美しく威厳がある妖精王、しかし恋愛では!? 本格ファンタジー！
妖精王のディートハルトは、不老長寿の日常に飽き飽き。刺激を求め、副官であるエルフのラーシュを日々口説いています。真面目で目端の利くラーシュですが、ちょっとドジっ子な面もあり……。飯田実樹先生の新刊小説『妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る―』が8月31日に発売！ 王とその側近の壮大なラブストーリーかと思いきや、恋愛はダメダメなこじらせまくりの二人で!? それでは、「801 AUTHORS 108」第1383回、飯田実樹先生どうぞ！
Q. 作品紹介をお願いします！妖精の長である妖精王とその副官の、仕事とは全く関係のない日常と、恋愛をこじらせまくっているお話です。
魔力はもちろん、知性も教養も全てにおいて長けている妖精王ディートハルトの「性交をしてみたい」という好奇心から始まるラブコメ……かな？
Q. 主人公たちはどんな攻×受ですか？攻めは容姿端麗、眉目秀麗、その美しさは光り輝く……というのは形容ではなく、本当に光り輝いている妖精王。
受けは頑固で生真面目で、超優秀だけどちょっとドジっ子で初心な妖精王の副官。
Q. 当て馬や重要な脇役は？当て馬は、妖精王の見合い相手の美しい美少女、美少年達だったのですが、全然当てられてませんww
妖精王の親友として登場する魔法使いのクレーメンスが、かなりのお気に入りです。
飄々としていて掴みどころがなく、でも意外と面倒見がいいおじいさんです(外見は青年ですが)。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？幼馴染の恋……でしょうか？
例えるならば、近所でも学校でも超人気者の生徒会長と、幼い頃から彼にずっと憧れていた隣の家の子。
お互いに長く近くにいすぎて、恋なのかなんなのか分からなくて、周囲を引っ掻き回すだけ引っ掻き回してまとまっちゃう二人……という王道恋愛話を、王道ファンタジーで壮大に書いてみましたって所です。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！苦労したのは、あまりに恋愛部分がダメダメになってしまった妖精王の威厳を守るために、ちょっとは妖精王らしい仕事をさせなきゃ！ という所でしょうか？
楽しかったのは、魔法使いクレーメンスが、とても自由に動き回ってくれたので書きやすかったところです。
もうBLに関係なく『クレーメンスの大冒険』を書きたくなりましたw
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？最初は魔法使いクレーメンスを「当て馬」にしようかと思っていたのです。親友だけど実は妖精王の事をずっと愛していた……と。
でもそれだとあっさり妖精王と魔法使いがくっついてしまいそうになったので(私の好みとしては攻め×攻めも大好物)自重してボツにしました。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！実は本作を執筆中、別の作品(別レーベルさん)の新刊とも重なっていた上に、日本城郭検定試験の日程も重なってしまっていて、びっくりするくらいの修羅場を体験しました。
日本城郭検定は、今回「準一級」を受験予定だったのですが、もう本当に冗談ではないくらいに難しいので、そうとう勉強しなければならなかったのですが(実は1度落ちています)、まったく勉強する時間が取れなくて、試験日前日に一夜漬けをしたものの、まったくダメで……完全に落ちたと諦めていたのですが、奇跡的に合格しましたww
Q. 今、何かハマっていることは？前の質問でも書いていますが、日本城郭検定を受けるほど、お城が大好きです。暇があれば全国のお城を訪ね歩きます。
お城と城にまつわる歴史を調べるのが大好きです。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？前作『
妖精王の護り手 ―眠れる妃と真実の愛―』は、リンクスロマンス様で初めて書かせていただいた話で、初の完全書き下ろしでした。
まだ新人なので、どんなものを書いていいのか迷っていましたが、優しい担当様が「好きなものを書いてください」と言ってくださり、好きなもの満載で書かせていただいたところ、その脇役だった妖精王でスピンオフまで書かせていただき、こんなに幸運なことはないと思います。
なのでこの『妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る―』には、特別な思いがあります。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！児童文学みたいなこてこての王道ファンタジーでBLを書きたくて書かせてもらいました。
新人なのでまだ力量も技術もなく、ファンタジーも「なんちゃってファンタジー」ではありますが、美しいもの綺麗なもので囲まれた夢の世界で、ＢでＬなものを少しでも堪能していただけたら嬉しいです。
担当編集より大注目の飯田実樹先生、待望の完全書き下ろし作品！ ということで、今作は妖精と人間が共存する世界を描いた、本格ファンタジー作品となりました。
偉大な力をもって世界のバランスを保つ美しき【妖精王】、それを守護する【四つ護り手】、人間に紛れ生まれた強大な力を秘める【迷いエルフ】――。
そして、そんな妖精王が后に迎え入れる相手とは――？
魅力的な設定、キャラクターがよりどりみどりな世界です。
1作目の『妖精王の護り手 ―眠れる后と真実の愛―』は、護り手の一人である剣聖・レオ＝エーリクと、攫われた双子の姉を捜す青年・メルヴィの物語。
最新作の『妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る―』は、妖精王・ディートハルトが、お堅い側近・ラーシュにあの手この手で愛を伝えるお話です。
どちらか一作だけでもお楽しみいただけますが、二作続けて読めばより世界が深まるスピンオフ作品です！
愛の形は十人十色。エルフたちがそれぞれに真実の愛を手に入れる物語を、どうぞじっくりご堪能ください♪
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■『妖精王の求愛 ―銀の妖精は愛を知る―』
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(C)飯田実樹・ 亜樹良のりかず/幻冬舎コミックス
