舞台は平安時代、安倍晴明も登場し!?蘆屋道満は、獣の刻印を持つ法師。幼い頃にひとりの僧に命を救われ、今があります。右大臣の依頼により、三条天皇を呪う術者を始末しますが、帝の容態は悪くなる一方で……。12月1日発売、稲荷家房之介先生の新刊コミックス『玻璃の花 雪花の章』。道満は「呪殺でも生の殺しでも」と、さまざまな汚れ仕事を進んで引き受けています。その理由は、かつて自分を助け、その残禍に苦しむ僧、瑞慧を守るため。互いに会うこともできず、瑞慧が記憶を失っているとしても!! それでは「801 AUTHORS 108」第1115回、稲荷家房之介先生どうぞ!
Q. 作品紹介をお願いします!蘆屋道満と彼を幼い頃に保護した帝の血を引く僧都が、朝廷の政争の裏側に巻き込まれて離れ離れになり、安倍晴明の知略に翻弄されながらもお互いの安寧を祈って足掻く物語です。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?鬼人の血が入った野犬っぽい外法師(攻)と、帝の血を引きながらも隠され密教僧として育った青年(受)です。
Q. 当て馬や重要な脇役は?道満のライバルとして有名な安倍晴明が、大変面倒な相手として登場します。道満の側が悪役として描かれる事が多いのですが、敵に回すと怖いのは晴明の方だと思います(笑)。それから道満の師匠となる鬼人、前から「この人」と「あの人」は別人じゃないかなと考えて設定していた人物です。登場させられてとても満足しています。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?二人の過去の暮らしが幸せで楽しそうに見えるように努めました。あと、晴明の仕掛ける術、考証をするのは大変でしたが楽しかったです。詠唱の読み下しなど自分で行いましたので、お見苦しいところがあったらすみません。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!今回過去と現在、京と熊野と高野山と芦屋、更に異界との時間軸まで錯綜するのでフラグ管理でハゲそうでした…楽しかったのは瑞慧と道満の日常ぽいシーンが描けた所です。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?以前に一般誌で晴明側の漫画を描いていて、ゲストの敵キャラとして出てきたのがこの道満と瑞慧(を含む高野山の面々)でした。二人の過去やその後を考えてはいたのですが、晴明ブームが去ってしまったので商業誌で描く機会も無くなり…いつか同人誌ででも出せればな、とぼんやり思っていました。今回『
ihr HertZ』さんに拾っていただけてありがたかったです。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!単行本の下巻部分の手直し&描き下ろし作業をしている真っ最中にメインPCが突然死してしまったことでしょうか…データはその前に外付けへ移していたので無事だったのですが、古いPCを引っ張り出してきたり作業環境の引越しに手間取ってしまったりで、担当様には大変ご迷惑をお掛けしました。タイミング的に祟られた感があったので、これが終わったら晴明神社にお参りにというかお詫びに行こうと思います…
Q. 今、何かハマっていることは?園芸と庭の草むしりです。油断すると色んな雑草が生えてくるので日々戦いです。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?久しぶりのBLでの単行本なので緊張しています。しかもせっかくの雅な舞台であるはずの平安時代なのに坊さんと烏帽子と陰陽戦まみれなので色々と心配です。感想などいただけましたら嬉しいです。
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!稲荷家名義では数年ぶりの単行本となります。一月六日発売予定の『玻璃の花 紅蓮の章』もどうぞよろしくお願い致します!
また、出版社さんの書店特典とは別に個人的な企画で、ほぼ同時期発刊の『
青の双翼(1)』と、この『玻璃の花 雪花の章』『玻璃の花 紅蓮の章』三冊コンプリートプレゼント企画をやっています。今回の作品や『
百日の薔薇』等、他作品を含む番外編を描き下ろした小冊子を予定しております。応募企画や応募方法などの詳細は
こちらをご覧下さい。
担当編集より化生の外法師・蘆屋道満(年下&野犬系)×高貴な血を引く瑞慧阿闍梨(東宮の双子の弟)のお話です。
獣の血を引く子・燚[イツ ※後の道満]の命を助けるために東宮への呪詛を引き受ける人形[ヒトガタ]になった瑞慧と瑞慧を守るため呪殺も殺しも構わず汚れ仕事を進んで受ける道満。会うことすら叶わないふたりの切なくも美しい愛に胸がしめつけられます。
そして美麗な稲荷家先生のカラーも必見。大幅加筆・修正にて待望のコミックス化です。
二ヶ月連続刊行で、2017年1月6日に『玻璃の花 紅蓮の章』も発売予定です。ぜひあわせてお楽しみください!!
コミックス『玻璃の花 雪花の章』『玻璃の花 紅蓮の章』特典情報大洋図書HPにてご確認お願いいたします!
(c)稲荷家房之介/大洋図書
コメント9
匿名1番さん(1/1)
コミックス楽しみに待っていました!2ヶ月連続刊行も嬉しいです☆
匿名2番さん(1/1)
うわ、カップリング好みだ…買ってみようかな
匿名3番さん(1/1)
「青の双翼」と共に、購入致しました♪
「百日の薔薇」の3巻も、先生お願いします!
匿名4番さん(1/1)
とても華やかで素敵な絵ですね。
この作者さんの本は読んだことがないので買ってみます!
匿名5番さん(1/1)
本当に絵の上手い人増えたなあ…と思う
匿名6番さん(1/1)
ちょ、え? 「増えた」って? あの… 気のせいだよね?
超がつく、ベテラン作家さんなんですよぅ~(>_<)
匿名7番さん(1/1)
先生、めっちゃ好きなんです。
これも読みました、熱烈応援させていただいてます。
「百日の薔薇」の3巻 私もほしいです。
先生に頑張ってください というのは申し訳ないんですが
ほんと頑張ってください。
どこかの出版社さん(?なんでしょうか?)、頑張ってください(TT)
何卒お願いいたします。
匿名8番さん(1/1)
三冊コンプリートで百日の薔薇の番外編小冊子が手に入るの?買わねばね〜
匿名9番さん(1/1)
百日の薔薇ファン多いんですね。
もちろん私も3巻発売を信じて待ってます。
先生の描くカラーは本当に美麗でため息モノです・・・