09/19 ゆたか先生インタビュー 世話焼真面目ワンコ×不登校ツンデレのドタバタ青春ラブ♥初コミックス『残念イケメン風紀委員がウザすぎる！』
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2022/11/30 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3251回
STORY
武の大国ヒライスには四つの魔術師団がある。王族警護の精鋭である第一魔術師団。実戦魔術部隊である第二魔術師団。魔術や魔道具の開発・研究機関である第三魔術師団。そして、それ以外の一芸ある者が集められた第四魔術師団。その中でも魔術師でありながら魔術が使えず、やりたいこともない、変わり者がレヴィだった。ただ生きてるだけの絶望しかない日々の中、レヴィが出会ったのは、死にぞこないの末王子と呼ばれる、第13王子サフィールだった。レヴィ、16歳。サフィール、6歳。運命の出会いだった！悪意だらけの王宮で、ふたりは初めて人の温もりを知り……
――作品紹介をお願いします
ショタ攻めから始まる、殺伐イチャラブ異世界BLです。
1巻のラストで攻めが大きくなります！ って大見得切ったのに、2巻現在まだ小さいままですがちゃんと大きくなります。いつか大きくなります。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
【攻】命を狙われてる心優しい薄幸の銀髪美少年王子様攻めサフィール
【受】化け物と呼ばれた根暗でぼっちな黒髪オッドアイ魔術師受けレヴィ
将来的に優しい微笑みの下で執着溺愛ヤンデレを拗らせた攻めと、攻め大好き攻めを中心に世界が回ってる系の過激派受けになります。
――当て馬や重要な脇役は？
まだチラチラっとしか出ていないのですが、担当さん一押しキャラのサフィールの異母兄、王太子殿下です。サフィールとレヴィ以外ではこの人だけが開始前から名前が決まったのに、まだ出てこない。悪い人です。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
異世界ものなので、出来るだけ世界観と設定を分かりやすく出来たら良いなと思っていますが、難しいです……！ あとは、背景などの資料を搔き集めました。眺めるだけで楽しいのでほぼほぼ趣味です。時代考証的なものは異世界なので無視しています。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
途中、ネームが出来なさ過ぎて1年ほど休載させて頂きました。
ネームが出来ない時は「もう二度とネームなど描けないのでは？」って気持ちでしたが、急かさず待っていて下さった担当さんや読者さんのおかげで何とか続きが描けてよかった～～～!!
その時にまだゆるふわだった設定を色々練りました。
設定考えるのめちゃ楽しいです。
――今作にまつわる裏話はありますか？
「成長後サフィールのビジュアルもちょっと見せとかないとね！」と思って一話目冒頭の10年後(ぐらい)カラー漫画を描いたのですが、「分からん……将来の事とか何も分からん……」という状態だった為、単行本に載せる時に「いや、こうはならんのでは……？」と思ってまるっと描き直しました！
詳細なプロットとか切らずに、ネーム描きながら詳細詰めていくタイプなので、将来の描写を先取りしようとしたら困る……凄く、困る……。
描き直した後のカラー漫画にも、「本当にこうなるんだろうな？」ってちょっと半信半疑です。でもどうしても成長後サフィールも出しときたかった……!!
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
アナログ用の作業机(こたつ)と、デジタル用の作業机(デスクと椅子)があって、前からデジタル作業が苦手だったんですが、足元にオットマンを置いたら一気にデジタルへの苦手意識が薄くなりました。
私の敵はパソコンではなく、椅子の高さだったんだな!? と気づいて愕然としました。椅子に座るのが苦手だったら足場の高さを上げれば良かったんだ!!! 快適です。
――今、何かハマっていることは？
異世界もののweb小説をめちゃくちゃ読み漁っています。
私、従者好きなんだな～とか、黒髪が一押しだけど次に銀髪が好き……とか自分の趣味を再発見したりしてとっても楽しいです！
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
初の巻数付きの単行本で、凄く緊張しています。
最後まで描き切れるよう頑張るぞ～～～!!
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
久しぶりのコミックス発売で、好き勝手性癖をつめこみましたが、少しでも琴線に触れる部分があったり、楽しん頂けると嬉しいです！ どうぞよろしくお願いします。
担当編集より
市梨先生の魅力全開の異世界ものになっています！
周囲に人はいるけれど、ずっと孤独だった魔術師のレヴィと王子様のサフィールが出会ったことで世界が変わり始めていく物語です。
王子様のサフィールはまだ子供なのですが、レヴィを守ろうとするところなど、すでに攻めとしてのポテンシャルの高さを感じさせます。そんなサフィールがレヴィに子供扱いされるところ、レヴィにとってサフィールが世界の全てなところなど、ぜひぜひ楽しんでいただきたいです。
メイン以外にも個性の強いキャラクターがいきいき輝いています。悪意も恋も輝いています！
繰り返し読んでしまう作品です。ぜひご一読ください。
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(C)市梨きみ／大洋図書
