あまさわ蟹先生インタビュー

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あまさわ蟹先生インタビュー 消極的男子と積極的な元同級生の“似てないけど心地よい”ルームシェア!初コミックス『似てない僕らのままで続く』

2021/06/06 17:00

友達以上恋人未満!型にはまらない「二人だけの幸せ」とは…

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2741回
あまさわ蟹/リイド社/SPコミックス mimosa
コミックス『似てない僕らのままで続く』6月10日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
中学の同窓会に初めて参加した吉村は、帰りの駅に向かう途中、学生時代はほとんど接点のなかった安達に声をかけられる。同窓会で恋愛について吉村が自分の意見を友人にきっぱりと話していたのがカッコよかったという安達に驚く吉村。ある日終電を逃した吉村は、駅でパリピな友人達と一緒にいる安達と遭遇し、家に泊めてもらうことに。恋人と住んでいたという広すぎる家でのルームシェアを提案された吉村は、実は安達と趣味が合うことを知る。住む世界が違うと思っていた相手と始めたルームシェア。それは小さな変化の連続で──

 

――作品紹介をお願いします
中学時代は同じクラスの中でも接点の無かった2人が、大人になって再会し、同居、少しずつ距離を縮める話です。
『似てない僕らのままで続く』というタイトルの通り、2人がお互いの違う部分を否定せずに、自分らしいままでいられる話にしたいなと考えていました。

――主人公たちはどんな攻×受ですか?
帯に表記してある通り、どちらが攻めか受けかは決めてません。
黒髪の方の吉村は消極的で、一人で何でも完結できるタイプ。恋をした事がなく、その点について本人は他の人とズレがあるなとは感じていますが、悲観はしていないです。
恋を楽しんでいる人たちの事を違う世界の人のように感じています。
安達は積極的で明るく、社交的。集まりの中心に自ずとなってしまうタイプです。
ひとりでいるのが苦手で、常に誰かを好きでいるような人物です。周りのこと、そして周りに自分がどう思われているか気にしてるんじゃないかなって思います。





――当て馬や重要な脇役は?
脇役と言えるか分からないんですが、2人がライブに行くアイドルの子達はお気に入りです。
女の子を描くのも好きなので、一話に一回は女子を登場させました。
安達と同じ美容室で働く同期のすみれちゃんも単行本の書き下ろしでたくさん描けて楽しかったです。
安達とすみれちゃんは大人になってから知り合った間柄ですが、それ故に話せる事があり、仲が良いようです。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
友達でも恋人でもない曖昧で呼び方の分からない関係が昔から好きなので、そういう2人を描くことにこだわりました。



――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
曖昧な関係の2人を描きたいと思って描きだしてはみたものの、プロットやネームで迷走しだすと、なにか進展させた方がいいかなと血迷ってしまうことがありました。
その度に担当さんが引き戻してくれてありがたかったです。
あと日常漫画を描くとなると、自ずと食事シーンが増えることに気付きました。ご飯を描くのが毎回大変だったので、もっと練習します!


――今作にまつわる裏話はありますか?
元々前後編で考えていたプロット・キャラクターでした。担当さんと話して、3話に伸ばしてもらったんですが、2話描いてるぐらいの時に、3話でも終わらないな?! って事になって、最終的に5話になりました。
2人の関係の変化をゆっくりのんびり2人らしい速度で描かせて頂けて有り難かったです。
5話描いたのに考えていた細かい設定等はほぼ本編には出てきませんでした。家族構成などなど。
ちなみに吉村はひとりっこで、安達は姉と妹に挟まれた3人兄妹の真ん中です。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
特典の作業をしている時の思い出なんですが、花火を見るシーンの下書きの時に、遠くに聞こえる花火の音ってどんなんだっけ?って考えていたら、外から花火の音が聞こえてきてびっくりしました。
ゲリラ的に花火が上がる日だったみたいです。部屋からちょうど見える位置に上がっていたので、資料の写真も撮れて嬉しかったです。

――今、何かハマっていることは?
この連載中、爆弾もずくや茎わかめをたくさん食べてた時期がありました。海藻にハマっていたみたいです。
茎わかめについてはいろんなスーパーに行って各社の茎わかめを買って食べ比べしました。もう何も覚えてないですが…。


――BL作家になったきっかけを聞かせてください
イベントで出した同人誌を読んで下さった担当さんからメールを頂いた事がきっかけです。
まさかそんなメールが私にくると思っていなかったので、 最初はめちゃくちゃ怪しんでました。
デビューまでのエピソードで印象的なのは、なかなかペンネームが決まらなかった事ですかね~蟹の方は長く使ってる名前なので、未だに「蟹」と下の名前で呼ばれた方がしっくりきます。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
コミックス作業してる間は、ずーっとほんとにコミックスでるのか!? って半信半疑だったんですが、発売日が近づくにつれて、緊張が高まってきてます!
楽しみな気持ちも、もちろんあるんですがドキドキが一番です。読んでいただけた方に好きになって貰えたらいいなと思います。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
初めまして! あまさわ蟹といいます! ここまで読んで下さってありがとうございます。ぜひ漫画も楽しんで頂けたらと思います。よろしくおねがいします。



担当編集より
あまさわ蟹先生の生のデビューコミックス『似てない僕らのままで続く』は中学時代の同級生・吉村と安達の、名前を付けることのできない友達以上恋人未満な関係を描いたお話です。

吉村は少々ブラックなデザイン事務所に勤める、今まで恋をしたことのないデザイナーです。
一方の安達は恋愛、だけでなく人間のことが大好きな美容師です。
友達は一握りしかいない陰キャな吉村と、友達がたくさんで恋愛も好きな陽キャの安達は、学生時代は一切接点がありませんでした。
ですが、同窓会で再会したことをきっかけに相手の意外な一面を少し知り、安達からの提案で二人はルームシェアを始めることになります。

根っから性格が異なる二人ですが、共通点もあります。
同じバンドが好きだったり、気になるアイドルが同じだったり…。
住む世界が違うと思っていた相手のことを敬遠するのではなく、自分も相手も変えることなく受け入れる優しさが二人にはあります。

そうやって心地よい距離で過ごしていた二人ですが、安達のキスシーンを見たり、安達の元カレと接することで、吉村の中には今まで抱いたことのない感情が生まれます。
自覚のないヤキモチと言えば簡単ですが、吉村はその感情につける名前を知りません。
そのもやもやを一個一個解決し、少しずつ二人は「隣に相手がいる」ことが日常になっていきます。
吉村の中で安達が特別になっていく過程を楽しんでいただきたいです。

描き下ろしは大ボリュームの22ページです!
初めての外での待ち合わせや、安達の友人と飲むことになった吉村の反応、など、本編では見ることのできなかった二人の一面を見ることができます。
特典もそれぞれ可愛い二人を読むことができますので、興味のある書店さまでご購入くださいませ。

このお話は友達以上恋人未満な、「二人だけ」の幸せの形を描いています。
これが今の二人にとっての心地よい関係で、周りを気にすることなく相手を大事にする吉村と安達はきっとこれからもいろんな「似てない」を共有しながら、少しずつ少しずつ、関係を深めていくのだと思います。

似てないのにお互いに馴染んでいく二人だけの関係を描いたデビューコミックス、お楽しみください!

コミックス『似てない僕らのままで続く

 

 

特典情報

 

 

【全店舗描き下ろし】
アニメイト:4pリーフレット
コミコミスタジオ:4pリーフレット
ホーリンラブブックス:4pリーフレット
協力書店:漫画ペーパー
シーモア:5p漫画
※電子版は6/10(木)~シーモア先行配信、6/24(木)~その他書店配信

特典の詳細はmimosaのホームぺージ

 

その他情報

 

単行本発売日の6月10日(木)よりmimosaのTwitterで非売品のポスターとPOPが当たる企画を実施します。
詳細は6月10日(木)以降、mimosaのTwitterをご確認ください。

ちるちるユーザーサイン本プレゼント

 

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(C)あまさわ蟹/リイド社

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