武士、歌舞伎、町医者… さまざまな恋井原西鶴と言えば、日本史や古典で習ったというBLファンも多いことでしょう。彼の短編小説集のひとつに、江戸時代の男同士の恋を綴った『男色大鑑』があります。その収録作の中から特に魅力的な物語をコミカライズ! 雁皮郎先生の初コミックス『とりどり』が1月14日に発売です! 仇討ちに燃える美少年や歌舞伎若衆、町医者など、さまざまな江戸の男たちの恋模様を楽しみましょう!! それでは「801 AUTHORS 108」第1158回、雁皮郎先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!それぞれ色々な人達の恋模様になっています。『男色大鑑』では、今の世の中とは違う世界観をお楽しみください。オリジナルの3本は、ほのかにサスペンス(?)仕立てです。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?『男色大鑑』の3本は、成人ちょんまげ男子×美麗若衆になっています。それ以外の3本は、年齢や背格好も様々です。気に入っていただける組み合わせがあれば嬉しいです。
Q. 当て馬や重要な脇役は?『色に見籠は山吹の盛』の九左右衛門、『形見は弐尺三寸』の勝弥の部下達など、西鶴の原作には出て来るものの、そんなにキャラ設定のない人達で話を動かしていました。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?どれも絵柄を探り探り描いていた部分があって恥ずかしいのですが、いっそその変遷を見ていただければと思います!
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!原作ありのコミカライズは初めてでしたし、元禄時代について知らないことも多く、この面白さを伝えられているのか心配で緊張しました。今も心配です。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?『男色大鑑』以外の3本は、どれも最初に出した案がなくなって、急遽まとめた物語だったりします。でも直してよかったです。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします!『忍びは男女床違ひ』を描いた後に、歌舞伎へ行ったら
上村吉弥さんが出演されていました。誰にもこの気持ちを伝えられず、ひとりで興奮しました。
Q. 今、何かハマっていることは?舞台観劇が好きです。最近は勉強もかねて歌舞伎が多くなりました。
Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください!好きに描かせてもらっていたらいつの間にかここにいます。人生何が起こるかわかりませんね。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?完全に初めての単行本です。ハラハラしています。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!はじめまして、雁皮郎と申します。どうぞよろしくお願いいたします!
担当編集より本気の時代物ファンの皆様、お待たせしました……!
ものすごい画力、まさに不世出の才能を持った作家さんが現れました……!
どのコマを取っても、美しい日本画を見ているかのような和風の美にあふれています。
雁皮郎先生の作品を初めて拝見した時、“ついに出会ってしまった”という感動を覚えました。
どれも素晴らしいオムニバス作品集なのですが、個人的には、ふらりと長屋へやってきた新参者の町医者(過去にワケアリ?)と、同心の大人の恋が描かれた『ふきよせ長屋』がおすすめの一作です。
コミックス『とりどり』特典情報アニメイト限定:描き下ろしペーパー
コミコミスタジオ限定:描き下ろしペーパー
とらのあな限定:描き下ろしペーパー
応援団書店限定:両面イラストカード(片面描き下ろし)
詳しくは
B's-LOVEYホームページへ
(C)雁皮郎/KADOKAWA
コメント1
匿名1番さん(1/1)
武士もの大好きなので時代物だけで1冊は嬉しい…今日買いました