01/19 奥田枠先生インタビュー 俺様支配者×気弱なルームメイト♥攻めの死から始まるサスペンスBL!!コミックス『Kの支配者』
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2021/08/11 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2806回
佐藤もぶ/KADOKAWA/B's‐LOVEY COMICS
コミックス『Ωとαの偽恋協定』8月12日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
「運命」という言葉が嫌いなΩのあまねは、あまねが“運命の番”だと言う御曹司でαの音羽と出会う。彼は“運命の番”を嫌っており、本能に抗い自らをコントロールできることをある人物に証明するため、“運命の番”であるあまねに協力してほしいと懇願する。発情期がまだきていないあまねには音羽が自分の“運命の番”かわからなかったが、彼の思いに共感し引き受けることに。そんなある日、音羽と話している最中にあまねに初めての発情期がきてしまい……。
――作品紹介をお願いします。
「運命」という言葉にそれぞれ嫌悪感を持つΩとαが、利害の一致から始めた実験という名の付き合いを経て互いの家庭環境の問題に触れながら次第に惹かれていくお話です。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
何でもできるけど実は不器用で臆病な攻め×年上相手にもついつい世話を焼いてしまうお兄ちゃん気質な受けです。零司は待てと我慢ができる攻め…! と思いながら描いてました。表向きはとっつきにくいですが、根っこは繊細な人です。逆にあまねの方は、ちょくちょく悩んだりなどするシーンもあるのですが基本的にはサッパリしているし素直でまっすぐなタイプだと思います。
――当て馬や重要な脇役は?
零司の幼馴染みの誠人と妹の結希です。誠人は零司とあまねの関係が決定的に変わるきっかけ、結希は2人が出会うきっかけです。年の離れたお兄ちゃんと妹という属性が好きなので、零司と結希の2人を描く時はウキウキしてました(笑)。また誠人のようなメインの2人を茶化したり煽るタイプはとても描きやすく、喋らせるのが楽しかったです。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
オメガバースにおける「運命の番」というある種システム的なものに対して、それをよく思っていないαとΩが実際にそこに当てはめられてしまった時にどうなるのだろう、と思いながら話を考えました。運命だから絶対にラブラブになってしまうのではなく、時間をかけて互いの心に寄り添いながらその人自身を好きになっていく…というのが描けていればいいなあと思います。
あとこだわりというほどでもないのですが、攻めには美しくあってほしいので零司の睫毛は欠かせませんでした…! あまねの方は下睫毛ありのデザインにしましたが、こちらは女の子っぽくならないように表情などで男の子だと感じられるよう気を付けました。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください。
オメガバースを読むことはあっても、いざ自分でお話を作ろうと真剣に向き合った時に自由度が高すぎて理解するのに頭が混乱したことでしょうか。本当に様々な設定があって、自分の中でこういう設定にしようと固めるまでが大変だった記憶があります。
また連載を始める際に担当さんから「格好良い攻めで」と言われていたので格好良い攻め…格好良い攻め…と念じながら描いてはいるのですが、気を抜くとつい可愛い攻めとそれにきゅんっとする受けになってしまいちょいちょい描き直したりなどしていました。
――今作にまつわる裏話はありますか?
結希側の家族と、零司の母違いの姉などの設定は尺の都合でバッサリ消えました。ちょっとウェットな設定にしすぎたので無くしてちょうどよかったのかもしれません。考えている時は楽しかったのですが(笑)。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか。
椅子に座っている際あまりにもお尻が痛いので新しいクッションを買ったところ、びっくりするくらい楽になって感動しています。ほぼ座りっぱなしな作業なのでもう少し自分のお尻に気を遣い大切にしようと思いました…。
――今、何かハマっていることは?
どこに出すわけでもないのですが、文章と日本語力の勉強と思いながら時々小説を書くことです。正直小説と呼ぶには拙すぎるものの、ここの表現はどうしようと悩みながら言葉を探したり黙々と文字を打ち込むのが楽しいです。
一本あたり10000字を超え始めると、おっ書いてるな~と自分で自分を褒めてます(笑)。が、漫画もそうなのですがとにかくエンドマークを付けて完成させるのが難しいので途中で止まってしまいがちです…。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
2冊目のコミックスとなりますが、1冊目の時と同じく凄まじく緊張しています。ほ、本当に出る…? などと怯えつつ、担当さんを始めデザイナーさんやたくさんの方々に素敵に仕上げていただいているので、あとはもう興味を持って手に取って下さった方に楽しんでいただければ、と願うばかりです。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ここまでお読みいただきありがとうございます。不器用な零司と、初めての発情期から恋までであわあわなあまねがきちんと番になるまでのお話を見守っていただけましたら幸いです。よろしくお願いします!
担当編集より
今回の佐藤先生のコミックス表題作はオメガバース作品で、「運命」に翻弄されてきた二人のお話です。Ωで世話焼きのあまねを「運命の番」だという、αで一見ドライでクールだけど本当はとてもやさしい零司は、あまねにある提案をします。あまねはまだ発情期が来ていなかったので、零司が本当に「運命の番」かはわかりませんでしたが、その提案を受け入れ定期的に彼と会って話すようなり、徐々に二人に変化が訪れ……という内容です。
「運命」を否定したいのに零司への想いが増していく様子は、切なさを感じます。そういった描写もありつつ、あまねがいる施設の子どもたちとあまねや零司とのやりとりにほっこりするシーン、描き下ろしでは溺愛要素もあるという、見どころ満載の1冊となっています。各特典にも溺愛やキュンが詰まっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
応援団書店限定:両面イラストカード(片面描き下ろし)
アニメイト限定:4Pリーフレット
コミコミスタジオ限定:描き下ろしペーパー
とらのあな限定:4pリーフレット
電子書籍限定:描き下ろしショートコミック
コミックシーモア限定:描き下ろしショートコミック
Renta!限定:描き下ろしショートコミック
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(C)佐藤もぶ/KADOKAWA