01/19 奥田枠先生インタビュー 俺様支配者×気弱なルームメイト♥攻めの死から始まるサスペンスBL!!コミックス『Kの支配者』
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2020/06/26 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2390回
吾妻香夜/心交社/Chocolat comics
コミックス『親愛なるジーンへ 1』6月26日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
NYに住む伯父・トレヴァーの書斎で一冊の手記を見つけたジーン。そこには、自分ではない“ジーン”について綴られていた。
――1973年。弁護士のトレヴァーは重要な書類を紛失する。雪が降りしきる中、それを届けてくれたのは清掃員していたジーンだった。ボイラー室で暮らしているという、見るからにみすぼらしい彼を放っておけず、トレヴァーはお礼も兼ねてハウスキーパーをしないかと持ちかける。まるで中世からやってきたような世慣れなさに反し、教養を感じさせる美しい元アーミッシュの青年ジーンとの同居生活は、ゲイであるトレヴァーに羨望と穏やかな幸せをもたらすが――。
――作品紹介をお願いします
1992年のアメリカ。夏休み中の高校生・ジーンは、両親の勧めでNYに住む伯父の家に2週間滞在することに。とっつきにくい印象の伯父・トレヴァーのことが小さな頃から苦手なジーンですが、掃除を任された書斎で1冊の手記を見つけます。読んでみるとそこには自分ではない別の「ジーン」という青年と伯父の、20年前のできことが書かれていて…。という冒頭です。
『親愛なるジーンへ』は、2018年発行『ラムスプリンガの情景』の登場人物、ダニーの兄・ジーンについての物語です。前作でジーンは16歳頃に村を出たきり消息不明のままでしたが、今作でその後が描かれています。主人公はジーンでもありトレヴァーでもあり、この話の読み手・甥のジーンでもあります。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
NY州弁護士のトレヴァー・エドワーズ(今のところ攻めの35歳)と、元アーミッシュで学生のジーン・ウォーカー(今のところ受けの19歳)です。1巻ですでにその香りは漂わせておりますが、カッコ内でお察しください。
――当て馬や重要な脇役は?
脇役として、トレヴァーの元婚約者・カレンが登場します。少し男顔で身長も大きく、個性的な雰囲気の女性です。カレンが遊覧船でジーンに語りかけるシーンは個人的にお気に入りです。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
スピンオフということで、前作の雰囲気を踏襲しつつも、テオとオズとはまた違う主人公2人になるようにしています。テオとオズは性格が対照的なCPでしたが、トレヴァーとジーンは境遇や性格がどこか似た者同士です。特にこだわっているのはジーンの変化。生活が潤うにつれて見た目や発言の強さが変わってゆきます。ただ、基本的な性格は変わることなく、元来持っていた彼の要素が徐々に出てくる感じです。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
1巻は「手も繋げなかったふたりが紆余曲折を経てようやく結ばれる」という流れなのですが、思い返してみるとこの基本的な流れを今まで描いたことがありませんでした(前作も1話目で事故とはいえいきなりキスしていたり)。なので、ふたりが徐々に惹かれ合う様子は一周回って新鮮で、描いていて楽しいです。あと、今作はページ数を前作の倍もらえたので、入れたかった細かい動きや表情・間の取り方をあまり省略せず描けるのも嬉しいです。
――今作にまつわる裏話はありますか?
当初はストーリーの雰囲気的に、エッチシーンはほぼ省いて、朝チュンのような流し方かなと思っていました。が、練っているうちに「そういう雰囲気の話でもそういうところもしっかり見れるのがBLレーベルの醍醐味とちゃうんかい…」と悔い改め、結局がっつり描きました。結果やっぱり描いて良かったです。全体のページ比率からすると少ない濡れ場ですが、だからこそ映える形になったと思います。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
コミックス作業から発売までコロナ禍真っただ中なので、個人的にもいろいろな意味で印象深い本になりました。
――今、何かハマっていることは?
自粛中の食べものお取り寄せ。しっかり肥えました(^^)
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
まだ完結していないので、胃は依然痛いままです。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
今回初めての続巻ものになります(全2巻予定)。会話途中で1巻が終わる形の続き方にはならないようにしたので、まずはこの巻だけでも楽しんでいただければ嬉しいです。
担当編集より
吾妻香夜先生最新作は『ラムスプリンガの情景』スピンオフ!!
俗世で暮らすことを選択したあの“ダニーの兄”が主人公になって登場♥
――舞台は1973年 ニューヨーク。
婚約者と別れたばかりのお堅い弁護士・トレヴァーと、ホームレスな元アーミッシュ・ジーン。
年齢も、職業も、育ちも、何もかも違う2人が出会ったキッカケは「落とし物」。見返りを求めることなく立ち去ろうとするジーンをトレヴァーは見捨てられず、お手伝いの仕事と同居を持ちかけます。ほんの一時の関係になるはずだった2人は、互いを知っていくと共に目を背けていた過去が突き付けられます。
愛とは、家族とは、人生とは何かを考えさせられるお話です。
触れそうで触れない微妙な距離感がもどかしい2人!
ただ安心してください! 吾妻先生ならではのラブコメ部分ももちろんあります!!
そして手記の読み手である甥のジーンや、繰り返し登場するフレーズにもぜひ注目してもらいたいところです。読み返すと意味が違って見えてくるはずです。
『ラムスプリンガの情景』を決して裏切ることのない人間ドラマを丁寧に描いた、読みごたえたっぷりの本作。前作を未読でも充分楽しめるお話となっておりますが、両方を読むとより満足できること間違いなし!
ぜひチェックしてみてください♥
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(C)吾妻香夜/心交社