捕まっては抱かれ… 東京→北海道1,500km!!泉は友人の連帯保証人となり、300万の借金を背負った元AV男優。東京からバイクで逃走するも、追ってきた闇金の男に捕まります。ホテルでシャワー中、入ってきた男に……。成瀬一草先生の新刊コミックス『セックス・アンド・ワールズエンド』が6月30日発売! 「なんかヤリたくなってさ、ケツ貸せよ」――抱かれたその晩、男が寝ている隙に、再び泉は逃走します! しかし簡単に逃げ切れるはずもなく、捕まっては抱かれる、その繰り返しで!? それでは「801 AUTHORS 108」第1319回、成瀬一草先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!友人の保証人になって借金を背負った泉が、闇金の取り立て屋のまさおに追われて東京を逃げ出すところから始まる、借金取り×薄幸男の「東京→北海道1,500kmの追いかけっこ」です。
少し痛い展開もあったりはしますが、泥まみれだけどなんだかんだで元気に生きてる2人の話です。
それから受けが乳首ピアス。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?攻めは俺様な闇金の取り立て屋で、受けはちょっとおばかな元AV男優で今無職です。
こう書くとどっちもクズですね!
でも基本的には楽天的で明るい2人です。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?攻めのまさおは車で、受けの泉はバイクでずっと移動しているので、そこらへん描くの頑張りました。
それからキャラ設定はアウトローのクズですが、クズの暗黒面は今回のテーマではないので、色々失敗したり底辺で這いつくばっていても、とにかく前に進む2人を描きました。
特に終盤で泉があるものを捨てるのですが、本当は何を捨てているのかがこの話で一番描きたかったことです。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!上で書いた通り、乗り物や背景が多かったので原稿終わらないよ地獄がすごかったです。
乗り物描くのに疲れて、主人公の2人は徒歩で移動してほしいと15回くらい思いました。
楽しかったのは、
前作まで平和な女装ものを描いていたので、連載当初は急にどうしたんだーと色んな方に意外がられたことですね。
女装もアウトローも元々好きなんですよ!
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?作中でまさおがたまに文庫本を読んでいるのですが、“高校中退で勉強しなかったのを大人になってから後悔していて色々本を読んでいる”という裏設定があります。
本編には関係無いことなのでこのエピソードは削りましたが、本当は入れたかったなー!
あと、某有名闇金作品のドラマのように「闇金は返済の必要はありません」と注意書き入れるべきなのかどうか、連載中に実はずっと迷っていました!
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!2話目を描いている最中にパソコンが昇天したので新しいのに買い換え、その機会にそれまで
コミスタを使って漫画を描いていたのを
クリスタに乗り換えました。
クリスタに慣れるまでの1ヶ月くらいは四苦八苦して半泣きで原稿してました…。
Q. 今、何かハマっていることは?相変わらずメタルバンドのライブには通っています。
打ち身・爆音による耳鳴りなど毎回満身創痍ですが右手を負傷したら原稿終了なので、モッシュに突入する時も右手だけは死守しています。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?今回の作品の原案は、前作『オネエさんは好きですか?』のプロットを作った時に同時に作っていたので、プロットから描き始めるまでに1年半くらい時間がありました。
そういうわけで準備期間が長かったぶんキャラに対する思い入れも強かったので、単行本になるのを自分でも本当に楽しみにしてました。
皆様にも気に入っていただけたら嬉しいです!
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!こんにちは、成瀬一草です。
今回は前作までとは雰囲気が違う作品になっていますが、今まで読んで下さっていた方にも初めましての方にも、楽しんでいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします!
担当編集より既刊『
女装上司の啼かせ方』、『オネエさんは好きですか?』とはガラリと雰囲気が変わった今作。
成瀬先生の新境地を堪能できる1冊となっております!
借金取りにどこまでも追いかけられる不幸な青年…。
決して軽くない題材に真正面からぶつかりつつも、成瀬先生らしいコミカルなテンションは健在!
すぐにからかおうとするまさおと、それに噛みつかずにはいられない泉のやりとりを楽しんでいただけたらと思います。
また、ハードな展開と軽快な読み味を両立させている作品だからこそ、「重いのはちょっと苦手…」という方にもオススメです☆
最悪な関係から始まった2人の距離は、果たしてどう縮まっていくのか……?
“追いかけっこ”の結末を、ぜひコミックスで確かめてみて下さいね!
コミックス『セックス・アンド・ワールズエンド』特典情報(C)成瀬一草/竹書房・シュークリーム 2017