なつはづき先生インタビュー

ヒートが来てないのに無理やり発情させて… 昼メロ系劇的物語！

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1869回
なつはづき／モバイルメディアリサーチ／caramelコミックス
コミックス『嘘つきな番～その匂い、ナカまで染み込ませて』1月17日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
大人になっても発情期が来ず、家族からも『役立たず』と蔑まれているオメガの灯里。しかしある日、そんな灯里と【番(つがい)】になりたいというアルファ・紳司が現れる。灯里を薬で強引に発情させ、ぐずぐずになったそのナカに、何度も欲望を注ぐ紳司。未成熟だったはずの灯里のカラダは、紳司によって淫らに目覚めていく――。

――作品紹介をお願いします
オメガバースです。
俺様アルファと健気オメガのシリアス寄り…かな ? 「せつない」…からの「ラブラブ」ストーリーです。もちろんエロ重視(乳首攻め多し)で！
旧財閥系の御曹司でオメガ嫌いのアルファ、大堂紳司(だいどうしんじ)がある理由で「出来損ないのオメガ」神名木灯里(かみなぎあかり)を番に選びます。ヒートも来ていない灯里は自分が選ばれるなんて夢にも思っていなくて戸惑うのですが、こんな自分を求めてくれる人がいるということに希望を抱いて紳司と「番う」ことにするのですが…冷淡で傲慢な紳司と健気で優しい灯里がちょっとずつ距離を縮めながら恋に目覚めていく…というストーリーです。


――主人公たちはどんな攻×受ですか？　
攻の紳司は冷たくて傲慢…に見えるのですが、実はわりと直情型の不器用さんです。
他人の内面にあまり興味がなく配慮もしない、でもそれは冷たいからじゃなくて周囲がそういう世界だからで…灯里のような素直で優しい存在が身近にいるようになって初めて気づくことがあったりして、ちょっとずつ変わっていきます。
厳しいことも言うけど、それは自分自身に対してもそうなので、公正で嘘のない人です。
受の灯里は…もともとは明るくて前向きで健康で朗らかで優しくて、というタイプなのですが、双子の弟の陽里(ひかり)との気持ちのすれ違いのなかで、劣等感や無力感にとらわれてしまっています。
紳司と出会って「必要なのはおまえだ」と言われて、紳司についていこうと決めます。
なのに紳司が冷淡でいろいろ苦労することになるのですが…紳司の冷たい顔の裏にある寂しさに気づいてから灯里の気持ちも変わっていきます。


――当て馬や重要な脇役は？　
当て馬は紳司のイトコの麻騎(まき)です。そして重要な脇役は灯里の双子の弟の陽里。
この二人が結託して、紳司と灯里が偽の番だということを証明しようとしてあれこれと…。
灯里と陽里は一卵性双生児で、アルファと番えば必ずアルファを産むことができるという特殊なオメガなのですが、陽里と灯里は成長すると全然違う体になっていきます。
陽里はここでは悪役なので…読者さんには嫌われてしまうかなと思うのですが、ほんとはいい子なんです。かわいいんですよ… !


――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
いつから意識していたかは忘れてしまったのですが、なんというか昼メロみたいなストーリーを描きたいなと思ってました。たぶん担当さんとお話ししながらだったと思うんですけど。
せっかくオメガバースというドラマチックな設定なので、それを生かせるようにということで。結果すごい王道?? になったのかもしれません。
灯里の性格については、担当さんと相談しつつ、あまりネガティブになりすぎないようにしました。今にして思えばそんな灯里だから私もより「かわいいな…」と思いながら描けたと思います。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
オメガのヒートっていうのがですね…難しいですね。エロシーンは描くのが好きで、そもそもそれが描きたくてBLを描いているんですけど、ヒートっていつものエロシーンのもっと上をいかないといけないので…難しいですね。
それは今後の課題として残ってしまいました。
紳司と灯里の気持ちのすれ違いを描くのは楽しかったです。
すれ違っているのに毎回エロシーンはしっかりあるというのもこだわりでした。


――今作にまつわる裏話はありますか？
マスコット的に出てくる、紳司の作ったAIロボットが出てくるのですが、始めのデザインがちょっとSF設定すぎてボツになりました。
今のアポロチョコ型もかわいいので気に入っています。
あと、紳司がオメガを嫌いになった出来事や、神名木家が実際どういう家柄なのかとか…本編で詳しく描けなかったのが心残りです。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
3月の某BLの即売会イベントに出たときに、担当さんがスペースに寄ってくださって、そこで「今日○○(電子書店)さんのランキングで4位でしたよ !」と。予想していなかったので驚きましたし嬉しかったです。イベントにほとんど出ないので、担当さんがスペースに来てくれるというのが初めてだったので、それもすごく嬉しかったです(笑)。

――今、何かハマっていることは？
家の車にほとんど乗らないので、バッテリーをあげないために月イチでドライブに行くんですが、毎回同じ場所で。
関越自動車道で花園の道の駅に行くのですが、ときどき深谷のゆるキャラ「ふっかちゃん」に会えるんです。
ふっかちゃん、着ぐるみが特にかわいいんですよ。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
単行本化する際に、いろいろ台割りを工夫してくださった担当さんや、本編シーンを生かした装丁にしてくださったデザイナーさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
ドキドキしますね…。わたしができることは全部もうやってしまったので、あとは見守るのみですが、読んでくださった方に楽しんでいただけますようにと祈るばかりです !

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
この作家、今初めて知ったよ！ という方がほとんどだと思いますが、もし「気になるなー」と思われたらぜひ読んでいただければ…！
そしてもし気に入っていただけましたら、ご感想、今後のご要望を編集部にいただけたら有難いです！
どうぞよろしくお願い致します。

caramel編集部 担当編集より
電子コミックレーベル「caramel(カラメル)」にて大人気連載中のオメガバース作品『嘘つきな番～その匂い、ナカまで染み込ませて』が待望の紙単行本化です！
今作品の魅力は、圧倒的にドラマティックな世界観。
主人公二人はもちろん、双子の兄の陽里(オメガ)、従兄弟の麻騎(アルファ)…、それぞれの打算や思惑が絡み合いながら、激しくも切なくエロティックなストーリーが繰り広げられます。
周囲を騙し“本物の番”に見せかけるためだけにカラダを重ねていた二人が、気持ちを近づけていく中で攻めの紳司が見せる貴重なデレは必見です…！
また、出来損ないと蔑まれつづけてきた受け・灯里のひたむきな健気さには思わず【ベストオブ健気受け】の称号を与えたくなるほど…!!
なつ先生がこだわりぬいた濃厚なエッチシーンも是非ご堪能くださいね。

2019年春には『嘘つきな番～その匂い、ナカまで染み込ませて』のスピンオフと第2章の連載も決定！
続報はcaramel編集部のTwitterで随時お知らせ予定ですので、
ぜひチェックしてみてくださいませ。

コミックス『嘘つきな番～その匂い、ナカまで染み込ませて』

特典情報

 

アニメイト限定：描き下ろし漫画ペーパー
※店舗によって配布状況が異なりますので、予めご了承ください。
コミコミスタジオ限定：描き下ろし漫画ペーパー
応援書店・書泉グランデ・書泉ブックタワー限定：描き下ろし漫画ペーパー
電子書店限定：描き下ろし漫画ペーパー
詳しくはcaramel編集部ホームページまたはTwitterへ

その他情報

書泉グランデ・書泉ブックタワー
caramelコミックス第4弾『嘘つきな番～その匂い、ナカまで染み込ませて』発売記念フェア
★直筆ミニ色紙 展示＆抽選プレゼント
★サイン本販売
※サイン本販売日は決定次第、書店HP/Twitterにて発表となります。
詳しくは書店HPをご覧ください。

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