峰島なわこ先生インタビュー

男にフラれ続けた結果、ホストクラブを立ち上げて…!?

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2313回
峰島なわこ／オーバーラップ／リキューレコミックス
コミックス『愛とはかくも度し難い』4月15日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
男運がまるで無い人生を歩むゲイの一陽(かずひろ)はある日「俺だけの楽園を作る!」と一念発起し、自分好みの男たちを集めたホストクラブを作る。幼馴染の健史(けんじ)はそんな一陽を放っておけず、自身もクラブのマネージャーとなるが…実はもう10年以上彼に想いを寄せていた。男にフラれる度に慰め「いい友人」を演じていたが「友人」であることを疑わず、無防備な姿を晒す一陽にもう我慢の限界で――…報われない大人たちの、度し難い恋

――作品紹介をお願いします
男運のないゲイ(受)が自分だけの楽園を作ろう！ とホストクラブを作り、彼に片想いする友人(攻)とホストズを巻き込んでわちゃわちゃする話です。
キラキラしたホスト達の話… と思いきや、メインCPはホストクラブのマネージャー×オーナーです。


――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻めの健史(ホストクラブマネージャー)は受けの幼馴染で実は隠れゲイ。
優秀なエリートリーマンでしたが受けの思い付きを放っておけずにマネージャーとして支えます。
口も悪く喧嘩っ早いけど基本は冷静な、受けのストッパーです。

受けの一陽(ホストクラブオーナー)は好きな男にフラれ続けた経験から脱サラして自分だけのハーレム(予定)であるホストクラブを作ります。
明るくめげないが肝心なところで報われないバカワンコタイプです。

どちらも30代のいい大人ですが、そんないい大人が恋愛ひとつにどたばたするのが今作です。


――当て馬や重要な脇役は？
店のトップ5のホスト達は描いててとっても楽しかったです！
この子達の行動がメインの二人に関わってきますし、本編ではあまり描けませんでしたが、それぞれの関係性やバックグラウンドも考えました。
No.2の亜依のような可愛い男の子は普段のCPではあまり描かないので特に楽しかったですね！


――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
健史は今まであまり描かないタイプの攻めだったので、とにかくかっこいいと思ってもらえるように、何より自分がそう思えるようにと意識して作画しました。実現できていますように…！
健史が一陽を睨む描写が要所に出てきますが、目で殺せくらいの勢いで毎回描いてました(笑)。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ホストクラブやホストズのにぎやかでキラキラした雰囲気の作画はとても楽しかったです！
キラキラトーンを重ねるたびに一人でテンション上げてました(笑)。
逆に健史と一陽のモノローグや、不自然でない感情の落としどころなど、ストーリーやセリフではいつもより悩んだ気がします。
早くくっつけ!! と思いながら進めてました…。



――今作にまつわる裏話はありますか？
初期で担当さんに「NO.1ホストのセンリとNO.3の龍が恋愛に発展することはないんですか？」という意見をいただきました。
残念ながら担当さんの考える受け攻めが自分と違ったので実現はしませんでしたが(笑)。
実際どうだったかは本編を読むとわかります！

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
資料としてホスト向け雑誌を沢山読みましたが、ホストの皆さんのキャラが芸能人や二次元並に立っていて圧巻されました！　
私はまだまだだな… と違う方面からも勉強になりました。





――今、何かハマっていることは？
某フィットネスゲームでストレッチ&運動を始めました！
原稿中の息抜き＆運動不足解消になるのでとても助かってます。
油断するとサボりがちですが、最初の準備運動に出てくるキャラが可愛いのでその人に会いにいくつもりで頑張ってます…。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
まずは無事発行まで支えてくださった担当さんはじめ関係者の方々、そしてリアルタイムで読んでくださった皆様に改めてお礼をば… 本当にありがとうございます。
今までにない挑戦を沢山して、あと単行本化にあたり修正もいっぱいしたので(笑)。
少しでも気になった方はお手にとって頂けると嬉しいです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
思うような外出ができずに欝々とした気持ちになりがりな昨今ですが、そんな時に少しでも気分を上げる一冊になればと思います。
キラキラホストの傍らで展開する不器用な大人の恋愛劇、当社比としてはいつも通りのハッピーBLですので、どうぞよろしくお願い致します！


担当編集より
峰島なわこ先生『愛とはかくも度し難い』が4月15日にリキューレコミックスより発売です！

男にフラれ続ける、不遇な人生を歩んできた一陽は「俺だけの楽園を作る！」という思いつきからホストクラブ「デッドロックハニー」を始めます。そんな彼の10年来の友達である健史も一陽のことが放っておけずマネージャー兼世話役(？)として働いています。
息のあった「いい友人」という関係に見えますが、実は健史が10年以上も一陽に片思いをしている… という、報われない大人たちの度し難い恋が詰まったお話です。

本作の最大の萌えポイントは「10年来の友人」だからこそ、その壁を壊せなくなってしまった心の葛藤です。
攻めの健史は、いい友人として一番傍にいられることは、いいものだと自分に言い聞かせてきました。でも、逆に言えば片思いの相手が自分では無い男に恋をし、フラれ、傷ついているのを一番傍で見続けなければならない。そして、そんな健史の切なく苦しい想いはどうしたって一陽に届かない…。
一方で受けの一陽はとても明るく陽気な性格の反面、純粋に「自分を好きになってくれる相手」をずっと探し続けています。彼も彼でいつも報われない恋をし、フラれる度に傷ついているのです。

そして二人の気持ちを映す、峰島なわこ先生が紡ぐモノローグやセリフ回しは必見です！
「こんなにも切ない気持ちがあるか…！」とプロットの段階から心を鷲掴みにされておりました。

ドラマティックな展開の中にも峰島先生らしいコミカルなやりともふんだんに盛り込まれている本作。加えて描き下ろしも14P収録と非常に満足度の高い1冊となっております。
健史と一陽、いい歳した大人たちは自分の気持ちにどう決着をつけるのか、ぜひお手に取ってお楽しみください。

コミックス『愛とはかくも度し難い』

特典情報

Renta!&全国特約店共通：描き下ろしペーパー
アニメイト限定：描き下ろし4Pリーフレット
とらのあな限定：描き下ろし漫画カード
ホーリンラブブックス限定：描き下ろし漫画ペーパー
書泉・芳林堂限定：描き下ろしペーパー
中央書店コミコミスタジオ限定：描き下ろし漫画ペーパー

詳しくはリキューレ広報室へ

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(C)峰島なわこ／オーバーラップ