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 桑原水菜先生 インタビュー

2013/08/21 12:47

小説『神王の禁域』(リブレ出版)8月19日発売
桑原水菜先生の新刊は、8月19日にリブレ出版「ビーボーイSLASHノベルズ」からリリースの『神王の禁域』。神と王の関係性や、独自の世界観にどっぷり浸かって楽しめるファンタジー作品です。それでは「801 AUTHORS 108」180回目のゲスト、桑原水菜先生どうぞ!

Q1. 新刊の紹介をお願いします!
今回は「神」と「王」の物語です。
舞台となるオンコー国には、王以外には踏み入ることのできない禁断の神殿があります。
王はそこで毎夜のごとく「蛇神の女と交わる」のがしきたりなのですが、新しい王となったシンハがそこで目にしたものは……、という感じで物語は始まります。
蛇神ナガとの出会いが、王であるシンハの運命を大きく動かします。
主人公のもつ「秘密の能力」がストーリーの肝になっていきます。

Q2. 主要キャラは、どんな人たちですか?
主人公のシンハは、奴隷から王にのしあがった野心家の若者ですが、生まれながらに大きな秘密を抱えています。
悪事も厭わない、計算高い若者で、やや剣呑な皮肉屋として描きました。
一方のナガは、不老不死の蛇神で、不遜ですが、神らしい威厳を備えた男です。
飄々としているところもあって、意外にもチャーミングな人になりました。

Q3. 今作のこだわりポイントは?
「神を養う」儀式です。
前作の『犠牲獣』では「王」が「神を養う」ために「生贄」を捧げる物語でしたが、今回はその「王」が自らの神聖な体液で直接「神を養う」という設定で、エロティックな「飲精」の場面が何度も出てきます。
その儀式には、捕食に近い嗜虐性があるように思うのですが、あまり生臭くならず、できるだけ甘美な場面になるよう、描いてみました。
 
Q4. 今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!
きっかけとなったのは、アンコール・ワットへの旅でした。
ある遺跡に残る伝説から、着想を得ました。
ヒンドゥーの神々は、エロスが力の根源だったりするので、たいへん心惹かれます。
以前グアテマラにも行ったのですが、アンコール遺跡とマヤ遺跡は(太平洋を挟んでますが)共通点が多くて、遺跡から眺める密林の景色なんかは、ほんとうにそっくりでした。
そんなきっかけもあって『犠牲獣』とはまたひと味ちがうアプローチからもう一度「神を養う」話を描いてみたくなりました。

ちなみに私が出会ったカンボジアの女の子たちは、皆さん元気で、ちょっと小悪魔的なところがありました。
タイ式マッサージをしてくれた子から、店を出る時に「私はここよ」とばかりに腰をつねられたのが忘れられません……。
 
Q5. 今回のリリースに対して、お気持ちはいかがでしょう?
雑誌で発表して以来、二年ぶりの『神王の禁域』です。
大幅な改稿を経てますので、いろんな意味で緊張しております。

Q6. ちるちるユーザーに、メッセージをどうぞ!
王と神の、執着愛を描いてます。
褐色肌と筋肉美は永遠のテーマです。
「エロスと祭祀」というキーワードに心惹かれる方は、是非!

リブレ出版 担当編集/川隅さんより
桑原水菜先生のビーボーイ作品第2弾です!
野心を抱いて血塗れの手で成り上がった王の位…でも、王としての日課は美丈夫な蛇神に自分の精液を与えること…っ!!!
桑原先生の描く、古代の神々とそれを崇めた人々にインスパイアされた世界は、しかし、こんなくどくどしいあらすじ読むよりもずっとずっと本編の方が面白いです(>_<)
高嶋上総先生渾身の描き下ろしカバーイラストの二人!!! 
この二人の眼力の強さを念頭に、一気に読んでみてくださいー! 絶対面白いです!!!
王として、蛇神として、出会った二人が何故こんなにも強烈に惹かれあってしまうのか、愛し合うこととはどういうことなのか、蛇神ナガと王シンハの二人と一緒に過ごしてみてほしいです!!!

そして雑誌『小説b-Boy2013年7月号』に書き下ろしの短編が載っているのですが、そちらの蛇神様と王様は一転してコミカル。
王都に起きる怪事件を「じっちゃんの名にかけて!」と言わんばかりに快刀乱麻です♥ 
ここで大活躍の蛇神しもべ達もわちゃわちゃとかわゆすですよー!!! 蛇萌え(いるのかな?^^;)の方々は絶対チェックの一本です!

(c)桑原水菜/高嶋上総/Libre Publishing

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