コミックス『クリスタルパレス』(一迅社)2月15日発売2月15日に、初コミックス『クリスタルパレス』をリリースの雨森ジジ先生。近年、多くの新しい才能を世におくり続けている一迅社「gateauコミックス」からの登場です! それでは「801 AUTHORS 108」46回目のゲスト、雨森ジジ先生どうぞ!
Q1. 新刊の紹介をお願いします!ずっと雪と氷に覆われた、寒いアラスカの雪山…を舞台にした兄弟の話です。
ふたりはホテルをやっていて、そこをいろんな人達が訪れて…的なおはなしです。
Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?弟は無口で、狼のこどもをイメージしてました。文盲ですがしっかり者です。
兄は売春していてしょうもないのですが、純粋にある信念を持ち続けてる、そんなキャラが描きたかったです。
Q3. 今作のこだわりポイントは?恋愛色が薄いので、他のBL雑誌さんだと敬遠される内容だと思うのですが、好きに描いてかまわない、とおっしゃっていただけたので、自分の好きなものと好きなストーリーを描きました。
はっきりとわかりやすい恋愛じゃないのかもしれないけど、何か確かなもの、愛みたいなものが表現できればいいな、と思っていました。
Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!コミックスの作業が終わってすぐ気が抜けたのか、ものすごくひさしぶりにインフルエンザにかかりました。
Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?緊張してます。できれば国外逃亡したいです。
Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!初コミックスになります。精一杯描きましたので、どうぞよろしくお願いします。
担当編集:gateau編集部 ノラさんより冷たく深い山脈、そこに捨てられた兄と弟…という重厚な設定で綴られる連載作品です。タイトルにもなっている「クリスタルパレス」という小さなホテルを舞台に二人と名無しの牛乳屋、通り過ぎていく人々のそれぞれの過去と今と未来が綴られていきます。自分たちを捨てた父親を体を売りながら待つ兄・チルチルと、そんな兄に言葉に代えがたい感情を抱く弟・ミチルの想い。ミチルの胸のうちにあるものとは…。
雨森先生もおっしゃってますが、先生の好きを描いていただき、そしてその好きを描き切っていただけたと思います。ひと癖ある、雨森先生ならではの一冊となっています。
(c)雨森ジジ/一迅社