小説『背中で君を感じてる』(新書館)6月8日発売いつき朔夜先生の新刊は、6月8日に新書館「ディアプラス文庫」からリリースの『背中で君を感じてる』。イケメンJリーガー×新人警備員のBLストーリーです。今回のインタビューでは、いつき先生の取材力も垣間見ることができます! それでは「801 AUTHORS 108」122回目のゲスト、いつき朔夜先生どうぞ!
Q1. 新刊の紹介をお願いします!出会いはスタジアムの関係者用駐車場。新人警備員の主人公は、サッカーにうとくて、なんと地元チームのGKを足止めしてしまいます。強面で態度のでかいその男を怖がっていたはずなのに、ふとしたことから、自分を気にかけてくれていることを知って……というお話。恋も仕事も真っ向勝負! な体育会系恋愛をお楽しみください。
Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?受の士朗は、剣道五段の腕前ながら、春風みたいにふんわりした子。ちょっとドジだし、気の弱いところもあって。でも、いざとなるとオトコマエ。攻のピンチを救ったり、えっちのときも「退かない」ところを見せてくれます。
対する攻の鬼束は、ユニフォームの色と名前と強面のせいで「赤鬼」なんて恐ろしげなアダナがついていますが、本当はとても優しい人。特に後半では、デレデレに甘くなっちゃって、目もあてられません。
Q3. 今作のこだわりポイントは?男同士だということに加えて、有名スポーツ選手と普通の男の子が恋愛するのって、ちょっとハードルが高いというか、いろいろと障害がありますよね。それを乗り越えていく二人のがんばり、そしてその先に二人を待つ甘甘な時間を、熱く爽やかに描かせていただきました!
Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!地元サッカーチームを、市民ボランティアとして支援しています。その縁で、Jリーガーもなんだか身近な存在に。でも、せっかくゲットしたものの、自粛したエピソードも多々。作中、選手お見送りの警備員たちが長々と待たされるシーンがありますが、あれは本当は、ドーピング検査に当たった選手の〇〇〇〇が出なかったせいなんですよ。
あ、ちなみに本作の登場人物にモデルはいませんので!
Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?数えてみたら、これで13冊目なんですね。でも、発売前はいつもドキドキしてしまいます。読者のみなさんが、主人公たちを好きになってくださるだろうか、楽しんでいただけるといいなあ、と思って。特に地元ネタが入ってると、いっそう反応が気にかかります。
Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!初めまして。また、すでに感想を書いたり本棚に登録してくださってるユーザーさま、ありがとうございます。これからもどうぞよろしく。
今作はJリーガー×警備員ですが、サッカーのお好きな方もそうでない方も、ぜひ手にとってみてくださいね。
また、雑誌掲載分もラブ増量の方向で手を入れていますので、雑誌で読んでくださった方も、どうぞ最初からお読みください。
編集部からのコメント本作は受の士朗視点で、思わぬ出会いからだんだんに距離を縮めていく様子、そしてあることへの嫉妬から恋に気づき……が丹念につづられた、地に足のついた、かつドラマティックな恋愛ものとなっております!
攻の鬼束はJリーガー。チームNo.2のイケメンというところになかなかのリアリティがあるのでは? そして何より、恋する相手を本気で思い、大切にするいい男です。きっと読者の皆さんも、鬼束に愛されている士朗のことがうらやましくなるはず。
また、いつき先生と言えばお仕事BLに定評がありますが、本作は警備員ものです! 読めば明日から警備員の仕事が出来そうなくらい(多分)、本格的なお仕事描写が光ります。ここもいつき作品の魅力となっていることと思います。
真面目で一途な二人の恋と仕事ぶりを、ぜひ多くの皆さんに楽しんでいただけますように……!
(c)『背中で君を感じてる』いつき朔夜/宝井さき/新書館