身も心もボロボロで、出会ったのは… どシリアスサスペンス!ヤクザのいつ樹は、長年尽くしてきた組長に裏切られ、逃亡。冷たく荒れた海の町に辿り着きます。恨みと絶望を抱え、出会ったのは美少年・メル。彼の歌声に導かれて……。やまねむさし先生の新刊コミックス『漆黒のローレライ』が9月22日に発売! 組長の右腕であると同時に、いつ樹は情夫でした。そんな男が、この地で決めたのは? そして美少年との関係性の展開は!? それでは、「801 AUTHORS 108」第1403回、やまねむさし先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!従事していた組の長に裏切られた青年・いつ樹が、恨みと絶望から姿をくらまし、
逃げついた青森で美少年・メルと出会う――というところから始まります。
いつ樹にまとわりつく刑事との駆け引きなどを通して、徐々に裏切りの真相が明らかになってゆくお話しです。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?ひと昔前の男前(と私は思っている)×勝気美人 です。
男前なんだけどなんかもう襲われっぱなしっていう不憫な人なんですが、そんないつ樹をふしぎな吸引力で導いてくれるのがメルです。
Q. 当て馬や重要な脇役は?いつ樹を陥れた諸悪の根源と思われていた岸和田というヤクザも、また悲痛な過去があって…。
“ヤクザの負の連鎖”を見せるのにとても重要なポジションです。
Q. 今作のこだわりはどのあたりでしょう?メルはそうそう自分の中から出てこないような、ちょっと冒険的なキャラクターでした。
重く真っ黒い海に、ぼんやり光をまとって佇んでるような存在感というか。
プロの唄うたいを目指している=自分を美しく魅せる魅せ方は知っているけど出しゃばりすぎない、そんな、いい女みたいな…?
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!上記のとおり冒険的だったメルの描写には苦労もしたし楽しくもありました。
美人は対面でも紙に描くのもきんちょうします!
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?メルの育ての親・笹岡さんは元暴力団の下っ端で、抜けるときのケジメで小指がありません。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!3年前に東京漫画社さんから出た『
明転飛び出しッ!』の頃に結婚したんですが
時を経てお子を身ごもりました。
あと途中からコミスタから
クリスタに変わって作画環境がだいぶやり易くなりました!
まだまだ試行錯誤してます。
Q. 今、何かハマっていることは?胎教と称してリズムゲームの音楽と90年代のうるさいバンドばっかり聴いてます。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?お笑いを描いた
前作とのギャップが、どう読者さんに響くのか正直怖気づいてます!
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!けして穏やかなテーマではないんですが、気軽に読んでいただけたらいいなと思っております。
どうぞよろしくお願いします!
担当編集:東京漫画社 Oさんよりやまねむさし先生の弊社既刊は、お笑い芸人のラブを描いたちょっとコミカルで
ポップ寄りの作品だったので、今作は雰囲気がガラリと変わっています!
初挑戦な「どシリアスサスペンスBL」だったので、やはりプロットやネームには毎回かなり苦労されていた印象です。
無事にコミックスにまとまって感慨深さもひとしおです…!
また、むさし先生はキャラクターのセリフの言い回しがちょっと凝っていて、素敵だなと思いながら拝見していました。
小粋なセリフが小気味よく、絶妙なテンポを生んでくれています。
その部分も注目して読んで頂けると嬉しいです!
タイトルにもなっている「ローレライ」は、「美しい歌声で漁師を誘惑し、破滅へと導く水の精」なのですが、身も心もボロボロな状態で、小さなバーで唄う美少年・メルに出会った主人公・いつ樹が、どのような運命を辿るのか、ぜひ多くの方に見届けて頂けましたら幸いです!
コミックス『漆黒のローレライ』特典情報共通:初版のみ描き下ろしペーパー封入
アニメイト限定:描き下ろしペーパー封入
とらのあな限定:描き下ろしペーパー封入
コミコミ書店限定:描き下ろしペーパー封入
応援書店限定:描き下ろしペーパー
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