miso先生インタビュー

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miso先生インタビュー複雑で歪な支配関係♥ カースト最上位のカリスマ×大人しそうな転校生の儚く美しい純愛コミックス『春の修羅』

2021/03/25 17:00

その危うさと美しさ、一度読んだら目が離せない！青く甘い初恋物語

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2669回
miso／ふゅーじょんぷろだくと／ポーバックス BABY comics
コミックス『春の修羅』3月24日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
母親の再婚を機に田舎へ引っ越してきた丹川春生（にかわはるき）。そこで出会った樋村篝（ひむらかがり）という同級生に突然、下僕にされてしまう。絶対的権力と有無を言わせぬ雰囲気を放つ篝。逆らえない春生は、彼の瞳の中で燃える激しい炎から目が離せなかった。

――作品紹介をお願いします
王道の学園モノ、学園内カースト、思春期特有の閉塞感や焦燥感をテーマにしました。
主人公の春生と篝の危うくも、どうしようもなく青くて甘い初恋の物語です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
学園カースト最上位の支配的な攻めと、一見儚げで大人しそうな美少年の転校生受けです。

――当て馬や重要な脇役は？
学園カーストをテーマにしているので、様々な立ち位置の生徒たちが強い者に影響されていくリアルな残酷さが見所の一つです。
また、篝にとって強い影響を与えた兄、恒(ひさし)にも注目してほしいです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
傍から見ると、支配者である篝のいいなりになっているだけのように見える春生ですが、二人の間にある複雑な支配関係を表現することに力を入れました。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
春生は「顔がきれい」なだけのダメ人間、という設定のキャラなので、見た人が顔がきれいだから仕方ないな……と思ってもらえるような作画するのが大変でした。また前半は春生がただの大人しい子、という描き方をしていましたが後半にだんだんただの大人しい子じゃないぞというシーンを描けるようになって描くのが楽しかったです。　

――今作にまつわる裏話はありますか？
作中に出せませんでしたが篝の母親は由緒正しき地主の娘で、春生のお母さんは有名な不良娘でした。同じ町に住んでたので当然お互いのことを認識してたけれどお互いに嫌っていただろうな……等とお母さん同士の関係性を想像して楽しんでいました。　

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
春生の篝への信仰が恋に変わるシーンがどうしても思いつかず、担当さんに勧められて新興宗教関連のドキュメンタリーを見まくっていた時ふと我に返って、なんで青春恋愛漫画描いてるのに宗教のこと調べてるんだろう……と思って呆然としました。

――今、何かハマっていることは？
人生で初めて歌を歌って踊る大人数の男達を死ぬほど応援しています。好きな男に天下を取って欲しいです!!

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
とてもうれしいです！いつもながら好き放題性癖を詰め込んで描かせてくださった担当様や出版社様には大変感謝してます。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
いつも評価やレビュー本当にありがとうございます。
好き放題描かせて頂いた為に、王道学園青春BLのつもりで描いていたのがもしかしたら王道ではないかもしれなくて読者の方々に広く受け入れて頂けるか少し心配です……。
けれど、恋というテーマに正面から真剣に取り組んだ作品ですので読んで頂いた方に少しでも響くものがあれば嬉しいです。
そしてぜひレビュー等でたくさん宣伝して頂けると嬉しいです……！

ふゅーじょんぷろだくと営業Kさんより
miso先生の描かれるキャラクターは皆、とても人間くさいのにどこか儚くて、破滅的で恐ろしいのに息をのむほど美しい。
そんな彼らの魅力に、貴方もきっと虜になるはずです。

支配、信仰、執着、嫉妬、復讐。様々に渦巻く感情を鮮烈に描きながら、それでいてどこまでも王道な純愛物語を、どうぞお楽しみください。