昔々、あるところに男と男が… 血まみれほのぼの時代劇♥舞台は江戸時代。中年の村医者である松庵は、ある大雪の日に瀕死の美しい男を助けます。自分のことを何も語らない男を「雪」という仮の名で呼び、世話をする松庵。二人の同居が始まって……。5月25日創刊の新レーベル「アイズコミックス .Bloom」から発売される『雪と松 1』は、青年誌でも活躍する高橋秀武先生のBL初作品! 実は、雪は元ヤクザで、その前は男娼(陰間)をやってました。そんな彼の前に、昔の恋人が現れて!? それでは「801 AUTHORS 108」第1278回、高橋秀武先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!江戸時代の江戸近くの村を舞台に、人情系の村医者が瀕死の渡世人を拾うお話です。人の命を救う医者と、人の命を奪うヤクザ、正反対の立場なりにお互いの事を思っているものの微妙にちぐはぐな恋を描こうと思いました。血まみれほのぼの時代劇です。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?攻めの松庵は白髪の村医者で、無頼に見せかけてお人好し、落ち着いた大人に見せかけて全然落ち着きのない、恋に必死にしがみつく一所懸命な中年です。“お父さん”というより“お母さん”みたいな包容力のある、“おかん男子”を目指しています。マメに料理します。受けの雪は
陰間からヤクザになった、戦闘力の高い美形です。時々非情な顔を見せる、殺気立った男前受けを目指しています。刀は振り回しますが家事はできません。松庵が雪にベタ惚れで一所懸命ですが、雪も松庵のためなら人を殺します。
Q. 当て馬や重要な脇役は?雪のヤクザ時代の兄貴分で恋人だった佐吉がなにかと話に絡みます。野心家でやる事が荒っぽい、江戸というより昭和の二枚目のイメージです。雪に振られる役回りですが、どうして振られる側をめいっぱいハンサムに描いてしまったのか自分でも首を傾げています。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?木目に力が入ってます。また、森林の風景を多く入れようとしています。武蔵野の自然をイメージしていただければと思います。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!“どこまで事件を起こすか”を毎回悩んでいます。事件の顛末の描写に尺を取りすぎると主人公たちの関係性の描写が圧迫されてしまいますが、“事件”なしで登場人物の心情を描写するのもまた難しいです。精進します。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?時代背景のはっきりした史劇ではなくて、“むかしむかしあるところに”といった昔話にしたいと思い、作中時代設定を明記していないのですが、そう見せかけて実は詳細な時代設定が…本当にありません! でもたぶん雪と松庵が生きてる間に黒船が来るくらいの時代じゃないかなと思います。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!まったくの私事ですが、コミックス発刊に向けて忙しい時期に引っ越しをしまして、なかなか片付けている暇がないため、今だに一部ダンボール箱が積まれたままです。
Q. 今、何かハマっていることは?1970年代の
必殺シリーズが好きです。中でも特に第2作目の『必殺仕置人』を愛していますが、雪のキャラクターデザインは『
必殺仕置屋稼業』と『
助け人走る』から大いに影響を受けています。松庵を坊主から総髪にしたのは『
必殺からくり人・血風編』の影響です。
Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください!前々から時代ものを描きたいと思っていたのですが、男と男が命のやりとりをする時代劇の魅力を突き詰めると即ちBLではないかと思い、4年ほど前に『雪と松』のプロローグに当たる『雪を松』を描いて掲載誌を探していたところ、ご縁あって.Bloomさんでシリーズ化させていただく事になりました。叩き台になった『雪を松』も今回コミックスに収録されまして、初めてみなさんの目に触れる事になります。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?着想から何年も経ってようやく形になった作品なので今までになく感慨深いです。関係者のみなさん、そして読者のみなさん、ありがとうございます。関係ないけど必殺シリーズにもありがとう。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!むかしむかしあるところに男と男がいました…という昔話として読んでいただければと思います。みなさんにお楽しみいただける事を心から願っています。
担当編集より秀武先生が描く男性キャラの艶っぽさは青年誌時代から異彩を放っていたおりましたが、本作ではさらに磨きがかかっております。
内容にも自信を持ってお届けしておりますので、一人でも多くの読者の皆様にご満足いただければ幸いです。
コミックス『雪と松 1』特典情報・アニメイト限定:描き下ろしペーパー
・とらのあな限定:イラストカード
・ホーリンラブブックス限定:描き下ろしペーパー
・コミコミスタジオ限定:描き下ろしペーパー
・協力書店:描き下ろしペーパー
詳しくは.Bloom
公式サイト、
公式ブログへ
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(C)高橋秀武/ホーム社
コメント5
匿名5番さん(1/1)
ふきだしの形が面白い
匿名4番さん(1/1)
トクボウの作者さんなんですね。BL描いてるの知りませんでした。
匿名3番さん(1/1)
トクボウはドラマ化にもなったのに、まさか高橋先生がBL界にいらしてくださるとは……。もう絶対買いです!!
匿名2番さん(1/1)
わー!凄く気になります!青年誌でがっつり連載されていた作家さんのBL……!
買います!
匿名1番さん(1/1)
えー!この先生BL描いてたのですか!!