01/19 奥田枠先生インタビュー 俺様支配者×気弱なルームメイト♥攻めの死から始まるサスペンスBL!!コミックス『Kの支配者』
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2018/03/11 16:18
きらめく芸能界で、汚れてボロボロになった先にあるのは…?
アイドルグループ“PORALIS(ポラリス)”に所属するミューと純。下積み時代から苦楽をともにした二人は、互いに強い憧れを抱いています。そんな中、ルックスに秀でるミューをセンターに据え、ついにデビューが決定。センター抜擢を一緒に喜ぶ純でしたが、そこには秘密があって……!? ねじがなめた先生の初コミックス『コンプレックスフェイクスター』が3月15日発売! アイドル界の表と裏、そして二人の行く先にハラハラ間違いなし!! それでは、「801 AUTHORS 108」第1563回、ねじがなめた先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!
売れないアイドルグループ内のメンバー同士のBLです! 普通のアイドルほどキラキラしてない、むしろゴタゴタしているアイドル像を描きました。
話としては、身に降りかかる理不尽な出来事に攻めが悩んでいくうちに、受けの秘密が明らかになったりメンバー同士一悶着あったり…色々なことがあり、最終的には色んな悩みや感情を超えて二人が結ばれるまでを描いています。
アイドルものですが、ちゃんとアイドルをやってるシーンは意外と少ないです…笑
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
攻めのミューというキャラはとにかく顔がイケメンという設定なのですが、性格はアイドルらしからぬ不器用でツンツンした一面があり、受けの純は一見穏やかで優しい人柄に見えますが、実は淫乱で、攻めに隠れて裏で……というカップルです。誘い受け的な感じです。
Q. 当て馬や重要な脇役は?
メインの二人が所属しているアイドルグループに宗介というメンバーがいるのですが、この宗介が若干引っ掻き回します…。このキャラを描いているときが最高に楽しかったです!
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
話では、「ええ~次回どうなるの?」とハラハラしていただける展開を目指して構成などをこだわりました。
絵では、メインの登場人物4人の顔のパーツの描き分けをこだわった気がするんですが、どうでしょう……。
毎回とにかく皆イケメンに描かなきゃ! ということと、アイドル達が住んでいる宿舎のシーンでは生活感が出るよう背景に力を入れました。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
初めてこんな長いマンガを描いたので、全部に苦労した気がします。ネームも作画も毎回毎回七転八倒で…。
でもずっと描きたかった題材だったので、描いててニヤニヤしてしまうくらい全部楽しかったです。
特にキャラの感情が動くシーンは、作画もネームも全部の苦労が吹っ飛ぶくらい楽しかったです。
この「売れないアイドルのゴタゴタ」という題材はまだまだ色んなアプローチ方法があると思っていて、機会があれば何回でもこのテーマで描きたいです。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!
近所に野良猫が2匹いてよく日向ぼっこをしてるんですが、それがすーごい可愛くて、辛い原稿中のささやかな癒しでした。
Q. 今、何かハマっていることは?
プロ野球観戦です。中学生のときから応援してる球団があるのですが、去年その想いが多方向に爆発して推し球団以外の選手にもだいぶ詳しくなりました。
あとBSやCSで野球を見ていると、試合の合間にすごい独特~なCMをやっていてそういうのを見るのも好きです。
Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください!
数年前に初めて商業BLを読んで面白いと思い、自分でも趣味で創作BLを描き始めました。
誰かに見てもらえる機会が欲しいという軽い気持ちでとある出版社に持ち込んだら、ズバっとしたダメ出しに案の定ショックを受け…。
その後はもう負けず嫌い精神でマンガを描き続け、ダメ出しショックから1年後にgateau様にお声がけいただき、デビューとなりました。
今までアドバイスを下さった全ての編集者さまにただただ感謝です……!
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
なるようになれ~と思いつつすごく緊張しています。
まさに9回裏2アウト満塁です…。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
初めまして、ねじがなめたと申します。
ずっと憧れだったちるちる様のインタビューを受けることができて光栄です…!
初コミックスの『コンプレックスフェイクスター』、拙い部分もあるかもしれませんが、気合を入れて描いてますので読んでいただければ嬉しいです。
担当編集より
ねじがなめた先生待望のデビューコミックス! 芸能界のきらめきとその裏側を描いた本作は、アイドルグループ「ポラリス」のセンターであるミューの不祥事で活動自粛を余儀なくされたところから始まります。
損害の穴埋めとして同じくメンバーの純とのAVの撮影を強要され焦るミューと、まったく動じる様子のない純。そこから、実は純がミューをセンターにするために体を売っていたことが明らかになります。
メンバーを出し抜くためのマクラ営業ではなく、センターを目指して努力し続けている大好きなミューを推すために体を使う、そのこじれてしまった恋心の痛ましさや、真意を知ったミューのやるせなさがじっくりと丁寧に描かれていて、その痛さこそが本作最大の魅力だと思います。
下積み時代からお互いに特別な存在だった二人が、汚れてボロボロになった先に辿り着くのはどこなのか、ぜひ見届けてください。
コミックス『コンプレックスフェイクスター』
(C)ねじがなめた/一迅社