鹿島こたる先生インタビュー

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鹿島こたる先生インタビュー元剣奴の従者兼愛人×尊大な性悪御曹司！閃光の主従BL♥コミックス『わが美しきヴィクター』

2023/11/30 17:00

豪華絢爛な世界観で繰り広げられる、耽美な主従関係♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3518回
鹿島こたる／竹書房／バンブーコミックス moment
コミックス『わが美しきヴィクター』11月30日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
【元剣奴の従者兼愛人】×【尊大な性悪ビッチ御曹司】賭けをしよう、野蛮な獣を“理想の人間”に教育できるかどうか――…。財閥の御曹司・ブラッドは、その地位ゆえ誰もが傅き媚び諂う日々に退屈していた。ある日、友人に誘われ訪れた地下闘技場。そこにいた野蛮な獣のような男に目をつけ、暇つぶしのゲームを思いつく。男を買い取り、≪理想の人間≫に調教できるか賭けをしよう、と。男同士のセックスも知らない彼に、ブラッドは自分好みの甘美な快楽を教え込んでいく。「俺が飽きるまではそばに置いてやる」ブラッドにとっては気まぐれな戯びでしかなかったが、地獄のような世界で生きていた男にとってブラッドの存在はあまりにも眩く、彼の魂を灼き貫いた――…。

――作品紹介をお願いします
財閥の御曹司で金と暇を持て余しているブラッド(受)が、地下闘技場で見つけた野蛮な男(攻)を”理想の人間”に教育できるか？という賭けを友人とするところから始まります。着想は「マイ・フェア・レディ」と「スパルタカス」です。初案は古代ローマが舞台でした。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻：ヴィクター
ひよこゴリラです。まともに人間として扱われないまま育ったため人格形成があやふやで、初めて見た美しいもの(ヴィクターは「美しい」という概念が無いため、まぶしい！と思っています)であるブラッドが全てになってしまいました。
受：ブラッド
イヤイヤ期の三十路です。「尊大な性悪ビッチ御曹司」という概ね悪口のキャッチフレーズがピッタリのわがままお坊ちゃんです。美しいものが好きで、なんだかんだヴィクターにメロメロです。

傲慢我儘天邪鬼なブラッドと、そんなブラッドの欲求を上回るスパダリ(？)ムーヴを天然で繰り出すヴィクターというコンビです。

――当て馬や重要な脇役は？
妻や執事など、ブラッドの近くにいる人々は彼をうまくあしらえるタイプなので、ブラッドのキャラ表現に役立ってくれました。友人(ジェイ)が特にお気に入りです。ブラッドとはお互い見下しあっているけど、結局本音で話せる友達同士です。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
こだわりの従×主を描くぞ！という気持ちで描きました。
主はプライドエベレストで他人を見下し続け、気高さを保ったまま受けてほしい…！従は攻に自我はいらぬの精神でひたすら従属したまま攻めてほしい…！

などこだわりポイントを詰めております。

また、ブラッドが満足する「美しい人間」とは？ブラッドの「理想の人間」とは？ということを(倫理を一回脇に置いて)捏ね回した結果、前にmoment様で描かせていただいた『うつくしい体』と対称的な作品になったかもしれません。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
今回はフォーマルウェアをたくさん調べて描くのが苦労もありつつ楽しかったです。今作の舞台は現代ですが、アールデコ期の雰囲気が出したかったため、あえてクラシックな装い多めにしています。

また、ヴィクターは基本的に無表情なので、その縛りの中で表情を描く…というのに苦労するかなと思っていたのですが、意外と自分では満足できる顔がすっと描けました。ヴィクターが寡黙で無表情な分、声も表情もうるさいブラッド様を描くのも楽しかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
特にヴィクターが非人道的な扱いを受けてばかりなので、この話のキャラはあくまで俳優さんが演じているフィクションなのだ…と自分の中で設定を作っていました。ヴィクターのビジュアルはボリウッドの俳優さんをモデルにしているので、彼は普段は素敵な笑顔で歌って踊りまくっています。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
ちょうど歯科矯正中の期間に執筆していたからか、今作あたりから口の中の描き込み率が上がっている気がします！

――今、何かハマっていることは？
『北斗の拳』に急にハマりました。ハマった翌年にミュージカル化し、今年は原画展もあって本当に幸せです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
執筆期間が長くなってしまったのですが、無事単行本にしていただけて感謝の気持ちでいっぱいです！描き下ろしもございますので、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！

ここまでお読みいただきありがとうございます。従×主好きの方、筋肉好きの方、超強気受け好きの方、カバーイラストや帯のフレーズにピンときた方はぜひお手に取っていただけたら嬉しく思います！

担当編集より
鹿島こたる先生の新作は「主従BL」です！
ひと癖もふた癖もある御曹司のブラッド(受)に、盲従し献身的に尽くす元剣奴のヴィクター(攻)。
正反対のキャラクターが交わって起こる化学反応により、萌えが増長されております！

暇つぶしで買ったはずのヴィクターの存在が、ブラッドの中で徐々に変化していくその過程を楽しんでいただけましたら幸いです。
一筋縄ではいかない、こじれにこじれたブラッドの愛情表現(？)が見どころです！
ブラッドのことで脳内が100いっぱいのヴィクター。彼の揺るがない忠誠心と深い深い愛情は、読者の皆様のツボを大いに刺激するのではないかと思います。

また、鹿島先生の美麗なページ作りは今作でもさらにパワーアップしております！思わず部屋に飾りたくなるほどの華やかなページ！繊細で隅々まで美しい描き込みを、ぜひ手に取ってご堪能くださいませ。

そして、描き下ろし漫画は8ページ収録！
フェラに再挑戦するブラッドのお話です。
本編のテイストとは少々異なり、とてもハッピーでラブ＆エッチな描き下ろしです！お楽しみに～～！

鹿島こたる先生のファンの皆様にも、今作ではじめて先生を知った方々にも、鹿島ワールドを存分に楽しんでいただける1冊になっていると思います。何卒よろしくお願いいたします…！