コミックス『CANIS -Dear Mr.Rain-』(茜新社)6月28日発売6月28日に初コミックス『CANIS -Dear Mr.Rain-』をリリースのZAKK(ザック)先生。茜新社のアンソロジー『OPERA』での連載が一冊にまとまり、「EDGE COMIX」からデビューです! それでは「801 AUTHORS 108」135回目のゲスト、ZAKK先生どうぞ!
Q1. 新刊の紹介をお願いします!帽子屋を営む主人公が、雨の日に道端で倒れていた謎の男を拾うところから話は始まります。
全く接点のない二人が、それぞれの過去を思い出しながらお互いを見ていくんですが、なにぶん0からの始まりなのでまっさらな「他人同士」であるわけです。
だけど一目見た時から気になって気になって仕方がない、こういう感覚を何と呼ぶのか…と、そういったものがテーマとなっている漫画です。
Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?ドがつくほどのノンケです。特に帽子屋の方。
自分勝手で我侭で感情の起伏が激しい…ように見えて、実は落ち着いている。短気だけど。
職人なので、自分の技術向上のことばかり考えていて、あまり本気で恋愛してこなかったタイプです。
勿論、男にそういう感情を抱くのなんて論外。頭にないです。
一方の、相手である年下のニューヨーカーもなかなか難しい子で、恋愛感情どころか感情自体が乏しく、「自分」というものをあまり表に出しません。というか、表に出せないことも隠し持っていたりするので、出したくても出せないといった感じです。
うーん…。本当にくっつくのかな、この二人…。
Q3. 今作のこだわりポイントは?全体を通して一つあげるとしたら、「距離感」です。なんとも微妙なもどかしい距離を二人肩並べて歩いてます。
同じ人間であるはずなのに、違う生き物に見えてしまって接し方がいまいちわからないという、そんな二人の会話も見所ではないかと。
あとは、キャラの目の動きと仕草。それから雨の表現です。
Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!煙草を観察しすぎてなんだか自分も吸っているかのような感覚に陥りました。
いや、吸えないんですけどね…。
Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?初めての単行本なので、毎日そわそわしています…。全身が痒い。
でも単純に楽しみです!
Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!BLというにはそういった要素は少なめですが、恋だとか何だとかでは表せない、男の世界ならではの心情を楽しんで頂けたら幸いです。
ちなみにこちらのシリーズの新章が今月発売の『OPERA vol.39』より始まりますので、そちらも合わせて宜しくお願いいたします!
編集部からのコメント『Dear Mr.Rain』は序章です!
そのうえ主人公二人がノンケなので、なかなかそっち方面には思考がいかなくて…。
期待している読者さんには申し訳ない!
しかし、そういった男性同士がどうやって相手を知り、どういうきっかけで気になっていき、どのようにかけがえのない存在となっていくか、という大切な部分が丁寧に描かれた作品です。
『
OPERA vol.39』からはじまる続編『Dear Hatter』は、さらに過去や二人の関係に踏み込んだ作品となる予定です。
実は単行本でも“その先”がちょっとだけ見れますよ…(コソッ
今後の展開にぜひご期待ください!
(c)ZAKK/茜新社