小説『恋をひとかじり』(新書館)7月9日発売桜木知沙子先生の新刊は、本日7月9日に新書館「ディアプラス文庫」からリリースの『恋をひとかじり』。特にファンのみなさんは「待ってましたー!」な、二年ぶりの新作です。高校生×社会人の恋愛を優しく描いた一冊。それでは「801 AUTHORS 108」145回目のゲスト、桜木知沙子先生どうぞ!
Q1. 新刊の紹介をお願いします!食品卸会社に勤める24歳の社会人と進学校の野球部所属の高校3年生、立場も年齢も違うふたりが通勤バスで知り合い、そこから親しくなっていく物語です。近づいたり離れたり、ゆっくりじれじれと恋は進みます。イラストは三池ろむこ様が描いてくださいました。本当にきれいで可愛いです。
Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?柴犬のシバゾウです! ……すみません、嘘です。林檎農家の大家族の中でのほほんと育ってきた、家族思いの温和な朋樹(受)と、家族の縁が薄く、無自覚に心に寂しさを抱えている、格好よくて少し乙女でしっかり者の秀成(攻)です。
Q3. 今作のこだわりポイントは?主人公ふたりの年代が少し若めということもあり、青春っぽい感じを目指してみました。日常のシーンもラブなシーンも、青くて酸っぱくて甘い雰囲気が出せているといいのですが。
Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!今回主人公の家が林檎農家ということで、原稿を書いている間中とても林檎が食べたくなり、日々しゃりしゃり齧っていました。しかし「一日一個の林檎は医者知らず」のはずなのに思いきり強烈な風邪を引いてしまったのはなぜ。
Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?いつも新刊を出していただくたび、どきどきそわそわ落ち着かないのですが、今回は新作の文庫としては二年ぶりということで、落ち着かなさが普段の千倍くらいです。お手に取ってくださったかたに、少しでもお楽しみいただけますようにとただただひたすら願っています。
Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!はじめまして、こんにちは。いつも大体札幌を舞台に話を書いています。年下攻、受視点、ちょっぴり年の差、必死な攻、悩む受、柴犬――これらの言葉にピンときたかたは、よろしければお手に取ってやってくださいませ。どうぞよろしくお願い致します。
編集部からのコメント桜木知沙子先生ファンの皆さん、お待たせしました。二年ぶりの新刊をお届けします!
本作は受の朋樹視点で、年下の秀成との出逢いから、友情を築いていく喜びや、相手への気持ちが恋になっていく戸惑いや揺れる心を、しっとり切なく描いた等身大の高校生攻×社会人受の恋です。朋樹は自分が年上で大人なので、秀成への感情をセーブし、一度は恋心を抑えつけますが、秀成はそれを年下のがむしゃらさで越えてきます。年下攻ラブの醍醐味、ぜひ味わってください!
その秀成ですが、基本的に格好いい系です。口数も少なく、表情もあまり動かない、ちょっと怖く見えたりすることもある子です。でも、言うことや考えることがたまにとても可愛いんです。朋樹もその可愛さに気づいて、やられてしまったところがあります。年下攻の可愛さ、全開です♥
もぎたて林檎みたいに甘酸っぱい二人の恋を、ぜひ多くの皆さんに楽しんでいただけますように……!
(c)桜木知沙子/三池ろむこ/新書館