安滋かづ先生インタビュー

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安滋かづ先生インタビュー ひと目惚れ相手の看病で座薬を… お人よし年下ゲイ×無自覚天然リーマン!! 初コミックス『もっと甘えて! 橘さん』

2019/10/17 18:52

サスペンスあり、アクションあり! 外国人×日本人オフィスラブも♥

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2139回
安滋かづ/東京漫画社/MARBLE COMICS
コミックス『もっと甘えて! 橘さん』10月11日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
薬剤師の宮野は、ある日道端で発熱して動けなくなっていた会社員の橘を拾った。具合が悪くても誰にも頼ろうとしない橘のことが放っておけず自宅での看病を買って出るが、高熱に浮かされ色気の増した橘の姿にあてられ座薬の世話までしてしまい――!? 表題作ほか、出会って早々に「恋人になってほしい!」とアプローチする謎多き外国人×平凡な日本人プログラマーのオフィスラブサスペンス『想定外Love me do!』も収録した安滋かづのデビューコミックス。

 

――作品紹介をお願いします
表題作『もっと甘えて!橘さん』は、ゲイとノンケの不器用同士の恋がテーマです。
ストーリーやキャラを考えているときに、受けと攻めのどちらかを二面性のある子にしようと思い橘が誕生しました。
ギャップ萌えが性癖なので性格のほか、橘の髪型にオンオフを作りました。


同時収録されている『想定外Love me do!』は、初めて描いたオリジナルBLになります。
ずっと「オリジナルBLを描くなら外国人リーマン攻めの漫画が描きたい」と思っていました。
普通にオフィスラブでもよかったのですが、せっかく外国人なのだから何かもう一つインパクトがほしいと思いサスペンス風味にしました(笑)


――主人公たちはどんな攻×受ですか?
属性を考えたことがなかったのでこんな説明ですみません…!

『もっと甘えて! 橘さん』
攻めの宮野は橘より年下の設定なのですが、面倒見のいいお兄さん攻めという感じです。
ゲイであることに引け目を感じているため恋に臆病な面もあるけど、雰囲気に流されやすいというか欲望に負けやすい節がありますが、最初で最後の一目惚れをした橘限定です。

受けの橘は、無自覚隠れ天然受けでしょうか。宮野を煽るのが上手です。
宮野と出会い変わるまで、人に優しくできないくせに優人だなんて、と名前にコンプレックスを持っていて自分の名前が嫌いです。



『想定外Love me do!』
攻めのリアムは爽やか大型犬攻めという感じで、スキンシップ強めです。
どうやって日本語を習得したかは未だに謎のまま。仕事柄忍耐力も鍛えているので、圭一のためなら色々我慢できます。待てができる大型犬ですね。

受けの圭一はお人好し平凡受けです。相手が外国人なら絶対黒髪平凡がいい、でも大型犬を扱えるぐらいの度胸も持ち合わせてほしいという思いから生まれました。
Noと言えたり言えなかったり、お人好し故に度々大変な目に遭います。リアムを牛丼好きにしました。



――当て馬や重要な脇役は?
宮野とゲイ専サイトで出会った名もなきモブくんが意味のある脇役になったかと思います。
彼は宮野と正反対で、例え望みがなくて身を引くことになっても、相手に自分の想いをちゃんと伝えられる強い子です。

お気に入りの脇役は原先生です。読み切りラストではあんな感じですが、宮野と橘の関係を受け止め応援してくれる存在になってくれると思います。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
体格差と、攻めの方が相手を「好き好き!」というのが三度の飯より好きなので、2作品とも攻めの方が大きく矢印多めな設定になっています。

作画についてはとにかくカッコよく、可愛く、大人っぽくという点を。ストーリー展開はノンケが男性を好きになっていくところをいかに自然にするかという点をこだわって描きました。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
初めての創作BLがお仕事でだったので、最初から最後まで苦労の連続でした。
もちろん自分の描きたいものは盛り込めるんですが、読者さんを意識した描き方を考えたときにそれが叶わなかったり、これがダメだならこっちはどうだ、こうしたらいいんじゃないかという引き出しが自分にはまだまだ少なく、そういうところで苦労しました。

作画に関しては、昨年の執筆開始時~橘さん最終話まで、自分の絵柄や雰囲気がまだ手探りの状態だったので、全体的に苦労しました。

また、読み切りと『想定外~』1話の絵柄があまりにも違ったため、ほぼ全ページのキャラを加筆修正したのは苦労しましたが楽しかったです。

あとはキャラと大まかな流れを考えるとき、まだ時間に余裕がある(と思い込んでいる)ときの作画、担当さんにネームを見て頂いて、「これはどうなの? こうした方がいいのでは?」という気付きがあったときは楽しくて、そういう発想を吸収してやるぜと狙っていたりもします。


――今作にまつわる裏話はありますか?
『もっと甘えて! 橘さん』に名前だけ出てくる橘の幼馴染の佐倉を、橘が「さくら」と下の名前で呼んでいると勘違いした宮野が~的なお話を考えましたがボツにして名もなきモブくんに頑張ってもらいました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
とある声優さんたちのトークイベントでWサイン色紙が当たったことです。
抽選方法が座席番号が書かれた紙を声優さんが箱から引くというものだったのですが、リセールで入手した座席だったのであまりのくじ運に震えました。
来世分まで使ったと思います。

――今、何かハマっていることは?
トムヤムクンヌードルにハマっています。アボカドを足して食べると満足感が跳ね上がります。
某お笑い芸人さんの相席食堂にもハマっていて、爆笑できるのでよく深夜の作業のお供にしています。(笑っていると眠くなりにくい)

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
元々絵を描くのが好きで少女漫画家になるのが夢だったのですが、中学の頃に友人に地元の同人誌即売会に連れて行かれたり、別の友人にBLコミックやドラマCDを借りたのがきっかけで一気にBLにハマりました。
何かもうその頃はそういう「BLにハマる要素」が色々あったので、そうなる運命だったのかもしれません。

それから二次創作での同人活動を始め、漫画を描いている中で少女漫画家からBL作家へと憧れが変わっていきました。
ですがどうも自分は漫画家には向いてないぞ(コマが割れないぞ)と思うことがあり、高校卒業時には漫画家は諦め(コマ割りの必要がない)イラストレーターになろう! と思うようになりました。どうしても絵を描いて生きていきたかったのです。

でもそれからプライベートで様々なことがあり、いよいよイラストレーターをも諦めねばならなくなり転職活動をしているときに、東京漫画社さんに執筆のお誘いを頂きました。
ちょうど同人活動が未だかつてないほど楽しくて、自分でも驚くほど漫画を描きまくっている時期だったので見つけてもらえたのかなと思うのですが、それってあまりにも奇跡というか、執筆の機会まで頂けるなんて信じられないぐらい嬉しかったです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
献本を頂いても未だに夢かドッキリかと思うことがあるので一応そういうときの心の準備もしつつ、担当さんや東京漫画社さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
初めまして、安滋かづと申します。初めてだらけの中、担当さんをはじめ色々な方のお力を借りてどうにかこうにか描きあげた作品です。

拙い部分はもうたくさんあると思いますが、「BLのこんなところが好き!」を自分なりに詰め込んでみたので、どこか1箇所でも萌えて楽しんで頂けると嬉しいです。

東京漫画社:担当編集 Nさんより
安滋先生が『Cab』に初掲載されたのが約1年前でした。読み切りでお願いしたお話『想定外 Love me do!』が新人さんながらオフィスラブ要素あり、サスペンスあり、アクションありのお話ができてきて震撼したのを覚えております。

何度か打ち合わせでお話ししたり、お会いしたりしているうちに、「この人はとてもまじめな人だぞ」ということに気が付き、以降は作品の中でも真面目になりすぎてしまっているシーンなどは「このお話は漫画なんですよ。フィクションですよ。BLは夢でできてるんですよ」とエンターテイメント作品になるように相談したりしました。
ちなみにそのシーンが『もっと甘えて! 橘さん』の3話のエレベーターのシーンなのですが、安滋先生が「エレベーターは止まっても電気は落ちないんです! えっちなことしたらヘルプセンターに丸見えになってしまうんですよ…。私すごくエレベーターについて調べて詳しくなったので確実です!!」とおっしゃっていました。
でも、ヘルプセンターに見せつけるエレベーターえっちも需要がありそうなので、いつかどこかで安滋先生に描いていただきたいです^^

そんな安滋かづ先生のデビューコミックス『もっと甘えて! 橘さん』萌えや色んな要素盛りだくさんのてんこ盛りお買い得です! 是非よろしくお願いします。

 

コミックス『もっと甘えて! 橘さん

 

特典情報

 

 

アニメイト限定:描き下ろし4Pリーフレット
とらのあな限定:描き下ろし漫画つき両面カード
コミコミスタジオ限定:描き下ろしペーパー
応援書店限定:描き下ろしペーパー
詳しくは東京漫画社ホームページ

 

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(C)安滋かづ/東京漫画社

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