09/19 ゆたか先生インタビュー 世話焼真面目ワンコ×不登校ツンデレのドタバタ青春ラブ♥初コミックス『残念イケメン風紀委員がウザすぎる！』
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2020/10/02 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2489回
さとう蜂子／コアマガジン／drapコミックスDX
コミックス『セックスが気持ちイイって本当ですか?』10月2日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！
STORY
新宿二丁目にあるゲイバーには、限られた顧客しか知らない裏メニューがある。それは手と口でお客様を気持ちよくイかせること! 本当はお尻も使った方が稼げるけれど、ボーイの吉野はセックスをするのが怖くてNGにしていて…。だけど、毎週指名してくる贔屓客・御門からお尻を狙われ!? 「本当に気持ちいいんですよね」? ーー遂に、許してしまった吉野は…?
――作品紹介をお願いします
表題作「セックスが気持ちイイって本当ですか？」(旧題：吉野君はセックスが怖い)と同時収録「佐倉さんはボディガードを落とせない」は同じゲイバーが舞台です。
表向きオーセンティックな雰囲気の普通のバーですが、限られた顧客だけが知る秘密の裏メニューを頼むとボーイを買えるというウリ専も兼ねたお店です。
元々は「同じお店をテーマにした1話完結のオムニバス形式で」という企画だったのですが、打ち合わせを重ねているうちに通常の連作となりスピンオフまで繋がりました。
表題作「セックスが～」はVIP顧客×ウリ専ボーイで、キスもアナルもNGな怖がりのボーイ・吉野(受)が手慣れたお客様・御門(攻)と触れ合ううちに心(と体)を開いていきます。
スパダリに溺愛されてメロメロになったり切なくなったりする様子を楽しんでいただけたらと思います。
「佐倉さんは～」は店のボディガード×ウリ専ボーイで、ビッチで破天荒なボーイ・佐倉(受)が純情一途なボディーガード・真知屋(攻)に絆されていきます。
順を追っていく表題作とは逆に、ドライな体の関係から入っていくドラマ仕立てです。
「むずかしい二人」は国内デビュー作となる読み切りで、法廷では犬猿の仲な弁護士・北田と検事・南が実はデキているという話です。
法廷で会った時だけ寝る細いセフレのはずがお互い本気になってしまい、深い関係になりたい攻と一歩踏み出せない受の不器用な恋愛模様を描いています。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
受の吉野はシャイで自分の感情に振り回される普通の若い子として描きました。
エロい事に興味があり、生活費学費だって稼がないといけないのに、本能的に怖い気持ちが勝ってしまって本番に至れない。
御門を好きになっていく事で段々とその気持ちが綻び、自然と相手を求めるようになっていく気持ちの変化が描けていれば幸いです。
攻の御門は育ちの良い柔和な性格ですが、実業家なだけあって自分のやりたい事は実現させていく強引さがあります。
セックスも手慣れている分、吉野みたいなウブなタイプが新鮮なのかもしれません。
――当て馬や重要な脇役は？
重要な脇役は佐倉でしょうか。
「セックスが～」の1話からえらい人気があり、スピンオフを描かせていただく事になりました。
私自身ビッチ受が大大大大好きなので嬉しいです。
吉野とは真逆に、自分の欲求に素直で奔放、愛嬌があり強かなキャラとして描きました。
基本的には優しいのですが気を許した相手にはワガママな面が出てしまう、その相手が真知屋だったんですね。
よくホクロを描き忘れるので担当編集さんにチェックしてもらってました。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
御門の表情でしょうか。
本編に御門視点の描写がないため、吉野に愛情が芽生えていく様子をモノローグなしで伝えるようにしないといけませんでした。
ワンシーンで大きく恋に落ちるというよりは、触れ合ううちに愛情ポイントが加算されて溢れてしまった、という形にしました。
うまいこと伝わっていると嬉しいです。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
楽しい点に関しては漫画作業全部楽しいのですが、特に黒髪のツヤベタ作業が好きです。
苦労話といえば佐倉の作画が一番骨が折れました。
細い毛＋グラデトーン＋ベタ影の髪に泣きホクロとピアスまであって「何故こんな凝ったデザインにしたのか？」と大分過去の自分をはたきたかったです。
――今作にまつわる裏話はありますか？
「セックスが～」の吉野は美大のデザイン科の設定ですが、私自身が美大に関してさっぱりだったので友人達に頼って「これを持ってたら一発で美大のデザイン科生とわかるアイテム」を教えてもらいました。
「佐倉さんは～」の二人がよくお姫様だっこしてるのは映画「ボディガード」のオマージュです。ボディガードものなので…。
「むずかしい二人」
主人公の自称"霞ヶ関の種馬"は「Queer As Folk」というドラマに出てくるプレイボーイの通称"ピッツバーグの種馬"にちなみました。
よく考えたら弁護士だからっていつも霞ヶ関にいる訳ではないのですがイメージで…。
法廷の雰囲気を知るために実際に東京地方裁判所へ傍聴に行きました。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
友人達がたくさんお祝いしてくれた事ですね。
感想、名前の蜂にちなんだプレゼント、ファンアート、本文をプリントアウトして付箋感想ファイルを作ってくれた友人もいました。
本当に言葉では表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。
また、英語圏の方から印象的なメールを頂きました。
最初は作画環境や練習方法についての質問だったので、実際に使用しているツール等を回答をしたところ、
その方は「元々絵を描いていたけど長く筆を置いていて、でもあなたの漫画を読んでまた描きたくなったから頑張る」と返信をくださったんですね。
それがすごく嬉しくて、私の方が励まされた気持ちでした。
――今、何かハマっていることは？
ニンニク注射に… 肉体疲労と肩こりに抜群に効きます。
現行の他社連載と単行本作業を並行していた時、休みも運動時間もとれなかったのでトライしてみたのがきっかけです。
それ以来、ビタミンの力を実感して普段からビタミンB郡・Cのサプリもとるようにしてます。
――BL作家になったきっかけを聞かせてください
作家を志したきっかけは2017年末の父の死です。
父の享年を考えるともしかしたら自分の命ももう折り返しているかもしれないな…と思い、
「それなら後悔なくやりたい事をやってみよう」とずっと趣味だった絵で身を立てる事を目指しました。
2018年にオリジナルBL作品を制作し、自分で英訳して英語圏の創作漫画投稿サイトにアップしたところ、アメリカの出版社さんにお声がけいただきました。
そこで『Under the Suits』というSMっぽいWEB連載をさせてもらったのがデビュー作となります。(英語単行本準備中・国内配信未定)
日本でもチャレンジしてみたい気持ちがありましたので、連載終了に合わせてdrap編集部さんに持ち込みをして今に至ります。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
本当に嬉しいです！
初単行本は慎重に検討すると最初に編集部から伺っていたので、この連載がコミックス化するとは思っていませんでした。
読み切り含め、連載中に応援してくださった皆様のおかげと心から感謝しています。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、さとう蜂子と申します。
自分の「好き」や性癖をギュッと詰め込んだ一冊ですので、お手にとって頂けると嬉しいです。
特典はペーパーも含め全てショート漫画になっています。
ラブエロな全プレもありますので是非ご応募ください！
drap編集部より
注目の新進気鋭作家・さとう蜂子先生の日本デビューコミックスが出ました！
さとう蜂子先生は、読む人を惹きつける勢いのある作風で、いつのまにか彼らの世界にどんどんハマっていきます。
表題作は「ベンチャー企業の社長×うしろ未経験の初々しいボーイ君」。セックスで奉仕する関係から、恋人になるまでの葛藤や恋愛の過程がとっても初々しく、ドキドキさせられます。スピンオフの「巨根ボディーガード攻×ビッチ先輩ボーイ受」はうって変わって、超襲い受の下克上カップル。カタブツな攻がどうやって堕ちるのか!? ぜひお楽しみください！ ゲイバーを舞台にさまざまなタイプのキャラクターたちが登場します。お気に入りのキャラに出会えること間違いなし！ 全編にわたって、エッチシーンもた～っぷり収録されており、何度でも楽しめますので、ぜひご覧になってくださいね！
＜書店特典＞
・アニメイト：描き下ろし4Ｐリーフレット
・中央書店コミコミスタジオ：描き下ろしペーパー
・とらのあな：描き下ろしペーパー
・ホーリンラブブックス：描き下ろし4Pリーフレット
＜電子特典＞
・配信サイト共通：描き下ろしマンガ
・drapHP限定：描き下ろしマンガ
詳しくはdrapのホームページへ
＜応募者全員プレゼント＞
その後のラブエロ後日談マンガが読める！
描き下ろし両面コミックペーパー
(〆切り：2021年1月12日)
※詳しくはコミックス巻末をご覧下さい。
発売を記念して、直筆イラスト入りサイン本をちるちるユーザーにプレゼント！ 以下のボタンよりご応募ください！
(C)さとう蜂子/コアマガジン drap
