場所を探す人間の人外嫁入りファンタジーBL♥コミックス『イグナートの花嫁 1』
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2023/12/11 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3528回
市ヶ谷茅/KADOKAWA/ビームコミックス
コミックス『スイもアマイも』12月12日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
元消防士の清嗣と元三ツ星レストランのシェフ修志は若い時から付き合い、ついに30周年を迎えたカップルだ。すでにリタイアをして第2の人生を送りつつお互い労りながら幸せな毎日を過ごしている。老後を迎えた二人は美味しいものを頬張りながら、時には過去の記憶を振り返り――。
――作品紹介をお願いします
酸いも甘いも嚙み分け三十周年を迎えたシルバーカップルを主人公に、ほのぼの日常とせつない昔話を織り交ぜた作品です。
以前刊行したコミックス『センセイ・コレクション』に収録の短編から、数年経て連載に発展しました!
元消防士の清嗣と元シェフの修志は、老いて尚お互いを思い合うカップルで、たとえばこんな老後であればいいなぁという理想そのもの。
ですが、彼らも最初から理想の形だったわけではなく、それぞれ思い悩む日々を経て今に至っており――。
というシリアスな部分もあるのですが、美味しい物を好きな人(パートナーに限らず友人や家族も含めて)と食べるのは楽しいね、というのがお話の根幹です。
気楽に読んで、ちょっとほっとしたり、明日のご飯やおやつの参考にして頂ければ……。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻受があんまり関係ないお話なので、回答するのが若干心苦しいのですが……。
二人とも70代のシルバーカップルで、つきあったのは大人になってからですが、幼馴染の関係でもあります。
攻の清嗣は元消防士で体格がよく、明るく男前な性格です。清嗣の若い頃の見た目は、十人中五人が「普通」、三人が「男前!」、二人が「なんか怖そう」と答える感じに描いたつもりです。今も昔もちょい強面。
受の修志は元シェフで細身、丸いメガネの気弱そうな顔ですが中身は割としっかりしてます。ひそかに愛は重めで、たぶん好きな人には尽くすタイプ。若い頃はいかにも優男という雰囲気。
――当て馬や重要な脇役は?
修志を幼い頃から支えた人物として、修志の姉が出てくるのですが、性格も外見も気に入ってます。
彼女は愛情と現実の割り切りのバランスが上手い人なんだろうな、と思ってます。同時に、家族間であっても人との距離感を間違えない人物。
外見は昔の女優さんの写真を参考に、とにかく美人に、かつ流行を追ったファッションをさせるのが、大変だけど楽しかったです。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
料理を美味しそうに見えるように描くこと。「なんかエグイな」と思われないように、描き込みの加減に気をつけてました。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
修志の姉の話でもふれましたが、過去回想シーン全般のファッションを調べるのが大変でした。昭和初期から平成初期まで幅広くて……。
昭和の生活を調べてて驚いたのは、団地の登場が自分の想像よりかなり早かったことですね。
――今作にまつわる裏話はありますか?
昭和中期の下町の駄菓子事情や剣玉の名称について悩んでたとき、編集部に親御さんが生まれも育ちも東京下町の方がいらっしゃったので、担当さんづてにご協力頂けたことが大変ありがたかったです。
そんなふうにお世話になった駄菓子の出てくるシーンで、校正さんから衛生状態に関するツッコミがあったのも面白かったです。
幼少期の主人公たちが素手でお菓子を握ってることに、「ティッシュにくるむなどせず、握りっぱなしだったものでOK?」と校正さんからご指摘があったのですが、資料見てるとみんな素手だったし大丈夫です、と。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
コミックスのカバーを描いてる辺りでブレンダーが壊れ、コミックス特典を描いてる辺りで掃除機が壊れました。
掃除機はスイッチ入れた途端はんだ付けみたいな匂いが漂ってきて焦りました。なんか焼けてるやつだ!
どちらも「ぷすぷす、ぷすん……」って動かなくなって漫画みたいでした。
――今、何かハマっていることは?
なんだかんだで『モンハン』はずっと続けてますね。『デレステ』も。最近は『シャニマス』もやってます。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
ゆっくり連載してきた『スイもアマイも』が、お陰様でついにコミックスとなります。感無量です。
ここまで応援してくださった方々、コミックスになってこれから読んでくださる方々、本当にありがとうございます。
自分の描いたものが本になるのは、いつでも嬉しいものですね。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
お久しぶりです、こんにちは。何度もオジサマ&オジイサマを描いていた市ヶ谷ですが、このたびオジイサマ夫夫(ふうふ)の本が出ます!
おじいちゃんカップルなんて死にネタになるんじゃ……と不安になった方、安心してください。おじいちゃんカップルは死にません。元気にほのぼの美味しい物食べてます!
連載中に頂いたご感想ですと、ご自分の老後や現在だけでなく、推しカプの未来を重ねて見る方もいらっしゃったようです。
そういう楽しみ方もどんどんしてください。誰かの推しカプ老後パロのネタに、拙著がお役に立てるなら嬉しい限りです。しあわせな老夫夫、いいですよね~。
老夫夫二人が織りなす物語『スイもアマイも』を、少しでも皆様に楽しんで頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。
担当編集より
今回の作品は「恋愛のその先」を描いたものとなっています。
信頼に結ばれたパートナーと過ごす老後生活は、おいしい料理と穏やかな日々に彩られてなんとも幸せそうです。
そんな2人の人生には「スイもアマイも」があり、それらを経験し乗り越えてきた今があります。
こんな老後を過ごしたいなと思える1冊です。こんなコミックスがこの世にもっとあって欲しいと思いながら担当していました。
ぜひ読んでいただきたいです!
コミコミスタジオ特典:描きおろしマンガペーパー
メロンブックス/フロマージュブックス特典:24年1月~3月カレンダー付きイラストカード(※カバーイラスト別種ver使用)
ちるちるにて特典まとめ記事も公開中です♥
皆さんの感想が先生に届きます♥
評価・レビューはこちらから
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※12月11日追記:サイン本応募フォームのリンクにエラーが発生しておりましたので、訂正してお詫び申し上げます。
(C)市ヶ谷茅/KADOKAWA
コメント2
73号さん
先ほど無事にサイン本プレゼント応募完了する事ができました。
修正のご対応ありがとうございました。
73号さん
サイン本プレゼントに応募したいのですが、緑色の「サイン本プレゼント応募」ボタンを押すと、「作家さんへの質問大募集!投稿期間は終了致しました。」という画面になり、応募する事ができません。
お手数ですが、ご確認よろしくお願いします。