春巻トキコ先生インタビュー

いつか抜け出さなくてはいけないとわかっているけれど…


管理栄養士として勤めていた小学校で食中毒事件を起こしてしまった水沢と、親友が目の前で滑落事故に遭い死んでしまった登山家の勅使河原。お互いに知っているのは名前だけという状況で、二人は一緒に暮らし始め……。春巻トキコ先生の新刊コミックス『おとなのなつやすみ』が7月10日発売！ お互いの過去は一切話さず、詮索もせず、心の傷を癒すためだけに求めあう優しい時間が過ぎていきます。そんなある日、勅使河原の知人がまた山に登らないかと訪ねてきて!? それでは「801 AUTHORS 108」第1325回、春巻トキコ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
接点の無い二人の働き盛りの男が、それぞれの生活から逃げ出して偶然出会い、共同生活をするうちに惹かれあい…という話です。
お互い傷跡持ちなのを察して詮索せず、名前しか知らない二人のモラトリアムな日々…そこからいつか抜け出さなくてはいけないとわかっているけれど居心地が良くてつい長引いてゆく二人の生活。
そしてお互いの現実に戻る選択をする二人だけれど…というちょっとシリアスなラブストーリーです。
ずっと前からこういう話をやりたいなと思っていた、大人の逃避行話です！


Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
攻めは大らかで体格良し、友人を滑落事故で亡くした登山家さんです。受けはツンデレ美人系、やや神経質でまじめ、食中毒事件の責任を取って退職した管理栄養士さん。
管理栄養士さんは料理上手で登山家さんは良く食べるのでご飯のシーンが良く出てきます。


Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
お互い名前しか知らなくて、詮索しない、背負ってるものが沢山あって相手に踏み込めない…ちょっとせつない、もどかしい大人の恋愛を描きたかったです。絵的には二人の体格差を気にして描きました。　



Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
描きたいエピソードが沢山あってそれをぎゅっとまとめるのに苦労しました。細かい日常話をもっと詰め込みたくなって、どうまとめるか苦労しました。あと山を描くのが楽しかったです。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
裏話ではないのですが、雑誌掲載の時にページ数の関係でカットしたエピソードをコミックス化の際に追加で描かせていただきました。描けて嬉しいです～！

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
前のコミックスの時に肺炎になってしまい、それから健康に気を使うようになりました。腸内環境、栄養、糖質について…等々色々調べまくり実践中。健康って大事です！　



Q. 今、何かハマっていることは？
ずいぶん前からですが海外ドラマにはまってます。ゲースロ、ウォーキングデッド、POI、等々…面白いです！

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
ひたすら緊張しています…皆様に手にとってもらえますように！ 楽しんでもらえますように！


Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
目の肥えたちるちるユーザーの方々に興味を持ってもらえたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします！


GUSH編集部 担当編集より
辛いことや悲しいこと、色々なことが降り積もって人生をお休みしたくなることはありませんか？
本作は傷ついた二人の男が田舎で出会い、人生の夏休みを共に過ごす物語です。
お休みはいつか終わるわけですが、そのあとに待っているものは何なのか…優しくほろ苦い大人のラブストーリーを是非お楽しみください。

コミックス『おとなのなつやすみ』

特典情報
アニメイト限定：描き下ろしペーパー
コミコミスタジオ限定：描き下ろしペーパー
ホーリンラブブックス限定：カラーブロマイド
文教堂・アニメガ限定：カラーイラストカード

詳しくはGUSHnetをご覧ください。


(C)春巻トキコ/海王社