春之先生&出雲ゆき弥先生インタビュー

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春之先生&出雲ゆき弥先生インタビュー イケメン室町武士×こじらせ大学生!時空を越えたえち甘ラブ♥コミックス『溺愛武士の運命の相手は俺でした』

2022/10/15 17:00

偶然出会ったはずなのに…500年に渡る恋の行く末は♥

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3213回
春之/出雲ゆき弥/オーバーラップ/リキューレコミックス
コミックス『溺愛武士の運命の相手は俺でした』10月15日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
大学生の慧は、恋に不器用なこじらせ陰キャ。ある日、公園でびしょ濡れの怪しい男に声を掛けられる。不思議な言葉遣いに和服姿…腰には刀!? どこからどう見ても不審者だけど… あまりに顔がどタイプすぎて放っておけず、自宅に連れて帰ってしまう。イイ顔にイイ体から目が離せないでいると、「会いたかった…まことに……」甘い微笑みと共に押し倒されて、知らないはずの相手なのに、深すぎるキスに気持ちよくなってしまい――…。浮世離れしすぎな男の正体は鷹重伴成という室町武士で!?

 

――作品紹介をお願いします
出雲 とある出来事がきっかけで他人と関われなくなった大学生の慧と、慧と前世からの繋がりがある室町時代の武士・伴成が互いの「運命」に気づいていく話です。

シリアスシーンもありますが、全体的にほのぼのハッピー系なお話です! 漫画を担当してくださった春之先生とは旧知の仲でして、先生が描かれる「和」の世界が大好きなので、和風な要素はマストだと当初から思っていました。
伴成を「室町武士」としたのは、ちょうど中世の日本人のキレっぷりがすごい的な文献を読んでいたので「こんなとんでもない攻が、恋人にはデレデレのあまあまだったら最高なのでは?」と思ったからでした。タイムスリップものも大好きなので、そうした要素も入れて設定を作っていきました。

春之 出雲さんとオリジナルBLをご一緒するのは初めてでしたが、かれこれ10年近く前から音楽活動の動画サムネイルイラストや、CDジャケットなどのお手伝いをさせていただいていました。
そちらが和モノ中心だったこともあり、2人でやるなら絶対和モノがいい! ということで、さっそく出雲さんに作話をお願いしたところ「何かあるとすぐ斬り捨てようとするものすごい血の気が多いイケメンの室町武士が現代にタイムスリップしてきたらおもしろいんじゃないか?」と来て、なにそれめっちゃおもしろい(笑)となったことから設定を膨らませていきました。


――主人公たちはどんな攻×受ですか?

出雲 攻:鷹重伴成(たかしげ・ともなり)。実年齢24歳。184kg・76kg。B型。いくつもの戦で手柄を立てており、武士として非常に有能。表向きの性格は高潔かつ謹厳実直・豪快だが、甘いものや犬が大好きで、少し?? 抜けたところも。体力おばけ&絶倫、そしてスパダリ溺愛攻。
イメージ和歌は「種しあれば岩にも松は生ひにけり 恋をし恋ひば逢はざらめやも(『古今和歌集』より)」。

受:星嵜慧(ほしざき・けい)。20歳。176cm・58kg。子供の日生まれ。AB型。前世の記憶なし……? 高校時代のとある出来事がきっかけで拗れてしまったが、本来は正義感が強く、素直で明るい性格。

春之 伴成(攻)は室町時代の武士、しかも槍の名手という裏設定があったので、筋肉モリモリめ(特に上半身)のキャラデザになっています。
武士としては有能だけれど、年相応の大型わんこっぽい表情をさせるように心がけました。若々しく生命力がほとばしるような人物で性欲も愛の言葉も包み隠すことがないため、見ているこっちが恥ずかしくなるような言動をするし、その点は現代モノと違う、描いていて新鮮なポイントでした。

慧(受)は伴成と出会ったころは全く正反対の性格で、人と関わることから1歩も2歩も引いてしまう現代っ子……に見えて実は正義感の強い、凛とした面も持ち合わせている複雑なキャラクターです。その2人がどのように関わり、愛を育んでいくのか見守っていただきたいです!


――当て馬や重要な脇役は?
出雲 重要な脇役として登場させたのは、慧の高校時代の先輩・槙島です。あだ名は「いさっさ」。フルネームは「槙島功高(まきしま・いさたか)」。前世では室町時代の武士として、伴成&慧の前世にあたる人物と大の仲良しという設定です。現世では友人が非常に多く、お付き合いした人の数も半端ないのですが、実は本当の初恋は未だ……という裏設定があります。
作中で槙島が使っているトークアプリのスタンプは、春之先生、担当さんと「それっぽい感じ」になるように話し合って(笑)良い感じに描いていただきました。そうしたところにも是非注目してほしいです。

あと、個人的なお気に入りのキャラは美容師の「猫西」ですね。槙島功高も猫西も、どちらも「良い名前だなあ」と思ってます(笑)。

春之 今回主人公2人以外はほとんど登場しないのですが、慧の先輩・槙島は主人公2人と関わりのある人物で、キーパーソン的役割のキャラクターです。陽キャでコミュ力高め、イヤな人ではないんだけど、陰キャにとってはちょっと距離感図りかねる人……という難しい立ち位置の人でした。
しかし、慧が苦手そうにするその性格が功を奏する場合も……?? こういう人、いるなぁ(笑)という親しみをもって読んでもらえたら嬉しいです。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
出雲 タイトル:とにかく攻が受をずっと好き! という安心感を出したいなと考えていたので、タイトルも『溺愛武士の運命の相手は俺でした』と展開がはっきりと分かるものにしました。

時代考証:伴成達の生きた時代を「室町時代」と具体的に決めはしたのですが、「読みやすさ」や「分かりやすさ」を重視し、余りがちがちに時代考証をしないようにしました。
伴成の一人称は、当初は「某」だったのですが、ぎりぎりまで悩んで「俺」にしました。とは言え、分かりやすさに傾き過ぎてもいけないと考え、回想シーンでの装束や甲冑などは時代考証をしたり、春之先生と相談させていただきながら描いてもらいました。

ストーリー:伴成が「タイムスリップしてきた武士」というファンタジックな存在であることに加えて、前世や転生といった要素があるお話なので、慧は現実的でリアルな悩みを抱えている青年にしてバランスをとりました。その際、伴成が慧にとって都合の良い存在であってはならないと思っていたので、慧の問題は慧自身が乗り越える……というシーンを春之先生に丁寧に描いていただきました。

春之 作話については出雲さんの筆ぢからに頼りっぱなしです。テキストでいただいたプロットを元にネームを起こす際、話が重くなり過ぎないよう読み味を考えて少しだけ力の抜けるやり取りを追加したり、濡れ場のシーンなどは自由度高く描かせていただきました。
伴成は「溺愛武士」なので、これでもかというほど溺愛される慧の可愛さなど、お色気シーンの熱っぽさは特に意識しました。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
出雲 苦労した点:伴成は前世の慧と現世の慧の2人に出逢ってしまうので、浮気者にならないよう、調子の良い男にならないように注意しました。春之先生、担当さんとたくさんお話を重ねて出来上がっていった感じです。また、全体的にシリアスになり過ぎないように留意しました。

楽しかった点:ところどころに動物や動物モチーフを登場させたことでしょうか。あと、濡れ場は春之先生にお任せした部分が大きいので、毎回ネームがとても楽しみでした!

春之 これまで自分が原作者として描いていたときにはかなり孤独にやっている感があったのですが、今回の『溺愛武士の運命の相手は俺でした』は出雲さんと担当編集さんと私の3人で納得いくまで意見を出し合い作っていったので、その分時間はかかったけれど、こまめに相談できるチームという感じで大変心強かったです。
出雲さんと私の2人だけで考えていると、どういうわけかシリアス寄りになってしまうことが多く、担当さんにご意見を伺いつつバランスをとりました(笑)。


――今作にまつわる裏話はありますか?
出雲 当初、伴成はもっともっと中世の記録に出てくるような苛烈でとんでもない気質の男でした。「家に上がってすぐに慧の椅子を真っ二つに斬る」「自分のことを笑った配達員をヤバいくらい脅す」といったエピソードを書いてみたのですが、そうすると恋愛どころではなくなるので(笑)元気いっぱいのちょっと(?)物騒なお兄さんになっていきました。
本編では描き切れなかったのですが、最終話の後、慧は少しずつ実家とも交流するようになっていきます。その他、慧が室町時代に行くというお話も考えていました。

春之 はじめに設定を結構作り込んだのですが、2人の恋愛にフォーカスするうち本編ではどうしても描き切れない設定が出てきてしまい苦悩するところではありました。その分単行本や特典の描き下ろしで大放出しているので、ぜひぜひ見てほしいですね。


――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
出雲 執筆中にゴールデン・レトリバーのベビーをお迎えすることになり、お世話でてんやわんやしていました。

春之 原稿中心の生活だと睡眠時間を削ったり座りっぱなしだったりで自分の健康をおろそかにしがちなので、優先順位を見直し、極力規則正しいまともな生活(食事・睡眠・運動・猫を吸う)ができるように日々取り組んでいます。心と体のけんこうだいいち。


――今、何かハマっていることは?
出雲 1年ほど前からピラティスに通ってまして、腰痛や肩凝りがかなり軽減しました。デスクワークの皆さん、興味があれば是非……! おすすめです。あとは、ジムにも通い始めました。すっかり体を動かすことにハマってます。

春之 「ウマ娘」にハマった影響で5月に初めて競馬場に行きました。昔から馬が好きで子供のころ乗馬クラブに入るか真剣に悩んだほどだったのですが、改めて近くで見る競走馬は大きくてかわいくて速くて、間近で感じるレースの迫力に圧倒されてしまい、すっかり虜です。ずっと夢だった乗馬もいつか現実にしたいとの思いが強くなりました。


――BL作家になったきっかけを聞かせてください
出雲 BLにハマったきっかけは、10代の頃に知り合いのお姉さんに布教されて……だった気がします。大学受験のご褒美に初めて商業BLの漫画を買いました。それからはずっと好きで、細々とBL小説を書いて公募に応募したこともありましたし、趣味で同人誌を出したりもしていました。

それからいろいろなご縁が繋がり作詞や女性向けゲーム等のシナリオを手がける中で、プライベートで仲良くしてもらっていた春之先生とお仕事をご一緒するようになって、今回のお話が挙がった……ような流れです。BL漫画の原作はずっとやってみたかったので、先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
出雲 緊張と嬉しさが怒涛のごとく押し寄せてきています。

春之 連載スタートからちょうど1年ほどですが、実はそれより前から着々と話を進めてきたので、ようやく単行本の発売を迎えられてホッとしています。


――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
出雲 初めまして、出雲ゆき弥と申します。初めてのBL作品、単行本発売と緊張しまくっておりますが、読後感の良いあまあまな作品を目指しました。『溺愛武士の運命の相手は俺でした』、春之先生の繊細かつ骨太かつエロエロ過ぎんか???? 的タッチにも是非ご注目ください!よろしくお願いします!!

春之 著者同士、お互いに初めての試みで作品づくりはほぼ手探り状態でしたが、それぞれの力をあわせたおもしろい作品になったのではないかと思います! 出雲さんによる、乙女ゲームのシナリオなど豊富なご経験で培われた全世界を抱くほどの(?)甘さ120%ストーリーをぜひぜひご堪能ください!!!


担当編集より
春之先生×出雲ゆき弥先生初タッグ!!!
令和に突然現れたイケメン武士系彼氏×こじらせ陰キャ大学生の時代を駆けるラブロマンス『溺愛武士の運命の相手は俺でした』が10月15日にリキューレより発売です!

物語は令和の世に室町武士がタイムスリップ(!?)するところから始まります。猪突猛進、怖いもの無しの室町武士・伴成(ともなり)と、物事全てをマイナスに見てしまう現代っ子・慧(けい)はどこからどう見ても水と油。
初めこそ伴成のとんでもな行動にてんてこ舞いの慧ですが、真っ直ぐすぎる眼差しやストレートな感情に当てられる度、頑なだった心は段々と解されていきます。そして偶然出会ったはずの2人は、実はある運命で固く結ばれていて……! 2人に待ち受ける運命のいたずらとは――……!?

見どころは何と言っても骨太なストーリーと超美麗な作画です! 出雲先生の紡ぐ言葉1つ1つが、とても美しく、そして「生」を感じます。読み返すたびに深い味わい、またあらゆる意味合いが見えてきて、連載中から単行本作業までずっと楽しませていただきました。
また、春之先生の描く画面の密度&遊び心には連載中何度も感激しっぱなし! 「こんなところまで!?」と、まるで宝探しのようで1枚ずつ拡大しながらチェックするほどでした!

そして、お2人が作り上げたセクシーなシーンは大満足間違いなし! 室町武士の伴成は見た目の通りの体力お化け。
しかし、愛しい人への気遣いや甘さはそんじょそこらの現代っ子には負けません。逞しい体で時に激しく、時に優しく……あんなことやこんなことまで……♥︎ そんな伴成の溺愛ぶりに慧も頭のてっぺんから足の先までとろけっぱなし……! 行為中の体位や表情1つ1つに春之先生の画力が光っております。

見どころを挙げたらキリがないぐらい、見どころ盛りだくさんの1冊です。溺愛武士の500年に渡るド執着、皆さんもこの恋の行く末をぜひ見守ってください!

 

コミックス『溺愛武士の運命の相手は俺でした

 

特典情報

 

 

アニメイト限定:描き下ろし4Pリーフレット
中央書店限定:描き下ろし4Pリーフレット
とらのあな限定:描き下ろし両面イラストカード
ホーリンラブブックス限定:イラストブロマイド
書泉様限定:イラストカード
特約書店&OVL通販:共通描き下ろし漫画ペーパー
電子書店:描き下ろし2P漫画


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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

面白そう!タイムスリップもの大好き。買う。表紙ももうちょっと武士っぽければ良かったのに。室町って珍しい。

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