(シフトに穴あけないから)好きだぞ、と伝えたら…遠藤は、お疲れ気味のサラリーマン。業務はショッピングモール駐車場の円滑な運営と、部下となるバイトの採用&管理です。しかし、シフトに穴を空けるバイトが多く、うんざりする日々! そんな中、感情が読めずに不気味な学生バイト、山園はしっかりシフトを守り、穴をカバーしてくれたりもして……。6月16日発売、春乙先生の初コミックス『ふつつな』。遠藤は山園に嫌われていると思っていますが、貴重な人材を逃すまいと、「山園のこと(シフトに穴あけないから)好きだぞ」と伝えます。するとなぜか、駐車場で襲われて「俺たち両想いですよね」と勘違いされ!? それでは「801 AUTHORS 108」第1310回、春乙先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!年下の学生バイトに付きまとわれ、追われ、押され、落とされるバイト先社員のお話です。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?攻は、日々バイト先の社員の動向を見守る年下の学生アルバイトです。
受は、忙しさから最近ちょっぴり深酒気味の、攻のバイト先の社員です。
Q. 当て馬や重要な脇役は?あて馬などはいません。可能性がありそうな者は、攻の学生バイトが消しにかかるだろうと妄想してます。
お気に入りのわき役は、モブのバイト達です。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?ネームを無視して暴走しないようにと、気を付けてました。
このネタを漫画にするのは3度目くらいだったので、とにかく今度こそは最後まで描き上げたいと思って描いてました。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!苦労したのは、話の中で攻にどこまで無茶をさせるか悩んだこと。(主にわいせつ行為の内容で)
また、社員(受)に、年下バイト(攻)のことを好きだと自覚させるきっかけを、どのようなものにするか悩みました。
最大の苦労は、表紙絵のラフを何枚も何枚も描いたことです。GOサインをいただけるものがなかなか仕上がらず、担当編集者様にとてもご迷惑をおかけしました(涙)。
受である社員をどんな内容でどんな風に振り回してやろうかと考えるのは、とても楽しかったです。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?元々、すごく暗い暗い話でした。
ストーリーは、何年も前に妄想しノートにガリガリと書き付けておいたネタが基になっています。もっと暗くてじめじめした内容で、地下の駐車場が舞台の話でした。
そして攻の年下バイトには「身寄りがない」とかいう設定もありました。
これまで漫画にしようと3度くらい試みたことがあり、ネームでとん挫したり、仕上がってみたら違う話になっていたりで描き切れずにいました。
今度こそはと思い、暗い要素を消して改めて漫画にしたのが『ふつつな』です。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!漫画を描きあげられるか不安で寝付けない夜は、スマホで偉人の言葉を紹介しているサイトを眺めて自分を励ましたり、鏡にむかって松岡●造ぽく自分を鼓舞してみたり、飼い猫の腹に顔をうずめたりしてました。
Q. 今、何かハマっていることは?ハマっているのは、妄想すること、それをニヤニヤしながらノートに書き付けること、漫画を描くこと、一話完結の海外ドラマ(警察・捜査機関もの)を見ること。
Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください!BLにハマったきっかけはアニメや漫画の二次創作です。
オリジナルのBL漫画・小説の存在を知り、自分で妄想し漫画を描くようになってからは、楽しくて抜け出せなくなりました。
コミックスを出すきっかけは、
pixivにBL漫画(ふつつな)をUPし続けていたら、編集部から「コミックスにしませんか?」とメールをいただいたことです。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?貴重な経験をすることができたなという嬉しい気持ちと、照れと恥ずかしさでごちゃごちゃしています。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!苦しみつつも楽しんで描いた『ふつつな』です。読んだ方に少しでも楽しんでいただけたらなと、思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
アプレ編集部よりコミックス化するにあたり、春乙先生に「『ふつつな』ってどんな意味の言葉なんですか?」と伺ったところ、
「……じつは…意味を忘れてしまいまして、何か意味があったはずなんですが、自分が覚えやすい短いタイトルにしようと思ってつけた仮タイトルでして…」
まさかの回答に驚きました! そんな個性的な春乙先生から生みだされた『ふつつな』は、ショッピングモールの駐車場の管理をする会社を舞台にしたお話です。
バイト×社員の恋の押し問答を楽しんでください。
コミックス『ふつつな』(C)春乙/東京漫画社
コメント1
匿名1番さん(1/1)
受けが可愛いな。どう翻弄されるのか…。ポチりました。