09/18 由野田夕先生インタビュー 溺愛ワンコ系α×塩対応な後天性Ωの純愛!! 胸きゅん学生オメガバース♥ 初コミックス『群青アザーハーフ』
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2023/02/23 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3317回
早寝電灯／ホーム社／アイズコミックス.Bloom
コミックス『52ヘルツの共振』2月24日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！
STORY
規則正しい生活を心がけている、高校教師でオメガの白根（しらね）。修学旅行の担当になった彼は、旅行代理店との打ち合わせで高校の時の同級生・清成（きよなり）に再会する。懐かしい気持ちになったのもつかの間、アルファである清成に影響され、突然のヒートに襲われてしまう。白根がオメガだと知った清成は、彼の体調管理のためにある提案を持ち掛け……？飄々とした好青年アルファ×ストイックな高校教師のオメガが織り成す、再会オメガバース・ストーリー。
――作品紹介をお願いします
今回ははじめて描くオメガバースで、高校時代の同級生の再会ものです。
はじめてのヒートが遅くていまでも周期が不定期なオメガの白根(受)が高校教師をやっているところに、元高校の同級生であり旅行代理店勤務のアルファ清成(攻)が仕事でやってきます。
2人は修学旅行の担当を共にすることになるのですが、白根は高校時代に修学旅行に行くことができず、清成はそのことをずっと気にしていました。
清成は学生時代白根のことをベータだと思っていたのですが、再会してすぐ白根がヒートを起こしてしまったことにより彼がオメガだということを知って……？ という話です。
オメガバースの世界観の中で、仕事で出会った人間がバース性でトラブルを起こしてしまった時、社会人としてどう対応し、個人としてどう距離を縮めていくのかというところに萌えを感じて描きました。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
白根武史(受)：高校教師のオメガ。不規則なヒートとつきあうために規則正しく自分を律して生きている。高校時代のあだ名は名前の音をとって「武士」。
ストイックな雰囲気があり、自分の生徒たちからも偶然同じあだなで「武士先生」と呼ばれたりします。
清成涼梧(攻め)：旅行代理店勤務のアルファ。白根の高校時代の同級生。旅行好きでひょうひょうとした性格。
細かいことにこだわらないたちですが投げやりなわけではなく、むしろあたたかく公平であろうとするアルファです。
白根の前では実はペースを乱されがち。
――当て馬や重要な脇役は？
白根の友人にオメガ女性の加藤という人が出てきます。
加藤は女性ですが、オメガとして白根の「同性の友人」のつもりで描きました。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
オメガバースという世界観の大きな特徴の1つは、アルファとオメガが強制的に発情しあうというところだと思うので、それに「身体共鳴(共振)」という名前をつけました。
発情以外にもおそらく色々と望まない影響が強制的におこってしまい、そこに人間関係の引力が生まれ同時に反発も生まれるのだということがとてもおもしろいと思います。
もう一つオメガバースにはバース性の差別という話題がよく出てくるので、あくまでそれは人為的に生み出された差別であって、種(性)の優劣というものは存在しないのだという気持ちで描きました。
主人公カップルもそう思っている2人ですが、この世界では社会にまだまだ差別が存在するので、そこの剥離に居心地の悪い思いをしています。
そういう2人がお互いに手をとりあうことで、人生を通して慰められてほしいと思って描いた話です。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
白根のキャラクターが最初想定していたものよりもずっといさぎよいものになって楽しかったです。
白根は恋愛になれていないのでそこのリードがとれるわけではないのですが、想定外のところで踏み込んできて清成を慌てさせることができてよかったです。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
コロナにかかってしまいました!!!!! 皆様もお気をつけください!! お大事に!!!
――今、何かハマっていることは？
サイズオーダーメイドの本棚を買って、家じゅうの本を整理しています。A5とかB5の本がすっきりおさまります。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
オメガバース楽しかったです！ また描きたいです！
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
インタビュー読んでくださってありがとうございます！
担当編集より
「.Bloom」からの早寝先生の新刊は、先生初となるオメガバース設定のお話です。
高校教師でオメガの白根(しらね)が、高校の時の同級生・清成(きよなり)と再会するところから物語がスタートします。
高校の時、実はお互いを意識し合っていたものの進展がないまま卒業とともに別れてしまっていた2人。高校の時にできなかった、大人になったからこそできるやり取りを重ねてお互いに再び惹かれ合っていきます。
自分では制御できないヒート等によるリズムの乱れや、自分の意思とは関係なく身体が反応してしまう現象を白根はもどかしく思っていますが、清成の考え方に触れ、それを自分なりに受け止めていき……という、早寝先生の丁寧な心理描写がオメガバースの世界観の中で存分に発揮されています。
タイトルにある「52ヘルツ」というのは、「52ヘルツのクジラ」からとられています。
「52ヘルツのクジラ」とは、世界で1番孤独なクジラと呼ばれていて、一般的なクジラの鳴き声より高い周波数で鳴く、おそらく世界で唯一の個体だと言われています。
世界中のどのクジラとも声や歌を交わせずに孤独でいるのではないか――。
誰にも影響せず、されず、孤独でいられる存在。
誰ともわからないアルファに影響されてしまうオメガの白根は、52ヘルツのクジラのようになりたいと思っていました。
そんな白根が清成と出会い、共鳴し、どのように自分の”オメガ性”と向き合っていくのか――。
様々な葛藤を乗り越え、最後白根が「52ヘルツじゃなくてよかった……」という言葉にたどり着くシーンは感動すること間違いなし……！
主人公2人の心の芯の強さや相手を尊重し合う姿勢に、読んでいてとても感銘を受けます。
オメガバースが好きな方にも、普段オメガバースにあまり触れていない方にもぜひ読んでいただきたい一作です。よろしくお願いします！
アニメイト限定：描き下ろし漫画入り4ページリーフレット
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とらのあな限定：描き下ろし漫画入り4ページリーフレット
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電子書店限定：描き下ろし5ページ漫画
協力書店限定：描き下ろし漫画ペーパー
詳しくは.Bloomホームページまたは公式Twitterへ
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